明細書

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翻訳者が特許明細書を読むときに他の特許との違いを理解すべきか?

「特許明細書の読み方」というタイトルで、特許翻訳講座の講師がブログを書いていましたけど。   その特許は何を言いたいのか。一言でいうと?他の特許とどこが違うのか。どれぐらい独創的なのか。 まとめて送ってください。 出典:   ※リンクは貼っ...
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【外内翻訳】従属請求項で引用している請求項番号が2つ以上あるときは、そのまま訳すべきではない

英文明細書を日本語明細書に訳す際に、明細書によっては"A XXX according to one or more Claims 1 to 10"のような、直訳すると「請求項1~10の一項以上に記載のXXX」という記載になってしまうものがた...
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化学・バイオ系明細書での「は」と「が」の使い分けについての考察

今回の記事は試案を兼ねたものなので、明確な結論を出すまでには至らない可能性もあるのですが、以前から気になっている、特許明細書における「は」と「が」の違いについて、現時点での考えをまとめておきたいな、と思いまして。 そもそも、「は」と「が」の...
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「reaction」は「反応」か、それとも「反応物」か

化学系の英語特許明細書(特に合成系の明細書)で、実施例で頻出するのが「reaction」という単語です。 この単語は、中学校の英語で習うように「反応」という意味があり、合成化学分野でも「化学反応」の意味で「反応」と訳されることが多いのですが...
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ヘテロ原子とその酸化形態を含む5員環/6員環

この前読んでいた英語明細書に、次のような表現が出てきました。 5- or 6-membered ring containing heteroatoms selected from O, N, P and S and oxidized for...
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衝撃強さが低下することで、耐久性の低下を防止することができる?

今回は、ネットで見つけたとある情報について自分なりの考えをまとめたいと思います。 素材はこちら。 翻訳のヒント(2017年4月) ※このサイトの「翻訳のヒント」シリーズは勉強素材としても使えるので(日英向けが多いですが)、合わせて是非ご活用...
明細書

combinations thereofとmixtures thereofの違いと使い分け

今回は、英語の特許明細書(外国の技術者や担当者が書いた原文)で時々見られる表現について取り扱います。 タイトルにあるように、明細書で色んな要素を列挙するときに combinations thereof という表現が使われます。 thereo...
明細書

日本ポリグル「水の浄化方法」についての特許を読む

今回は、日本ポリグル株式会社の「水の浄化方法」についての特許を読んでいきたい。 日本ポリグル株式会社は、海外(発展途上国)での水質浄化ビジネスに取り組んでおり、それ関連での特許がいくつかヒットする。水質浄化にはどのような技術思想が使われてい...
明細書

「光触媒性二酸化チタン微粒子」の日本語特許を読む

今回は「日本語特許を読む」シリーズと題して、「光触媒性二酸化チタン微粒子」についての特許明細書をどのように読むのか、自分なりの思考プロセスについてまとめてみたい。 光触媒とは? そもそも、「光触媒」という言葉を聞き慣れない方も多いと思うので...
技術思想

技術思想に着目して、様々な明細書にアプローチをする方法

ここ最近全くブログを更新できずにいたのだが、仕事を進めるのとは別に、興味を持った分野の資料を読みあさったり、明細書を読んだりしていた。今回は、どのように勉強をしているのかをまとめてみたい。 まず、発端はと言えば、以前に記事にも書いた、歯垢染...
技術思想

身の回り品から特許明細書にアプローチする方法

1年ほど海外に生活拠点を移すため、先日歯医者に行って、虫歯予防をしたり歯垢を取り除いてもらったりしてきた(海外では、歯科受診では保険が利かないことが多い為) その時に始めて経験したのが、歯垢が付いているかどうかを確かめるために歯医者さんが投...
技術思想

自己組織化技術を半導体に用いる(自己組織化リソグラフィー)

「自己組織化」という言葉を聞くと、個人的には学習プロセスにおける脳内のシナプス形成での自己組織化マップ、のことをどうしても最初にイメージしてしまうのだが、この「自己組織化」という概念はもともと、細胞等で自然に見られる現象であり、ややミクロな...
技術思想

リン脂質修飾に関する少しの考察

今日は、先日少し調べた、リン脂質二重膜に関する特許明細書を読んでみた。 といっても、どうやら「リン脂質二重膜(二分子膜、二重層など、言い方は沢山ある)」というキーワードでは、特許庁データベースではヒットしないので、少し幅を広くして「リン脂質...
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特許翻訳に学術論文を活用する

特許翻訳をしていると、ネット上の様々なソースを活用して技術背景、原理や表現、単語等を調査するのだが、そのソースの中には学術論文もある。今回は学術論文をどのように特許翻訳で活用するかを、自分の経験を踏まえてまとめてみたい。 ①論文検索は脇役的...
学会

特許検索に学会誌を活用する

高分子学会の学会誌「高分子」の5月号が今月初頭に届いたので、時間のある時に前から読んでいるのだが、今月号は時期的なものもあり、「学会賞」の紹介がされていて、これに十数ページが割かれている。 最初、このセグメントは寄稿と思っていたのだが、よく...
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化学系特許明細書での頻出単語「n-BuLi」

n-BuLi=n-ブチルリチウム。 ポリブタジエンやスチレン・ブタジエンゴムなどを得るアニオン重合の開始剤として使用される。 強塩基、プロトン引き抜き剤やリチオ化剤として広範に使用される。 <性質> 水と激しく反応し、ブタンと水酸化リチウム...
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化学系特許明細書での頻出単語「Bu」

Bu=ブチル基。 間違いなくこの略語は頻出だ。 ただ、一口に「ブチル基」といっても、以下のように幾つか種類がある。 n=normal(ノルマル)のn。 sec=secondary。 tert=tertiary。 tert-ブチル基については...
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化学系特許明細書での頻出略語「BHT」

BHT=ブチル化ヒドロキシトルエン(butylated hydroxytoluene) 又はジブチルヒドロキシトルエン (dibutylhydroxytoluene)のこと。 個人的には、あまり馴染みのない化合物。自分が担当してきた案件や目...
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法令用語「その他」「その他の」の使い分けについて

今回は、法令用語の話をしたい。 これら2つの言葉は、日常会話や日頃目にする文章では特に使い分けを意識する必要はないが、特許明細書をはじめとする法令文書では、似て非なる意味合いを有することを理解しておきたい。 ①例示を表す場合は「その他の」を...
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化学系特許明細書での頻出略語「Boc」

Boc=tert-ブトキシカルボニル基 <特徴> アミノ酸の保護基として機能。 脱保護時の副生成物はイソブテン及び二酸化炭素だけなので、後処理が簡便。 Boc化試薬としては、例えば二炭酸ジ-tert-ブチル等。 一級又は二級アミンに対し、ピ...