英語・英語表現

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ステップ・プラス・ファンクションクレームを避けるための請求項の書き方

以前の記事で、 こういうものを書いたのですが、他のソースを当たっていると、もうすこし明確に説明されているものがありました。 それが、前回の記事でやや酷評してしまった 特許翻訳の基礎と応用 高品質の英文明細書にするために (KS語学専門書) ...
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「科学論文の英語用法百科」の評価を下方修正するに至った理由

2017年の暮れに購入して以来、ほとんど読めていなかった「英語論文の英語用法百科」の第1編、「よく誤用される単語と表現」を、一通り通読しました。 この本の内容については、このブログでも以前に何度か取り上げたことがあります。 などが一例ですね...
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difference between … of …(正しい)と、difference of … between …(誤用)をきちんと理解する

「~と~の違い」という日本語を英語で表す際に、正しい用法である"difference between ... of ..."に対して、誤用である"difference of ... between ..."という表現が、日本人の中で多く用い...
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ステップ・プラス・ファンクションクレームと解釈されないために英訳で注意すること

以前記事にした「ミーンズ・プラス・ファンクションクレームと権利範囲の大小」に関連して、今回は似たような「ステップ・プラス・ファンクションクレーム」についての話をまとめておきます。 ステップ・プラス・ファンクションクレームは、ミーンズ・プラス...
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ミーンズ・プラス・ファンクションクーレムと権利範囲の大小の関係

米国出願では特有のクレーム形式がいくつかあり、その1つに「ミーンズ・プラス・ファンクションクレーム」というのがあります。 これは、端的に言うと、構成要件をmeans for/step forを用いて記載しているクレームのことで、日本語明細書...
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「~に応じて」の訳し方は、この言葉の前後の対応関係がどうなっているかで判断できるのではないか

日本語の明細書を英語に訳すときによく出てくるのが、「~に応じて」という言葉です。   「~は~に応じて選択される」「~は~に応じて変化する」「~は~に応じて制御される」みたいな構造で、化学系、機械・通信系の明細書でも沢山目にするかと思います...
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based onとon the basis ofの使い分けについて(「外国出願のための特許翻訳英文作成教本」の記載)

以前から何回かにわけてまとめている、based onとon the basis ofの違いについて、手元にある「外国出願のための英文作成教本」にも、著者である中山裕木子さんの考えが載っていました。今回は、この本の内容を参照して、実務的視点で...
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based onとon the basis ofの使い分けは、請求項(特許明細書)では一筋縄ではいかないという話

先日更新した記事では、based onとon the basis ofの文法的な役割の違いと、正しい使い分けについて解説をしました。 ただ、自分でも気になっていたのが、「なぜこのような間違いを(自分が)してしまうのか」、ということでした。 ...
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“compared to/with”と”as compared to/with”の違い、きちんと理解できていますか?

英訳された日本語明細書を読んでいていると、", as compared to"が使われていることがよくあるんですが、どうも日本語と照らし合わせて読んでも、英文だけをざっと流し読みしても、文章の接続に違和感を覚えることが多いんですよね。   ...
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“based”と”on the basis of”の正しい使い方、間違った使い方、用法の区別の仕方

今回は、「科学論文の英語用法百科」(第1編)を参照して、「based」と「on the basis of"の違いについてまとめていきます。 この2つの言葉ですが、私も英文をチェックしていて、あるいは自分で日本語を英語に訳すときに、どちらがい...
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特許侵害訴訟を考慮した米国出願向けクレームの作成で注意したいこと

米国における特許侵害の基本的な考え方を踏まえたクレームの作成や、製品の販売形態を考慮してのクレーム作成について、「米国特許クレーム例集」にまとめられている内容をベースに、ここにまとめておきたいと思います。 侵害の基本的な考え方を踏まえたクレ...
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Bothの使い方でよく見られる誤用例(「科学論文の英語用法百科」より)

仕事の合間に読み進めている「科学論部の英語用法百科(1)~よく誤用される単語と表現」の中で、「なるほど」と思ったチャプターがありました。 そのチャプターが、第28章の「both」について。 一体、どんな使い方が間違っているのか。本に載ってい...
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「含有量」と「配合量」はきちんと訳し分けたほうがいい

とある日本語の明細書を読んでいたときに、気になった表現がありました。それが、「含有量」と「配合量」という、2つの言葉です(「含有」と「配合」の2つ、も同じ)。 読んでいる限り、同じ意味で用いられているようでもないのですが、対応する英訳の明細...
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「本発明者らは~~ことを見出した」の、従属節の時制は?

英語の時制って面倒ですよね。 最近、チェックの仕事をしていてよく見るのが、「本発明者らは、●●ことを見出した」という日本語を英語にしたときの時制のブレです。 「本発明者らは、成分Aを従来の組成物に添加することにより、課題が解決されることを発...
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複数の実施例で用意した物品を試験に通すとき、その物品は単数なのか複数なのか

日本語の明細書を英訳するときにふと思うのですが、複数の実施例で用意した物品を何らかの試験に通すさい、英語の表現はどうすればいいんでしょうね。 接着テープを実施例1、2、比較例1、2、3で5種類用意したとします。 その接着強度を試験するために...
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「●●の量は■■に限定されないが」の「が」は逆接か

日本語が原文の明細書を読んでいると、よくこのような表現が出てきます。 本発明で用いられるAの量としては、特に限定されないが、例えば、化合物αの重量%を基準にして、60~65重量%であることが好ましい。 こういう日本語と、それに対応する英文を...
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英文和訳だけしていると意識しづらい「単複の使い分け」

普段の仕事は和訳がほぼ100%なのですが、ときどき逆方向の仕事を受けることもあります。 その中で、普段英訳を意識しておかないとアウトプットできないなー、と感じるのが、単数形を使うか、複数形を使うか、という話。 特許翻訳の場合、特にクレームラ...
明細書

combinations thereofとmixtures thereofの違いと使い分け

今回は、英語の特許明細書(外国の技術者や担当者が書いた原文)で時々見られる表現について取り扱います。 タイトルにあるように、明細書で色んな要素を列挙するときに combinations thereof という表現が使われます。 thereo...