エッセイ

私がまだ幼かった頃

先日インターネットの海を遊泳していると、「ブルートレイン」についてのエッセイが書かれてあった。 ブルートレイン。 この言葉を知っている人はどれくらいいるのだろうか。 知らない人のために簡単に説明をすると、かつて日本を走っていた夜行列車(夜汽...
明細書

「及び」と「又は」が同時に出てくる場合の対処法

今回は、法令用語の応用編である。 法令用語として、「及び」と「並びに」の使い分け、「又は」と「もしくは」の使い分けが厳密になされていることは、以前のこちらとこちらの記事で述べた。 ただ、これらだけを使えれば全て捌けるのかというと、そうでもな...
明細書

溶質・溶媒・溶液と特許明細書

今回は、溶液の話をしてみたい。 我々の身近なところで、溶液と言って真っ先に思い浮かぶのは 食塩水 ではなかろうか。 (もちろん、別のものを想像することもあろう) そして、この「食塩水」の成分を分けてみると、以下のように分類できる。 ①食塩(...
オピニオン

シラミを食べる日本人?

今回は、英語、いや、もっと言うとコミュニケーションに関する考察を行ってみたい。 おそらく、あなたを含めて大半の日本人は、 英語の発音を苦手に思っているはずだ。 中学校の時に授業で習いはしたものの、 ろくに喋れるわけでもなく、ましてやネイティ...
オピニオン

どの世界にも置換屋はいる

今回は連続投稿となるのだが、ご容赦頂きたい。 ネットでニュースを漁っていると、こんなことが起こっていたようだった。 台北/桃園発のバニラエア機、誤って乗客をバスで国内線到着口に案内 一部搭乗客は入国審査通らず入国 こんな話は聞いたことがない...
明細書

セミオープンエンド形式にご用心

前回の記事では、特許明細書の独立請求項におけるオープンエンドとクローズドエンドの違いについて見てみた。 実は、この記事内では「大別して2通り」と書いたのだが、あなたはお気づきになっただろうか。 「大別」というからには、これら2つ以外にも形式...
明細書

オープンエンド請求項とクローズドエンド請求項

今回は、特許請求の範囲で用いられる二つの表現を比較してみたい。 一般的に、独立請求項は以下のような構造を有する。 AAA, comprising (a) aaa (b) bbb and (c) ccc. 「AAA」が大元となる「物」又は「方...
明細書

特許明細書における階層概念を正しく理解するには

以前に執筆した、2つの記事 ・特許明細書における「及び」と「並びに」の使い分け ・特許明細書における「又は」と「若しくは」の使い分け において、「明細書の内容を正しく理解する際に、物事を正しくには概念を正しく階層化することが必要」と書いた。...
オピニオン

若者間格差が拡大?

今朝の新聞を読んでいると、「就職活動の内定先から親に確認の連絡がいく」ようなことを書いている記事があり、 飲みかけのコーヒーをこぼしそうになった。 なんでも、「内定理由を親に伝えて納得してもらう」のが目的のようで、「親に確認」という意味から...
学会

高分子学会・年次大会の参加費を振り込みに行ってきた

去年の今頃の時期から、高分子学会の正会員に所属している。 年会費は9,200円で、所属すると毎月始めに学会誌(「高分子」)が届くのと、 各種案内(研究会、勉強会等のイベント)が登録したメールに送られてくる。 この学会の年次大会が毎年5月にあ...
明細書

特許明細書における「又は」と「若しくは」の使い分け

前回の記事では、法律用語としての「及び」と「並びに」の使い分けについて見てみた。 今回はそれに対応して、「又は」と「若しくは」の使い分けについて見てみよう。 これらの接続詞も、日常(口語)ではあまり使わず、「お堅い」雰囲気が出ているのは間違...
明細書

特許明細書における「及び」と「並びに」の使い分け

今回は、特許明細書で頻繁に出てくる「及び」と「並びに」についてまとめてみる。 普段の生活では、このような「硬い」言葉は口語では使わず、「と」や「や」といった言葉で済ましてしまう。あるいは、「及び」や「並びに」を使うことはあるが、これらの言葉...
明細書

有機合成実験におけるドライアイスの役割

今回は、有機合成系の明細書の実施例によく出てくるドライアイスの話をしてみたい。 あなたは、ドライアイスと言えばどんなイメージをお持ちだろうか? 白い固体がモクモクと煙を出している、というイメージだったり、 「素手で触ると低温やけどするから、...
仕事環境

翻訳業はノマドに向いているか

今回は「翻訳業」という仕事の環境について、書いてみたい。 「翻訳」と聞いて、皆さんはどんな仕事道具を思い浮かべるだろうか? 例えばパソコン。例えば書籍。例えば辞書。 最近は「ノマド」という言葉が流行・定着してきたのもあって、「翻訳だったらパ...