旅行

【消滅目前】最後のひかりレールスターを新大阪から小倉まで乗り通してみる

2022/04/26

2011年3月の、九州新幹線全線開通までは山陽新幹線のエース列車として活躍していた、700系7000番台による「ひかりレールスター」。

 

国鉄解体からJRに以降した後に、飛行機にシェアを奪われた関西~福岡の旅客移動のシェアを再度奪い返した、JR西日本の肝入りでデビューしたレールスターも、九州新幹線が全線開通した後は、そのポジションを「さくら」に移し、だんだんとその存在は薄くなり、2021年のダイヤ改正では下り1本、上り2本の1.5往復、そして2022年のダイヤ改正では下りの1本が消滅し、ついに上り2本のみの運転となることが決定しました。

 

現在、700系7000番台そのものは「こだま」として山陽新幹線内で引き続き使われていますが、この列車を「ひかり」として使うのは、いよいよ消滅のカウントダウンが始まった、と言ってもいいかと思います。

 

そんな、下り列車での「ひかりレールスター」の運用消滅が迫る2022年1月、そのひかりレールスターに新大阪から小倉まで乗る機会を作りました。

 

今回は、そんな「ひかりレールスター」についてまとめたいと思います。

 

今や早朝・深夜運用のみとなってしまったひかりレールスター

もともと、九州新幹線が全通するまでは、毎時1本のペースで新大阪~博多で運転されていたひかりレールスターですが、その後はだんだんと本数を減らしていき、2022年2月現在で残っている運用は、以下の3本のみ。

 

・ひかり593号 新大阪20時27分発 博多23時46分着(※2022年3月12日ダイヤ改正で消滅

・ひかり590号 博多6時00分発 岡山8時33分着(※2022年3月12日ダイヤ改正で博多~小倉間の運用が消滅、ダイヤも少し変わり、小倉発岡山行きに

・ひかり592号 博多6時18分発 新大阪10時12分着

 

九州新幹線が全通してからは、それまでの「ひかりレールスター(=速達列車)」の立ち位置は完全に「さくら」に移り、現在の「ひかりレールスター」は、こだま号から一部の駅を通過するような「準各停」とでも言うべき運用となっており、時刻表を確認しても通過駅の少なさに驚いてしまう有様です。

 

実際のところ、新大阪~博多間は、みずほ、さくら、のぞみだと2時間30分~2時間45分前後で移動することができますが、1日1往復残っている「ひかりレールスター」だと、下りで3時間20分、上りで4時間弱という、所要時間だけを比べるとそもそも比較対象とならないほどの差が付いてしまっています。

 

料金も、(基本的には)ひかりだけ安くなる、というわけでもないので、当然ながら、同じ料金で移動できるのであれば、速く目的地に着くさくらなどを使ったほうが断然いいに決まっています。

 

そのため、現在の「ひかりレールスター」の役割は、ほぼ「こだま」と同じで、①みずほ、さくら、のぞみが停車しない駅間での細々とした旅客需要を拾うこと、そして、②早朝・深夜運転とすることでの、実質的な車両の間合い運用、という2つの側面が多いと言えます。

 

ひかりレールスターで関西から九州まで移動した理由

それでも、私は新大阪から小倉まで、約3時間「ひかりレールスター」に乗ることにしました。

 

その一番の理由は、「できるだけ長い時間乗りたかったから」ということよりも、バリ得こだま・ひかりという旅行商品により、関西と九州との間を8000円前後で移動することができるからでした。

 

今回の場合、新大阪から小倉まで、バリ得こだま・ひかりを使えばひかりレールスターの指定席が7900円。同じ区間を、普通の指定席券を買うと14200円。ほぼ半額で移動することができるのです。

 

バリ得こだま・ひかりについては以下の記事で詳しくまとめているのですが、ひかりレールスターに乗る場合、関西~岡山・広島、といった区間での商品の取扱いがなく、関西(新大阪・新神戸・姫路)~九州(小倉・博多)間での商品のみが販売されているので、目的地に深夜の到着となってしまいますが、安く移動できるのであれば使ってみよう、ということで使ってみたわけです。

【圧倒的に格安】バリ得こだま・ひかりを使って山陽新幹線をお得に移動する方法

 

スポンサードリンク

ひかり593号レールスターに乗って小倉を目指す

さて、実際に切符を発券して、新大阪駅にやってきたのは2022年1月末。

 

改札前の指定席の空席表示を見てみると、

20時27分発の「ひかり593」のみ、終点の博多まで「指定席の空席は僅か」という表示になっていました。

 

この列車が消滅するまであと1ヶ月半ほどあるのですが、乗り納めの方も多いのかな…という心境。

 

改札入ってすぐのところにある電光案内板。「ひかりレールスター」という表記が見られるのは、1日1回この列車のときだけですが、この表記も、しばらくするとお別れです。

 

なお、この「レールスター」の10分ほど前に出発する「さくら573号」に乗車すると、広島には45分ほど、博多には1時間以上早く到着することができてしまいます。さくらに使われるN700系7000番台は、普通席でも窓側にコンセントがありますし、指定席は2・2列シートでグリーン車のような余裕のシートピッチなので、普通はこっちに乗るよなあ、というのが本音ですよね。

 

改札に入ったのが20時過ぎで、列車は上り「こだま」として岡山方面から到着し、発車直前まで車内清掃がされるので、車外の撮影をする余裕があります。

 

停車駅が多いので、通過駅だけを挙げると、相生、新倉敷、新尾道、新岩国、厚狭の5駅。

厚狭は山陽新幹線内で唯一、こだましか止まらない駅なので通過するのは確定だとしても、他の4駅も連続通過駅は一切なく、これを「ひかりレールスター」と言っていいのか…というのが正直なところでしょうか。

 

山陽新幹線内の「ひかり」は他にもいくつか停車駅にバラエティがありますが、変則パターンしかなく、詳しくはこちらの記事で解説しています。

もはや絶滅寸前!山陽新幹線内を走る「ひかり」号のバラエティの多さを改めて徹底解説!

 

出発してから駅弁で遅めの夕食

定刻通りに、ひかり593号レールスターは出発。姫路まで4駅連続で停車をしていきます。

 

この日は、せっかくなので車内で駅弁を食べようと思い、新大阪駅で残っていた駅弁2種類を購入。

 

「神戸のすきやきとステーキ弁当」と、福井の「北前廻鮮丼」にしました(というか、ほぼこれらしか残ってませんでした)。

駅弁は思いのほか早く平らげたので、同じく駅のコンビニで買ったビールを飲み干します。

700系の2・2列シートはテーブルも大きく、座席のリクライニングも思った以上に倒れるので、なかなか快適です。

(※2枚目の写真は別の機会に「こだま」で700系7000番台に乗ったときの写真)

 

700系7000番台の2・2列シート、具体的に言うと4~8号車のシートは、存在自体が地味なのであまりピックアップされませんが、思った以上に快適でした。

 

シートピッチや座席間のアームレストは、その後登場したN700系7000番台にほぼ似ており余裕がある一方、リクライニングの角度は、N700系7000番台よりも大きいように思います。さすが、かつて山陽新幹線のエース列車として使われていた車両と言えます。

 

ただやはり、窓側にコンセントがないのが、今ではどうしても見劣りしてしまいますね。東海道新幹線内の列車は全て窓側コンセントが付いていますし、山陽新幹線でも全てのみずほ、さくら、のぞみが同じような仕様になっていますから、コンセントがないのはやはり設備面で大きく不利だと言えます。

 

3時間かけてレールスターは小倉に到着

こまめに停車を繰り返すひかりレールスターは、お客さんの動きを見ていたところ、主に関西~岡山・岡山~福山・広島~徳山、といった短距離区間での利用が一定数ありました。私のように、関西~九州を乗り通す人はほとんどおらず、確かに、このレールスターの1時間後に新大阪を出発する「のぞみ」に乗っても、小倉・博多にはレールスターの5分後には到着できる、という状況なので、どうしても、役割が「最終のこだま」という感じになるのでしょう。

 

それでも、私がひかりレールスターに乗ったのは今回が初めてで、かつての勇姿を偲ぶことができたのは良かったことでした。

 

いよいよ、消滅してもおかしくないほどの本数にまで減ってしまう「ひかりレールスター」ですが、せっかく乗るのであれば、やはり関西と九州の区間にしてみたいものですね。

 

 

 

<合わせて読みたい>

山陽新幹線の「ひかり」で、レールスターとは対極の「速達列車」も1往復だけ存在します。

そんなひかり531・594号について解説をしたのがこちら。

【孤高の存在】山陽新幹線の即達ひかり531号・594号のグリーン車で関西~九州を移動する

 

また、この記事でも何度か紹介してい「バリ得こだま・ひかり」についての解説記事・お得な使い方の紹介記事はこちら。

【圧倒的に格安】バリ得こだま・ひかりを使って山陽新幹線をお得に移動する方法

 

【圧倒的に格安】バリ得こだま・ひかりを使って山陽新幹線をお得に移動する方法

 

あなたにおすすめの記事はこちら!

-旅行