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近鉄アーバンライナーnextとplusの違いは? 運用は分かる? 予約の際に見分ける方法はある?

近鉄の看板特急と言えば、今や「ひのとり」となってしまいましたが、それ以前は、名阪間をほぼノンストップで走る、前身の「アーバンライナー」でした。

 

アーバンライナーが最初に登場したのは1988年。名阪ノンストップ特急として、大阪は難波、上本町、鶴橋のみに、奈良県内は一部の列車のみが大和八木に、三重県内は津(以前はノンストップで全列車が通過)、愛知県内も近鉄名古屋だけに止まる、という速達スタイル(名阪甲特急)は、現在の「ひのとり」にそのまま受け継がれている、近鉄特急の屋台骨とも言える運用。

 

この区間の専用列車に当てられたのが、このアーバンライナーでしたが、2002年には、社会の変化から、次世代型の特急として「アーバンライナーnext」という、専用車両が開発されました。

 

現在は、かつての「アーバンライナー」は更新工事を受けて、「next」のコンセプトに準じた「アーバンライナーplus」となり、この2編成で名阪乙特急(停車駅が多い特急)、及び、名伊特急(近鉄名古屋~宇治山田・鳥羽・賢島)の2区間の運用を担っていますが、この「next」車両は、わずか6両2編成のみの開発に終わったこと、そして、同じ区間の同じ列車に使われることから運用が分かりづらく、なかなか狙って乗ることができない列車として有名でした。

(駅の案内でも、「アーバンライナー」とだけ表示されて、nextなのかplusなのかは分からないため)

 

 

私自身も、昔にこの「アーバンライナーnext」が登場したのは知っていましたが、そもそも住んでいる場所の関係で、かつて名阪甲特急として走っていたときのアーバンライナーに乗る機会は多くなく、必然的に「アーバンライナーnext」に乗ることは、ほぼ不可能でした。

 

しかし、色々と研究してみると、どうやらこの貴重な「アーバンライナーnext」には、狙って乗車することができるようなのです。

 

今回はそんな、なかなか世の中に出回っていない情報をまとめたいと思います。

 

目次

アーバンライナーnextとplus、車内のデザインなどは何が違うの?

本題に入る前に、アーバンライナーnextとplusを乗り比べて、アーバンライナーnextのほうがお得なの?という話題について少し触れておきたいと思います。

 

この車両がデビューした経緯的に、アーバンライナーnextのほうがplusよりも乗り得列車である、というのは、かつては、名古屋側の1両に使われていた「デラックスカー」の座席の違いや、レギュラーシートのリクライニングの仕組みなどが違うことではっきりとありました。

 

しかし、その後、上でも書いたように「アーバンライナーplus」の車両更新が、nextの仕様に準じて行われ、デラックスシートの座席もレギュラーシートの座席も統一されたことから、今では「何が何でもアーバンライナーnextじゃないとだめ!」というほどの大きな差は、なくなってしまいました。

 

どちらかと言うと、そのフロントマスクの違いから、記念に乗れれば嬉しい、といった列車に立ち位置が変わりつつあると思いますが、それでも、アーバンライナーnextとplusでは、現在でも大きな違いが2つあります。

 

①窓部分の小物置きスペース

一般的に、列車の窓の部分には、カーテンを下ろすスペースがあり、その一番下の部分には飲み物などを置くスペースが用意されています。

これはアーバンライナーplusのその部分ですが、他の会社の特急車両でも普通車両でも、99%以上の車両がこういう設計になっているかと思います。

 

一方で、アーバンライナーnextでは、この部分が斜めに設計されており、飲み物などを置く小さなスペースのみが別パーツとして取り付けられているのです。

これは最初見た時に驚きましたが、おそらく缶やペットボトルが前後に移動しないようなことを考えてのデザインになっているのだと思います。

 

ただ、最初に見た時こそその洗練されたデザインに驚きはしたものの、実際に乗車してみると意外と使い勝手が悪いことが分かります。

 

というのも、今はスマホが普及しており、窓側の座席に座る方であれば、スマホをこの平らな部分に載せて、通知などが来てもポケットが揺れないようにする方も一定数おられるのではないかとと思うのですが、このアーバンライナーnextのデザインだと、スマホをそもそも窓側に置くことができない、という点で不便なのです。

(一応、この小物置きに載せることはできるのですが、スマホが斜めになってしまうので、不安定と言えば不安定なのです)

 

当時、アーバンライナーnextがデビューしたのが2002年なので、スマホは登場してすらいませんが、この部分については、現在はやや不便さを感じてしまうかもしれません。

②照明

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一方で、アーバンライナーnextがplusより明らかに上回っているといえるのが、室内の照明です。

 

というのも、nextのほうは、完全な間接照明となっていて、plusよりも車内の落ち着いた雰囲気が強いのです。

 

これがnextの車内の様子で、

照明に使われている蛍光灯の色も、plusのほうがやや黄味がかっていて、明るめになっているのも特徴ですが、車内の落ち着きという点ではnextに確実に軍配が上がります。

 

座席に座った状態での、それぞれの照明はこんな感じですね。

 

こちらがnext。

そして、こちらがplusです。

 

また、今や近鉄以外の多くの特急車両でも使われている、「座席予約がされているかどうかが分かるライト」は、nextでもplusでも導入されていません。近鉄特急だと、近年デビューしている汎用特急車両やしまかぜ、伊勢志摩ライナーなどではよく見られるのですが、アーバンライナーでは、単に座席番号が網棚部分に表示されているだけです。

 

 

他には、アーバンライナーの特徴として「おしぼり入れ」が設けられていることがありますが、これもnextとplusでは少し違っていて、nextでは洗面台に加えてデッキ部分にも設置されています(plusでは、洗面台部分だけに設置)。

 

こちらは、plusの洗面台に設置されているもので、

こちらはnextのデッキ部分、乗降用扉のすぐ近くに設置されているものです。

 

アーバンライナーnextの運用は分かる?

では次に、アーバンライナーnextの運用が分かるのかどうか、について考察していきます。

 

実は、この件に関しては、既にネット上に、アーバンライナーに限らず、特定の駅を発着する特急列車の車両が一覧でまとめられたサイトが存在するので、私も最初は、これを使えば大丈夫、と思っていたのですが、どうやら最新のダイヤ改正などに対応していないようで、あまり厳密に対応にはしておらず、やや力不足であることが分かりました。

 

で、実際には、2022年1月現在で、アーバンライナーnextの運用は、平日と土日で違うようなのですが、ほぼ運用は固定されているようです。

 

 

では、どうすればその運用について調べられるのか、という話になるのですが、実は大きく分けて2つの方法があります。

 

以下、順に説明していきます。

 

①近鉄のお客様センターに電話で問い合わせる

1つ目はややオーソドックスな方法で、近鉄のお客様センターに電話で問い合わせて、係員さんにダイヤを調べてもらうことです。

 

これは私も実際に何度かやったことがあり、少し電話を保留してもらって調べてもらい教えてはもらえたのですが、「基本的に日によって運用は変わるので、約束は出来ない」と言われていることと、少し先の運用になると分からない場合もあり、直前で乗車日と乗車区間が決まっている場合でないと使い勝手がよくない方法となってしまいます。

 

で、次の方法が個人的にオススメの方法で、今回はこちらをお伝えしたいのです。

 

②近鉄チケットレス予約サービスで調べる

それが、近鉄が今使っている、特急券のオンライン予約・発売サービスで、これを使うと、こちらも少し手間がかかりますが、確実にアーバンライナーnextが使われる特急を調べることができるのです。

 

このサービスの登録方法や詳しい使い方については、以下の記事で紹介しているので、そちらをご覧下さい。

近鉄特急のチケットレス特急券サービスを利用。会員登録で得られるメリットも多数!

 

では、実際にどうやってアーバンライナーnextとplusの区別をするのかと言うと、「4号車の14列目がない列車が、next運用である」という、知る人ぞ知る裏技的な見分け方が存在するのです。

 

実際に、このサービスを使って、アーバンライナーの車両が使われている特急で座席指定をしてみようとすると分かるのですが、まず、下の画像のように、乗車日、乗車区間を入力して検索をします。

 

すると、名阪特急の場合は、乙特急(近鉄難波、近鉄名古屋を共に毎時30分に出発する特急)は、全てアーバンライナーなので、この「アーバンライナー」のマークが付いている列車を選択します。

 

 

 

続いて、この座席選択の画面に切り替わるので、「レギュラー」「シートマップから選択」の2つを選んで、「次へ」をクリックします。

 

すると、この画像のように、通常はデフォルトで「3号車」が選択された状態で表示されるので、ここで「4号車」を選択するのです。

 

すると、アーバンライナーnextでは、

このように、座席の列が「1~13」までしかないのに対し、plusでは

このように、「1~14」列まで座席があるのです(画像が、座席の番号が上下逆になっていて分かりづらく申し訳ありません)。

 

実は、この違いがnextとplusを、予約の段階で区別するほぼ唯一の方法です。(他には一応、「nextは6両固定編成で増結されないので、繁忙期であれば、8両編成に混じって6両で運転されているアーバンライナーがnextである」という区別の仕方もあるのですが、この方法だと通常期や閑散期には区別ができません)

 

 

逆に言えば、この区別の方法さえ知っていれば、アーバンライナーnextのデラックスシートやレギュラーシートを狙って指定して、乗車することができるわけです。

 

 

ちなみにですが、ざっくりと調べたところ、

<大阪難波~近鉄名古屋>

・平日3往復

・土日祝日2往復

<大阪難波~宇治山田・鳥羽・賢島>

・平日1往復

・土日祝日1往復

という体制になっているのが一般的なようです。

 

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まとめ

今回は、近鉄特急の中でも屈指のレア度を誇る「アーバンライナーnext」の、plusとの違いや予約時の見分け方についてまとめました。

 

運転区間が限られていることや、車両数の関係で難波拠点の名古屋往復、名古屋拠点の伊勢志摩往復の運用となってしまい、運転時間も相当限られていることから、スケジューリングが難しい列車かもしれませんが、普段から乗る機会の多いアーバンライナーplusとの比較乗車も楽しいのではないかと思います。

 

この記事の内容が、アーバンライナーnextへの乗車のきっかけとなれば幸いです。

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