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もはや絶滅寸前!山陽新幹線内を走る「ひかり」号のバラエティの多さを改めて徹底解説!

2022/02/22

東海道・山陽新幹線が開通した当時は「速達列車」として、文字通り光り輝いていた「ひかり」号は、2003年の品川駅開業で、東海道新幹線管内では主役の座を「のぞみ」に譲り、山陽新幹線内でも、2011年の九州新幹線の全線開業により大多数が「さくら」に変身し、もはや風前の灯火のごとき存在となってしまいました。

 

そんな「ひかり」号ですが、東海道新幹線内ではほぼ一日中、規則正しい運用がなされていますが、山陽新幹線内では車両、運転時間、運転区間、停車駅の全てがバラバラで、共通点を探すことさえも難しい存在となっています。

 

しかし逆に言えば、それぞれのひかり号に特徴があって、面白さがあるということです。

 

そこで今回は、そんな「山陽新幹線ひかり」号の特徴を列車毎にまとめてみることにしました。

 

ここでは、東京~岡山を結ぶ(山陽新幹線内は各駅停車の)ひかりについては言及しませんが、それ以外の、不規則な運用がされるひかり号を、できるだけ多く、そして詳しく紹介していきたいと思います。

 

①山陽新幹線内で完結する、ほぼ鈍行の「ひかり591号」

まず最初に紹介するのは、新大阪を6時6分に出発する、N700系16連で運転される「ひかり591」号。この列車は、新大阪を6時ちょうどに出発する「みずほ601号」の次に出発する「2番列車」なのですが、なんと途中の通過駅が新倉敷、新尾道、厚狭の3駅という、こだまもびっくりの「ほぼ各駅停車」と言っていい「とんでもひかり」です。

 

役割としては、「みずほ」「さくら」が止まらない駅間の朝一の移動のニーズを細かく広う、という一面が大きく、広島駅では、新大阪を19分後に出発する「さくら541号」の待避を行い、小倉、博多方面に早く着くことも可能です。

 

グリーン車が連結されているN700系16連が充当される運用としては、山陽新幹線内屈指の「変態運用」と言えるかもしれません。

 

②上下一本ずつ残る速達運用の「ひかり531号」「594号」

お次は、、「さくら」と遜色のない停車駅で、唯一速達運用の「ひかり」として残る、531号と594号。

 

ひかり531号は、始発駅は名古屋で6時36分に出発し、東海道新幹線内は各駅停車なのですが、新大阪を7時13分に出発して、途中新神戸、姫路、岡山、福山、広島、小倉と停車して、博多には10時11分に到着。

ひかり594号は、博多を20時51分に出発し、小倉、新山口、広島、福山、岡山、姫路、新神戸と停車して、新大阪には23時32分に到着。ひかり594号の後には、終電の「みずほ614号」が運転され、博多駅では18分あった差が新大阪では5分に縮められるのですが、上下列車どちらとも、こだまの追い抜きはすれど追い抜かれることはない、「さくら」登場前の由緒正しき「ひかり」の姿を唯一とどめている列車です。

 

このひかり531号、594号は、日本旅行のツアー商品であるバリ得こだま・ひかりでも(グリーン車を含めて)関西あるいは岡山・広島~小倉・博多の移動の際には予約可能で、さくら、みずほ、のぞみの指定席やグリーン車より大幅に安い値段で利用することができるのも、隠れた長所。

 

なんといっても、新大阪~博多をグリーン車で移動しても8900円なので、関西からでも福岡日帰り旅行を気軽に楽しむことができる、貴重な列車でもあります。

 

バリ得こだま・ひかりについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【圧倒的に格安】バリ得こだま・ひかりを使って山陽新幹線をお得に移動する方法

 

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③広島まで乗り入れる貴重な「ひかり500号」「533号」「535号」「521号」

続いては、山陽新幹線内で岡山以西に乗り入れる、貴重な「ひかり」のうち、広島発着で東海道新幹線と乗り入れる3本の列車。

 

山陽新幹線内では、日中は基本的に、東海道新幹線と乗り入れる、「岡山行き・岡山発」のひかりが1時間に1本運転されているのですが、これ以外のひかりはほぼ絶滅状態。要するに、上で紹介した3本の列車もそうなのですが、「岡山~博多間で運転されるひかり号は限りなく少ない」のです。

 

そんな中で、この500号、533号、535号は貴重な、広島行き、広島発のひかり号となっています。

 

500号は、広島を6時36分に出発して、新大阪までは各駅停車で向かい、そこからは通常の「ひかり」号と同じようになって、東京に向かう列車。逆に、521号は、東海道新幹線内は通常の運用で、新大阪から広島までが各駅停車になる列車。新大阪を19時59分に出発して、広島には22時19分に着きます。

 

要するに、日中東京~岡山で運転されているひかり号を、広島にまで伸ばした運用、と表現するのが分かりやすいでしょう。

 

これに加えて、533号と535号は、下りのみで見られる変則運転で、533号は新大阪を8時14分に出発し、広島には9時54分着(始発は新横浜6時ちょうど)。途中の停車駅は、「さくら」の停車駅に西明石を加えたようなもので、「準速達列車」と言っていいでしょう。一方で535号は、名古屋始発で、新大阪は8時44分発、途中岡山まで各停で、その後福山に停車し、広島には10時32分に到着します。

 

この535号は、名古屋から岡山まで10駅連続停車、という、こちらもなかなか変態のような運用になっています。

 

④1日1.5往復残っている「レールスター」運用の590号、592号、593号

最後に紹介するのは、山陽新幹線のひかりと言えばこれ、といった、もはや方程式とも言えるレールスター(700系7000番台)。

 

九州新幹線が全通するまでは、このレールスターこそがひかりであり、大阪~福岡の旅客シェアを飛行機から奪い返した西日本の「フラッグシップ」でもあった列車なわけですが、現在は、この「レールスター」の最高時速が275km/hであることもアダとなり、速達列車での運用が困難になって、「レールスター」、もとい「ほぼ各停のひかり」として、朝に上り2本、夜に下り1本が設定されているに過ぎません。

 

朝6時に博多を出発する、岡山行き「レールスターひかり590号」は、途中の通過駅が新下関と厚狭の2駅(岡山には8時33分に到着)。

朝6時18分に博多を出発する、新大阪行き「ひかりレールスター592号」は、途中の通過駅が厚狭、新尾道、新倉敷、相生の4駅(新大阪には10時12分着)。

20時27分に新大阪を出発する、博多行き「ひかりレールスター593号」は、途中の通過駅が相生、新倉敷、新尾道、新岩国、厚狭の5駅(博多には23時46分着)。

 

いずれも、「のぞみ」「みずほ」「さくら」が停車しない各駅間での細々とした利用ニーズを拾うべく運転されている列車と言え、長距離区間を乗り通すのは、ダイヤの都合もあって現実的ではありません。

 

なお、下りの593号は2022年3月のダイヤ改正で消滅することが決まっています。これにより、ひかりレールスターは「上り2本」という、変則的な運用でのみ残ることになり、いよいよカウントダウンも始まった、と言えるでしょう。

 

ひかりレールスターについては、こちらの記事で詳しくまとめました。

【消滅目前】最後のひかりレールスターを新大阪から小倉まで乗り通してみる

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、山陽新幹線内を走る珍しい「ひかり」号を一挙に紹介しました。

 

山陽新幹線は「みずほ」「さくら」の勢力が強くなってしまいましたが、利用時間や移動区間によっては、数少ない「ひかり」を使うことも一考に値します。日中はほとんど運転されない(特に岡山以西)「ひかり」号ですが、この記事を参考に上手い使い方を編み出して頂ければと思います。

 

なお、山陽新幹線で完結する「ひかり」号(新大阪発着)は、日本旅行が取り扱っている「バリ得ひかり」というツアー商品を使うことで安く利用することができます。

 

こちらの記事でも詳しく解説しています。

【圧倒的に格安】バリ得こだま・ひかりを使って山陽新幹線をお得に移動する方法

 

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