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もはや絶滅寸前!山陽新幹線内を走る「ひかり」号のバラエティの多さを改めて徹底解説!

2019/01/07

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東海道・山陽新幹線が開通した当時は「速達列車」として、文字通り光り輝いていた「ひかり」号は、2003年の品川駅開業で、東海道新幹線管内では主役の座を「のぞみ」に譲り、山陽新幹線内でも、2011年の九州新幹線の全線開業により大多数が「さくら」に変身し、もはや風前の灯火のごとき存在となってしまいました。

 

そんな「ひかり」号ですが、東海道新幹線内ではほぼ一日中、規則正しい運用がなされていますが、山陽新幹線内では車両、運転時間、運転区間、停車駅の全てがバラバラで、共通点を探すことさえも難しい存在となっています。

 

しかし逆に言えば、それぞれのひかり号に特徴があって、面白さがあるということです。

 

そこで今回は、そんな「山陽新幹線ひかり」号の特徴を列車毎にまとめてみることにしました。

 

ここでは、東京~岡山を結ぶ(山陽新幹線内は各駅停車の)ひかりについては言及しませんが、それ以外の、不規則な運用がされるひかり号を、できるだけ多く、そして詳しく紹介していきたいと思います。

 

なお、東海道新幹線内のひかりの運用については、こちらの記事に詳しくまとめていますので合わせてご覧下さい。

ツウしか知らない!?東京~名古屋の移動にとっておきの「静岡通過ひかり」の存在

 

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①東海道新幹線に直通する不定期「ひかり」(490号台)

A・ひかり491号(名古屋→博多)

山陽新幹線を走る「ひかり」号のうち、東海道新幹線と岡山以西を結ぶ列車の号数は「490号台」と呼ばれています。このうち、名古屋を6時35分に出発し、博多に10時11分に到着するのが「ひかり491号」で、新大阪以東から直通する「ひかり」のうち、唯一博多まで脚を伸ばす貴重な列車となっています。

 

使用する車両はN700系で、山陽新幹線管内を直通する数少ない「N700系ひかり」の1つとなっています。

 

ひかり491号の特徴は、名古屋~新大阪間を各駅停車で移動するものの、新大阪を出ると新神戸、姫路、岡山、福山、広島、新下関、小倉のみに停車する、いわゆる「速達」ひかりである、ということです。

 

新下関にこそ停車しますが、それ以外の停車駅は山陽新幹線をすっ飛ばしていく「のぞみ」「みずほ」とほぼ同じで、のぞみと比較すると、多くののぞみが停車する新山口又は徳山を通過する、というのも興味深い点です。

 

そのため、「ひかり」号であるにもかかわらず新大阪~博多間では一度も他の列車に追い抜かれることなく、2時間36分という所要時間となっています。

 

この時間はのぞむ・みずほと大きく変わりませんから、特急料金が安く、しかもグリーン車は全て、普通車は窓側座席に全てコンセントが付いているN700系で運転されるこの「ひかり491号」は、とても乗り得な列車といえます。

 

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B・のぞみ493号(新横浜→広島)

続いては、こちらも何かと話題性の強い「493号」。一番興味深いのは、この列車が東海道新幹線で唯一新横浜出発となっている、という点。

 

新横浜を朝一番の6時に出発し、名古屋には7時24分に到着、新大阪には8時12分に到着したあと、新神戸、西明石、姫路と停車し、後は岡山、福山、終点の広島の順に停車をしていきます。

 

この「493号」は、山陽新幹線内での存在は薄いですが、首都圏の人にとっては文字通り「首都圏を最初に出発する新幹線」であり、西明石で後続の「のぞみ」に抜かされるまでは一度も他の列車に抜かされません

そのため、朝5時台の在来線(東海道線や京浜東北線)始発に乗ってこの「ひかり493号」に新横浜から乗車すると、名古屋、京都、新大阪、新神戸には「朝一番」で到着することができるのです。

 

そのため、山陽新幹線内でも関西~中国地方を移動する際の速達列車なのですが、それ以上に首都圏~関西の移動で重宝される、珍しい列車とも言えます。

 

このひかり493号の詳しい説明は、こちらの動画が参考になります。

 

C・ひかり495号(名古屋→広島)

続いては、こちらは「鈍行型」のひかりとも言える495号。名古屋を7時37分に出発してから、岡山まで9駅連続停車(!)を成し遂げた後、福山に停車して終点の広島に向かいます。

 

名古屋~姫路までは、駅での停車時間も最大3分と短いのですが、相生駅では16分もの停車時間となっていて、後続列車に何度も抜かされてしまうのがネック。新大阪を後に出発するのぞみ3号、のぞみ153号、みずほ605号、そしてのぞみ5号の4列車に、岡山到着時点で抜かされてしまうのはある意味屈辱的と言えるかもしれません。

 

あくまでも、のぞみの停まらない岐阜羽島、米原、西明石、姫路、相生間の相互移動と、これらの駅と岡山、福山、広島間の移動のために存在する列車、と言えるでしょう。

 

②山陽新幹線内で完結する「ひかり」(440号台)

続いては、山陽新幹線内で完結する「ひかり」号。こちらは合計、1日で5本しか運転されておらず、使用車両も700系か、700系の7000番代(レールスター)かのいずれかとなっています。

 

では、こちらも順に見ていきましょう。

A・ひかり441号(新大阪→博多)

 

新大阪を朝6時3分に出発する、新大阪始発の2番目の新幹線がこの「ひかり441号」。

3分前の6時ちょうどには「みずほ601号」が出発するので、岡山や広島などの大きな都市に行くのであれば、もちろんこちらのみずほを使うほうが速く、街までの距離が遠くなればなるほど、その所要時間に大きな広がりが生まれていきます。

 

ひかり441号は「鈍行型」で、停車駅より通過駅のほうが少ないのでこちらを挙げますと、新倉敷、新尾道、東広島、厚狭のわずか4駅だけ「通過」となっています。

 

そのため、もちろん「みずほ」や後続の「さくら」が停車しない駅間の移動のための利用が多くなると思いますが、新大阪~広島間では一度も列車に追い抜かれないので、この全区間での移動はある程度価値があるかもしれません(しかし、それだと「みずほ601号」に乗ったほうが便利なわけですが…)。

 

また、広島~博多間でも一度も追い抜きはないものの、全区間を通しての利用というよりは、途中の駅から(へ)の乗客の利用に主眼が置かれている、あくまでも「区間利用」が主体の列車と言えるでしょう。

 

使用車両は700系16連なので、普通車にもコンセントは多くなく、正直長距離移動には向いていない車両かもしれません。

 

B・ひかり443号(新大阪→博多)

山陽新幹線管内で完結する、下り列車は2本しかない「ひかり」のもう1本が、新大阪を20時30分に出発して、博多駅には23時51分(下り山陽新幹線の最終)に到着する、この「ひかり443号」です。

 

こちらも、停車駅より通過駅のほうが少なく、「通過駅」は相生、新倉敷、新尾道、新岩国、厚狭のわずか5駅。夜遅くの列車のため、通過待ちでの長時間停車がほとんどないのは嬉しいですが、それでも全区間を乗り通すと3時間21分もかかってしまいます。

 

使用車両が「ひかりレールスター」で使われていた700形7000番代である、下り唯一のひかり(レールスター)であることはとても希少価値が高いですが、1本限定というのが、乗る目的であればネックになってしまうこともあるかと思います。

 

グリーン車が連結されておらず、コンセントの数も少ないですが、1つ魅力としてあげられるのは「普通車個室」でしょう。これは、複数名での利用を目的とした座席(部屋)で、プライバシーが確保されるのがそのメリットです。

 

この、レールスターの個室は1人でも使おうと思えば使えるのですが、その方法についてはこちらの動画をご覧頂ければと思います。

 

C・ひかり440号(博多→岡山)

博多駅を朝6時ちょうどに出発する、博多発の上り山陽新幹線一番列車である「ひかり440号」ですが、この列車の驚くべきはその停車駅の多さで、通過する駅が新下関と厚狭の2駅しかありません。

つまり、ほとんど各駅停車の「こだま」と同じなのです。

 

そのため、博多駅を10分後に出発する「のぞみ2号」にあっけなく追い抜かれ、広島にはのぞみ2号のほうが6分早く、岡山には30分以上早く到着します。

 

列車は「レールスター」車両なのですが、ここまで停車駅が多いと、もはや「こだま」と同じと言えるかもしれません。

 

D・ひかり442号(博多→新大阪)

ひかり440号が博多駅を出発した17分後に、同じく博多駅を出てこちらは新大阪を目指すのが、同じく「鈍行型」のひかり442号です。

こちらも通過駅を挙げるほうが早いのでそうしますが、厚狭、新岩国、新倉敷、そして相生のわずか4駅だけ。あくまで、「のぞみ」と「みずほ」が停車しない駅間移動のニーズを汲み取る、補完的役割を担う列車と言えます。

 

こちらも、使用車両は「レールスター」で、山陽新幹線の上り「ひかり」は、朝早くに始発駅を出発するこの2本だけです。

 

E・ひかり444号(博多→新大阪)

山陽新幹線管内の上り「ひかり」は3本あるわけですが、最後は博多を20時51分に出発し、新大阪に23時32分に到着する「ひかり444号」です。

 

こちらは、440号や442号とは打ってかわって「速達型」のひかりで、途中の停車駅は小倉、広島、福山、岡山、姫路、新神戸のみ。ほぼ「のぞみ」「みずほ」と変わりません。

 

使用車両は700系の16両編成なのですが、それよりも注目されるべきは、博多駅を18分後に出発する「みずほ610号」よりも安い料金で、一度も追い抜かれることなく博多と関西圏を結んでいる、ということでしょう。

 

実は、山陽新幹線での「ひかり」の存在感が薄すぎるからなのか、この「みずほ」はほぼ満席なのに、「ひかり444号」の車内はガラガラ、ということが得てして怒っているようです。

 

新大阪への到着時間は、みずほ610号よりわずか5分早いだけとなっていますが、ほとんどの駅を通過しながら九州、中国、関西の主要都市間を結んでくれるこの「ひかり」の存在は、想像以上に大きいはず。姫路駅では、みずほ610号と同じく、東京行きサンライズ出雲・瀬戸への乗り換え(乗り継ぎ)もできますし、混雑度合いが低いという意味では、この「ひかり444号」は穴場の列車と言えるのではないでしょうか。

 

この列車については、こちらの動画でも詳しく説明されています。

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、山陽新幹線内を走る珍しい「ひかり」号を一挙に紹介しました。

 

山陽新幹線は「みずほ」「さくら」の勢力が強くなってしまいましたが、利用時間や移動区間によっては、数少ない「ひかり」を使うことも一考に値します。日中はほとんど運転されない(特に岡山以西)「ひかり」号ですが、この記事を参考に上手い使い方を編み出して頂ければと思います。

 

 

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