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替え歌帝王・「酒井素樹」は今何をしてる?当時の傑作替え歌集は?

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「替え歌王」と言えば、芸人の嘉門達夫さんを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、もう1人、かつて放映されていたバラエティ番組に颯爽と登場し、一世を風靡した「アマチュア替え歌王」とも言うべき方が存在しました。

 

それが、「さんまのスーパーからくりテレビ」の「みんなのかえうた」コーナーに突如登場した、酒井素樹さん。

 

当時このテレビを見ていた人は懐かしさを感じると思いますが、今回は当時のことを知らない方にも分かりやすく、この酒井素樹さんのあれこれについてまとめておきたいと思います。

 

「さんまのスーパーからくりテレビ」とは?

さんまのスーパーからくりテレビは、お笑い界の大御所・明石家さんまがMCを務めるバラエティ番組で、1992年の春から2014年の秋まで、足かけ20年以上続いたロングラン番組でした。

 

この番組は、一般人が投稿したビデオレターや面白映像、一般人発掘プロジェクトなど、数々のコーナーのクイズに、出演している芸能人が答えるというもので、「みんなのかえうた」は2003年から2014年まで続いた、名物コーナーでした。

 

当初は「隠し芸コンテスト」という、一般人が持っている様々な一芸・隠し芸を披露する爆笑コーナーでしたが、事実上、酒井素樹さんの「替え歌」の一芸のクオリティが高すぎて、彼の登場からほどなくして「みんなのかえうた」という、芸を替え歌に限定するコーナーとなりました。

 

その「みんなのかえうた」は、替え歌を披露して見事最後まで歌い終えたら、3万円相当の食事券をプレゼントされるというもので、一般の人が自分の芸を披露しながらお小遣いをもらえる、という、人気のコーナーだったのです。

 

突如綺羅星のように登場した、酒井素樹さんってどんな人?

この記事の冒頭にも写真がありますが、酒井素樹さんというかたは、ちょっと雰囲気が悪い人でした(笑)

 

最初に登場したときは「印刷屋の社長」をしていて、事業が上手くいかないことを替え歌にして披露。その後何度か出場するうちに、その独自のキャラと雰囲気がバカ受けして、酒井さんは「みんなのかえうた」のカリスマ的存在にまでなります。

 

風貌とは裏腹の高学歴

酒井さんは、裏社会をくぐり抜けてきた百戦錬磨のような顔をしていますが、実はもともとの学歴は「慶応法学部」と言われています。

 

実際に替え歌を聴いていても、ウィットとユーモアに溢れた歌詞になっていて、確かにそれなりの学歴がないと、こんなに上手く替え歌は作れないだろう…と思ってしまうのも事実ですよね。

 

謎に上手い歌唱力

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また、これも替え歌を聴いてみると分かりますが、なぜか酒井さんは、無駄に歌唱力が上手い(笑) 替え歌の元ネタのバラエティもロックから70年代フォーク、童謡まで幅広く、酒井さんの多彩さを垣間見ることができますね。

 

がりがりの顔と不気味な「骨ダンス」がシンボルマーク

酒井素樹さんのシンボルと言えば、印刷事業が上手くいかなくなってから、食事を毎日することもままならなくなってしまったことによるやせこけた顔と、その出で立ちから繰り出される、カクカクした「骨ダンス」。

 

この2つの組み合わせが絶妙の不気味さを醸し出していて、酒井さんの歌を聴いている会場の女優の人達は毎度奇声を上げるなど、特に女性からの嫌われっぷりがすさまじかったです。

 

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そんな酒井さんの替え歌名作のいくつかをここで紹介

①デビュー曲である「印刷屋のさかい」(元ネタ「男の子女の子」)

酒井さんの替え歌傑作集は挙げるとキリが無いのですが、まずはデビュー曲である「印刷屋のさかい」を紹介しましょう。

 

元ネタは、郷ひろみ「男の子女の子」で、酒井さんが営んでいる印刷屋の現状と苦境を、面白おかしく歌にしています。

 

②唯一の敗退曲「ISORO」(元ネタ「HERO」)

2曲目は、酒井さんが2回目に登場した際に披露した、甲斐バンド「HERO」の替え歌である「ISORO」。

 

印刷事業が上手くいかないときに知り合いの家に居候をさせてもらった際の様子を面白く歌にしていて、歌い出しが「ISORO 居候になるとき Ah ha! 場所は千葉~」という、どうすればこれだけ原曲に寄せた歌詞を作れるのか、というのが本音。

 

しかし、なぜか2番に入ったときに審査員からのだめ出しが入って、途中で失格となってしまいます。

 

司会の安住さんも「なんとなく失格となってしまいました」とぽろりと言っているように、歌詞も歌唱力も抜群だったため、場に居た全員と視聴者の多くが、なぜ酒井さんが失格になったか分からないまま、次の参加者に移ってしまいました。

 

③描写力の素晴らしさが光った「金を拝借」(元ネタ「冬の稲妻」)

 

この曲は、個人的に展開の強烈さが際だって残っている曲です。本歌はアリスの「冬の稲妻」なので、私は元の歌詞を知らないのですが、知らなくても上手くパロディにして歌い上げているんだろうな、ということが伝わってくるのが、酒井さんの替え歌の凄さでもあります。

 

この曲では、寝ている知り合いの財布からこっそりとお金を抜き取ろうとした酒井素樹さんに降りかかる災難を面白おかしく歌っているのですが、予想外の展開にさんまをはじめとする、ゲスト一同も爆笑。この曲の面白さは、実際に動画を見て感じ取って頂きたいと思います。

④困窮をユーモアに変えて歌い上げた「残り汁」(元ネタ「なごり雪」)

 

度重なるオンエアを通じて、酒井素樹さんの替え歌=困窮物語、という構図が知れ渡るようになりましたが、その中でも特に印象に残っている替え歌が、かの名曲「なごり雪」をベースにした「残り汁」。

 

「配給の列の横で僕は 残りを気にしてる~ 季節外れの炊き出し 待ってる~」

 

という歌い出して始まるこの曲は、当時リアルタイムで見ていた方は強く印象に残っているのではないでしょうか。

 

また、歌い出しもさることながら、描写している光景の中で次々と出てくる「オチ」の展開も絶妙。この曲は、酒井さんの代表曲の1つと言っても差し支えないのではないでしょうか。

⑤寺が人を助けてくれる?「何も食えなくて…寺」(元ネタ「何も言えなくて…夏」)

次は、J-WALKの「何も言えなくて…夏」の替え歌で、酒井素樹さんが「寺で泊めてくれる」ことを聞きつけて、実際にお寺を訪れたときのことを歌ったもの。

 

こちらも、私は元ネタを知らないのですが、寺に行ってみてから酒井さんに降りかかる災難の数々を、ユーモアの力で笑いに変えている名曲です。

 

⑥今聞くと涙が出てくる「余命」(元ネタ「卒業」)

さて、最後に紹介する2曲は、酒井素樹さんの真骨頂と言える、特にカリスマ性が如実に表れている替え歌。

 

最初は、尾崎豊の名曲「卒業」の替え歌で、歌い出しはまさかの「金がなきゃ 芝生を食え 御苑はアクがない」という、これまでの替え歌のスケールを遙かにしのぐエグさ。

 

この頃になると、「みんなのかえうた」コーナーも、もはや半分以上酒井さんのために存在しているようなもので、酒井素樹さんとそのツレである「ブルーシーツ」による、壮絶な表現をふんだんに用いた替え歌が歌われるようになっていました。

 

この時期の酒井素樹さんは、印刷事業も失敗して身を寄せる場所もなく、ホームレスとし転々と生活をしている……という状況だったことが数々の歌で歌われているのですが、いま考えると、その割にはしっかりとしたスーツ一式を着ていますし、歌詞のクオリティも高いことから、この時期の前後から、「酒井素樹の替え歌はやらせなんじゃないか」という憶測も出始めていたようです。

 

この曲に限って言うと、壮絶な体験と酒井さんの心の叫びが上手くメロディに乗っていて、当時子どもだった私はお腹を抱えて笑っていたのですが、今改めて聞いてみると心に刺さるものがあるというか、ふと涙が出てくるような、それだけ強烈な歌として耳に入ってきます。

 

歌い出しのインパクトの強さもさることながら、サビ部分のメッセージも面白いので、ぜひ一曲を通して聴いて頂きたいですね。

 

⑦酒井替え歌の集大成!?「余命」(元ネタ「蕾」)

最後に紹介するのは、コブクロ「蕾」の替え歌の「余命」。この曲については私が説明するよりも、実際に聞いて頂いたほうが面白いと思うので、上の動画を聴いてみて下さい。

 

この曲も壮絶な内容ながら、酒井さんの年齢の方があまり聞かないようなイメージのある「コブクロ」の曲がネタになっていることから、ここまでくると、裏でゴーストライターなどがいたんじゃないか、という説も強くなってきました。

 

現在の酒井素樹さんは?死亡説も?

こんな風に、さんまのスーパーからくりテレビで一世を風靡した酒井素樹さんですが、番組終了後の消息は不明。

 

あるブログでは、新宿近くでガードマンをしている酒井さんを見かけた、という情報が書かれてもいるようですが、替え歌で散々、自身の困窮っぷりを歌い上げていたこともあって、既に生きてはおられないんじゃないか………という噂も出てしまっているようです。

 

しかし、ご存命であろうがなかろうが、こうして番組が終わって数年経った後でも酒井さんの動画を定期的に見る人がいる、ということは、酒井さんは私たちの心の中で生き続けている、と言うこともできます。

 

ここでは紹介していない別の替え歌でも「替え歌が勇気をくれたから」というフレーズがありましたが、まさにこの酒井素樹さんの生きる姿に、様々な力を頂いた方も多いはず。

 

人生で辛いことがあったら、一度酒井さんの替え歌を聴いて、笑いに変えて吹き飛ばしてみるのもいいかもしれませんよ。

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