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にちりんシーガイア5号のDXグリーン車に乗って、日本最長昼行特急を全区間乗り通す

2016年3月のダイヤ改正以来、日本で一番長い距離を走る昼行特急列車の「にちりんシーガイア」。

 

もともと1993年に787系で運転を開始した「にちりんシーガイア」は、2000年の3月からハイパーサルーンの783系に車両が置き換わりました。

 

その後、2011年3月のダイヤ改正で上り1本のみが787系に戻り、2021年3月のダイヤ改正では、運転本数の調整により上下1往復の運転となるとともに、列車が787系に統一され、デビュー当時の姿が戻ることになりました。

 

ただ、デビュー当時とは1点違うのが、「DXグリーン車が導入された」こと。DXグリーンはグリーン車より格上の座席クラスで、2005年に導入されたものです。

 

今回は、このDXグリーン車に、にちりんシーガイアの始発駅である博多から終点の宮崎空港まで乗り通してみようと思います。

 

なお、2016年のダイヤ改正以前は、最長距離を走る昼行特急は、大阪~名古屋~長野を走る、通称「大阪しなの」でした。こちらの列車の乗車記は、こちらの記事にまとめています。

【2016年に廃止】「大阪しなの」のグリーン車に乗って全区間を旅してみた

 

にちりんシーガイア5号のDXグリーン車の予約は、駅の窓口でのみ可能

今は、JR各社のネット予約システムも普及してきていますが、九州のDXグリーン車は、オンラインでの空席照会と切符の購入ができません。マルスのシステムの互換性の都合なのだと思いますが、自宅の近くにみどりの窓口がない方にとっては、空席照会の時点からやや骨の折れる仕様になっているかもしれませんね。

 

一応、JR九州の電話サービスでは「空席があるかどうか」は確認ができるようなのですが、これだと「どの座席が空いているか」までは分からないので、どのみちみどりの窓口に出向く必要があります。

 

かくいう私も、自宅からみどりの窓口の最寄り駅までは地下鉄で2駅、徒歩だと20分で、普段の生活圏にないため、出向くのに難儀しました。

 

乗車予定日は11月中旬の平日。2週間ほど前に窓口で確認をしたところ、真ん中の1席のみが空いているとのことだったので、すぐさま発券してもらいました。本当はどちらかの窓側を押さえたかったのですが、急きょ思いついたのと、他の日付は無理なので、座席を取れただけでも幸運ということにします。

 

料金は、DXグリーン券と自由席特急券を合わせて5450円。これに、普通の乗車券(福岡市内→宮崎空港)を購入すると別に7500円かかるので、普通に乗るのであれば約13000円の費用がかかります。

 

JR九州の企画きっぷである、みんなの九州きっぷを使うと、週末だけながら、乗車券は2日間(土日のみ)九州内乗り放題で15000円、DXグリーン券と自由席特急券を5450円払えばにちりんシーガイアのDXグリーン車は堪能できますし、自由席、普通車指定席であれば追加料金不要です。

 

また、これとは別に、土日関係なく連続する3日間、JR九州の普通車自由席が乗り放題になるぐるっと九州きっぷを利用する場合、14300円(ネット予約限定)の乗車券(3日間乗り放題)に加えて、DXグリーン券と自由席特急券を用意すればにちりんシーガイアに乗れるので、「九州の路線をくまなく乗りたい」という方には、こういう企画切符を使ってお得に乗車されることをオススメします。

 

にちりんシーガイア5号は乗車時間も最長の昼行特急

にちりんシーガイアは、下りの5号と上りの18号の1往復が設定されていますが、下りの5号は、博多を7時30分に出発して、宮崎空港には13時19分に到着。運転時間は5時間49分であり、これは上りの18号よりも5分程度長くなっています。

 

にちりんシーガイアに乗るなら、乗車時間の少しの差もありますが、

・日中の車窓を楽しめる

・DXグリーン車が小倉~宮崎空港間で先頭になる

の2つの理由で、絶対に下りの5号に乗ることをオススメします

 

なお、乗車時の注意点ですが、飲食料は博多を出発する時点で購入しておきましょう。多くの停車駅がありますが、長時間停車をする駅がなく、方向転換をする小倉と途中の大分の2駅での停車が最長で、4~5分となっています。これでは買い物も安心してできませんからね…。

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実際ににちりんシーガイア5号のDXグリーン車に乗ってみる

では、実際に乗ってみたレポートを。

 

乗車日は11月中旬の某平日。

 

列車は7時半に出発、10分ほど前にはホームにいたいので、ホテルは博多駅前で予約をし、7時過ぎにはチェックアウトを済ませて駅に向かいました。

 

かつては有明に使われていた、787系の6連が充当されています。

 

博多出発時点では、グリーン車・DXグリーン車は最後尾の1号車にあり、小倉で先頭に向きが変わります。

 

2021年3月のダイヤ改正前までは、「にちりんシーガイア5号」として、783系5連で運転されており、輸送量は増強されていますね。

 

発車の10分ほど前に列車が入線。通勤ラッシュの時間帯にモロにバッティングするのが難点なのですが、他のお客さんに迷惑にならないように撮影を済ませます。

 

DXグリーン車の中はこんな感じ。

1列車に3席しか用意されていない、最上級の座席で、北・西側(鹿児島本線の日本海側、日豊本線の山側)が1列、南・東側(鹿児島本線の山側、日豊本線の海側)が2列席となっています。

 

にちりんシーガイア5号に乗る場合のオススメは、宮崎に入ってから海を眺めることができる、「1A」席ですよ。

 

小型のキャリーケースは荷物棚に収まりますし、大きめのスーツケースでも、DXグリーン車であれば座席の後ろ側に空間があるので、そこに収納することもできます(この場合、リクライニングの範囲が少し制限されてしまう可能性もありますが)。

 

リクライニング装置は、飛行機のビジネスクラスそのもの。導入時期からすると、東北新幹線のグランクラスよりも早いですから、実質的に日本で最初に導入されたグランクラス、と言えるかもしれませんね。

 

コンセントは、窓側の座席には席の横に1つずつ付いているのと、

これとは別に、座席前後の小型荷物置きに、座席1つ当たりで1個コンセントが用意されているので、窓側座席であれば合計3個、真ん中座席では2個のコンセントを使うことができます。

荷物置きに付けられているのはパソコン向けですね。

 

他に特筆すべき機能としては、運転席のすぐ後ろ(にちりんシーガイアの場合、小倉→宮崎空港で座席の前方)にハンガーがあることと、

 

恐ろしく広い足下。

そして、小物を置ける収納式テーブルですね。

テーブルは、前後に座席がないために脇息部分に収納されているのですが、この設計の都合で、座席スペースと比較してとても小ぶりになっているのと、縁に出っ張りがないため、列車が揺れると、駅弁などを置いている場合テーブルから落ちてしまう可能性があるのが、DXグリーンにしては少しネックではあります。

 

また、2列席の場合、収納時に空間の中でテーブルが干渉し合うのか、結構音がガチャガチャ鳴るのが気になりました。

 

 

ちなみに、こちらはDXグリーンの後ろにある普通のグリーン車。

 

783系時代のにちりんシーガイア7号はこちらが最上級クラスでしたが、787系に置き換わってからはグリーン車の利用者はほとんどいません。乗ったときには、合計で4名ほどの利用があっただけでした。


DXグリーン車は全席、全区間通しで利用する客3名で埋まっていたのですが(笑)

 

さて、こちらは、DXグリーン車のリクライニングの本領発揮の写真。

後ろから見たほうが角度が分かると思うのでこちらの写真も用意しました。

 

フルフラットではありませんが、実質的にフルフラットになり、グランクラスもひのとりプレミアムシートもなかった時代では、まさに一番グレードの高い座席にふさわしいと言えたのではないでしょうか。

 

列車はただひたすら、宮崎空港を目指す

今回は中間席の利用だったので、写真をほとんど撮れていないのですが…

これは、博多出発直後の朝日の景色。

 

こちらは大分駅での、小倉方面に行くソニック(当駅始発)との並びの光景ですね。

 

博多から宮崎空港は約6時間かかるのでとても長く感じられるかもしれませんが、案外、博多から小倉までが約1時間、博多から大分までは約2時間30分で、この時点でほぼ半分の行程が終わるんですよね。

 

別府から大分のあたりは別府湾を眺めながら、佐伯あたりまでは海岸線も見える状態で、この先から山間部に入っていきます。佐伯~延岡は大分と宮崎の県境区間でもあり、普通列車が極端に運転されていない、18きっぱー泣かせの区間でもありますが、特急に乗るととても快適。スマホの電波が届きにくいのが不便ではありますが、このときくらい、車窓を楽しむのもいいでしょう。

 

 

宮崎県に入ると一気に終着が見えてきて、延岡市、日向市、宮崎市と主要都市でこまめに停車していきます。宮崎県内は、大分とは違ってすらっとした海岸線を見ることができるのと、かつてのリニア実験線の遺構を見ることができるのもポイントです。

 

そんなこんなで、宮崎駅を出発すると大淀川をわたり、日豊本線、日南線と分岐して宮崎空港に到着です。

 

宮崎空港からはそのまま飛行機で東京や大阪に飛べますし、にちりんシーガイア5号の起点である博多も、福岡空港へのアクセスが他の都市とは段違いに良いので、案外、LCCを組み合わせるなどすると、運転距離・区間のわりに完乗しやすいのが、にちりんシーガイアの利点であるかもしれません。

まとめ

今回は、最長昼行特急であるにちりんシーガイア5号のDXグリーン車の解説と、簡単な車窓のみどころを解説しました。

 

2021年のダイヤ改正では、車両の置き換えとともににちりんシーガイアそのものは減便となり、今後も動向次第では片道1本の運転、のような縮小の可能性もゼロではありません。

 

起点駅、終点駅ともに空港に近いことで、利用しやすい特急列車ではあると思うので、ぜひ早いうちに乗車されてみることをオススメします。

 

787系については、こちらの記事でも触れています。

787系時代の特急「かいおう」にグリーン車で全区間乗車!783系に変わった後との違いは?

 

かつては栄光を誇っていた特急「有明」に惜別乗車

 

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