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交通

787系時代の特急「かいおう」にグリーン車で全区間乗車!783系に変わった後との違いは?

2021/12/13

2001年の10月、福北ゆたか線(筑豊本線の1部と篠栗線)の電化と同時にデビューした、特急「かいおう」。博多とベッドタウンである飯塚や直方を結ぶ、朝夕にのみ運転される通勤特急列車で、かつて国鉄時代に筑豊本線を走っていた寝台特急「あかつき」以来、筑豊地方を走る特急列車となりました。

 

デビュー当初は1往復だったのが2往復に増便され、その後下り列車に1本が追加されることとなり、長い間下り3本、上り2本の2.5往復、使用車両は787系の6連の編成でしたが、2021年3月のダイヤ改正からは783系4連に車両が変わり、運転本数も上下1往復(号車は1号、2号がそれぞれ充当)に減便されてしまいました。

 

私がかいおうに乗ったのは2021年の1月、787系時代の末期で、乗車記録を残すためにグリーン車に乗車しました。この記事では、787系時代と783系時代の違いなども含めて、かいおうについて紹介をしたいと思います。

 

目次

かいおう号の名前の由来は?

「かいおう」の名前は、この列車がデビューしたときに現役力士だった、沿線(直方市)出身の魁皇に由来しています。人から名前を取った列車名としては、他に、同じくJR九州の「いさぶろう・しんぺい」もありますが、実在する人物から名前を取ったのはこのかいおうが初めてでした。

 

かいおうに充当される車両と各種料金

かいおうに使われる車両は、デビュー以来ずっと787系でした。当時はまだ九州新幹線の部分開業もされておらず、787系が充当される列車といえば、九州の花形「つばめ」と、同じく鹿児島本線で運転される「有明」及び「きらめき」だけでしたが、このうち「有明」に使われる4両編成が充当され、当時は鹿児島本線以外の区間で787系を見られる、787系に乗れる貴重な列車でもありました。

 

その後、上下2往復になったときに4連と6連の列車が1往復ずつ充当されるようになった後、2011年3月の、九州新幹線の全区間開業に合わせて6連編成のみに変更され、その状態が10年続いた後で783系に変更されました。

 

特急料金は、博多・吉塚~桂川・飯塚・新飯塚・直方間が全て420円で、桂川~直方間の相互各駅間は300円特定特急料金が適用されています。グリーン料金も一律で320円で、この破格の値段で787系のグリーン車に乗ることができるのは他の区間ではできなかったため、そういう意味でも787系時代のかいおうには価値がありました。なお普通車指定席は連結されていないため、「かいおうに乗った」記録が欲しいのであればグリーン車を指定しましょう。

 

全区間を通しで乗っても、グリーン車だと740円で乗れてしまうのがお得ですよね。

 

ちなみに、博多~吉塚間の1駅区間でも、かいおうだけ特定特急料金が適用されるので、この区間でグリーン車に乗ると310円+320円で630円で乗ることができます。これは、この区間を走っている他の特急(ソニック、にちりんシーガイア、きらめき)では使えない特例です。

 

なお、JR九州の特急は、2011年のダイヤ改正以降は乗継割引が廃止されてしまいましたが、このかいおうのみ、2001年のデビュー当初から乗継割引は適用外となっていました。さすがに、博多に乗り入れている西日本管轄の山陽新幹線との乗継割引を設定してしまうと、かいおうの特急料金収入が雀の涙になってしまいますもんね…。

 

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かいおうのダイヤはどうなってる?

2021年3月のダイヤ改正以降のかいおうのダイヤは以下のとおりとなっています。

下り(1号):直方709→新飯塚720→飯塚724→桂川732→吉塚758(757)→博多802(800)

※かっこ内は休日の時刻、直方~桂川は発車時刻、吉塚、博多は到着時刻

上り(2号):博多2134→吉塚2138→桂川2202→飯塚2208→新飯塚2211→直方2223

※博多~新飯塚は発車時刻、直方は到着時刻

 

私が乗った2021年1月のダイヤでは、かいおう2号は博多20時54分発の直方21時45分着でした。このときは博多に宿を取っていたので、直方からそのまま普通列車に乗って博多まで戻っていたのですが、2021年3月以降は、このような方法で乗るのが難しくなってしまいました(できなくはないですが、博多着が日付が変わってしまう頃になってしまいますね)。

 

実際に乗ってみた

そんなわけで、2021年の1月に実際に乗ったかいおうの簡単な記録を。

20時54分発のかいおうですが、20時40分頃にはもう787系が入線していて、出発の準備をしていました。

 

今となっては、この組み合わせも見ることができませんね…。

 

このときはDDXグリーンも組み込まれている車両が充当されていたので、短区間ではありますが廉価でDXグリーンを楽しむこともできました。なお、グリーン車個室は取扱いされていませんでした。

 

 

ちなみにグリーン個室はこんな感じですね。

 

かいおうでは乗れませんでしたが、今はにちりんシーガイアに787系が充当されているので、長距離区間でも複数人で乗って楽しめるかもしれません。

 

これが車両先端部に設けられた、1車両3席限定のDXグリーン車。さすがにかいおうで乗っている人はいませんでした。

 

今回使うのはグリーン車の1列シート。

 

21時手前の出発ではありますが、旅のお供にコンビニで買ったスイーツを携えました。

シックな雰囲気が高級感を醸し出していていいですね。

 

車窓を楽しみたかったのですが、さすがに夜だと全くできません。全区間で前を走る普通列車を追い抜かすこともなく、単線区間での行き違いもあるためのんびりとした移動でした。

 

 

直方には定刻どおりに到着。ここからまた、普通列車に乗って博多を目指しました。

 

まとめ

今回は博多と直方を結ぶ特急かいおうについてまとめました。博多~吉塚間でグリーン車に例外的な安さで乗れる唯一の列車だったり、デビュー当初から新幹線との乗継割引が設定されていなかったりと、なかなか面白い歴史を持っている特急列車で、ダイヤ改正で以前より乗りにくくなってしまいましたが、ぜひ一度乗っていただきたいと思います。

 

 

2021年3月で運行を終えた特急「有明」についてまとめた記事はこちら。

かつては栄光を誇っていた特急「有明」に惜別乗車

 

同じく787系が使われる、にちりんシーガイアについてもこちらでまとめました。

にちりんシーガイア5号のDXグリーン車に乗って、日本最長昼行特急を全区間乗り通す

 

熊本県内を走る、日本一短い区間を走る特急列車「A列車で行こう」は、こちらの記事でまとめました。

特急「A列車で行こう」に乗って熊本~三角をプチ旅行!雲仙岳も楽しめるオススメの列車!

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