人生を豊かにするためのTips

知っておくと何かと役立つ情報をまとめています     ※本ブログではアフィリエイト広告を使用してます。

旅行

特急「A列車で行こう」に乗って熊本~三角をプチ旅行!雲仙岳も楽しめるオススメの列車!

2011年の10月から、鹿児島本線熊本駅と三角線三角駅との間で運転されている、臨時特急列車「A列車で行こう」。

 

運転日は土日に加えて祝日、長期休暇期間中の毎日に限定される臨時列車ではありますが、運転距離36.5キロは、JRで運転されている特急列車の中でもダントツで短く、「日本一短い距離を走る在来線特急列車」であることは、あまり知られていないかもしれません。

 

また、現在は鹿児島本線の久留米以南で唯一、鹿児島本線上を走行する特急列車となっており、貴重な存在となっています。

 

移動時間も、熊本~三角間で37分~42分と、定期列車との駅での交換待ちなどによって列車によって少し異なるものの、わずか40分前後で乗れてしまう列車で、今は新幹線も通る熊本駅を起点としているため、九州以外のエリアからも比較的簡単に乗りに行けるようになった列車です。

 

今回は、この「A列車で行こう」について、乗車に際して知っておきたい情報をまとめていきたいと思います。

 

ちなみに、JRの昼行特急で最長区間を走るものは、同じ九州内の「にちりんシーガイア」です。この列車についてはこちらの記事で詳しくまとめています。

にちりんシーガイア5号のDXグリーン車に乗って、日本最長昼行特急を全区間乗り通す

 

また、特急有明号の最後の雄姿は、こちらの記事でまとめています。

かつては栄光を誇っていた特急「有明」に惜別乗車

 

目次

A列車で行こうのダイヤと運賃・特急料金は?

「A列車で行こう」は、2021年12月現在、1日3往復されており、号車が順に1号~6号と設定されています。

 

列車は熊本車両センター所属の、専用塗装のキハ185(2両1編成)が、デビュー当時の2011年からずっと使われています。2両編成で1号車も2号車も全車座席指定で、乗車には乗車券と特急券が必要です。

 

「A列車で行こう」のダイヤは以下のとおり。

1号:熊本10:36発~三角11:13着  2号:三角11:19発~熊本11:56着

3号:熊本12:24発~三角13:03着  4号:三角13:50発~熊本14:31着

5号:熊本14:37着~三角15:15着  6号:三角16:19着~熊本17:01着

 

ご覧のとおり、専用車両が1編成しかないため、3往復がピストン運転されるダイヤとなっています。

 

また、1号と2号は、三角駅での折り返し時間が6分しかないため、往復ともに「A列車で行こう」に乗りたい場合は三角駅周辺を散策することができないのがネック。

 

オススメは3、4号の往復、5、6号の往復のどちらかを使う工程ですが、4号に乗って熊本駅まで戻ると、到着後すぐに5号になって折り返して行くので、熊本駅での撮影時間がとれないのがネックではありますね。

 

ちなみに私は、「みんなの九州きっぷ」の「北部版」を使って、博多駅から新幹線の移動で、3号、4号に乗車して日帰りで往復しました。

 

「A列車で行こう」に乗るために必要な費用ですが、熊本~三角間で、乗車券760円、特急料金1160円の、合計1920円となっています。

 

みんなの九州きっぷ」などのお得な企画きっぷを使う場合、特急券を別途購入する必要はありませんが、「A列車で行こう」は全車指定席なので、乗車前に座席の指定(日時と座席の場所)をしておく必要があります。

 

私は関西の人間なので、九州に上陸してからでないと座席の指定ができなかったのですが、事前にサイバーステーションを使って空席照会をしていると、1号、2号は事前に座席が埋まりがちで、3号~6号は座席の空きに余裕がある傾向が見られました。

 

「A列車で行こう」の車内設備・一番の特徴はバーカウンター

「A列車で行こう」は、1号車の半室が、普通の座席が撤去されてバーカウンターとなっています。

(そのため、「A列車で行こう」は、1号車の座席定員が28名、2号車の座席定員が56名となっています)

 

その様子がこちらで、

・地元のデコポンをアレンジしたハイボール(530円)

・天草の塩を使った塩チョコレート(570円)

・5種類の柑橘の果汁を凝縮したゼリー(360円)

・塩バニラ(310円)

など、この列車でしか買うことのできないオリジナルの軽食メニューがいくつも用意されています。

 

また、列車内の雰囲気全体が「16世紀・大航海時代のヨーロッパ文化」「古きよき”あまくさ”」の2つのテーマをモチーフにしており、とても普通の列車の車内とは思えない、「ハイカラ」「レトロ」という表現が似合うインテリアになっています。

こちらは天井のようす。

 

さすがに、こんな内装の列車に乗ったのは初めてだったので、感動してしまいました。

 

また、座席は普通のリクライニングシートに加えて、4人座席のボックスシート、窓側を向いている喫茶スペース、そして撮影スペースも用意されています。

   

 

スポンサードリンク

いよいよ「A列車で行こう」に乗車。一番の見所は、海岸越しに見える雲仙岳の姿

私が実際に乗車したのは、2021年11月中旬の週末。博多駅を11時台に出発する「みずほ」に乗って熊本まで30分ほどで移動し、余裕を持った乗り換えで「A列車で行こう 3号」に乗車します。

 

指定席の手配は乗車前日に済ませましたが、思っていた以上に空いていて驚きました。その数日前にサイバーステーションで確認したときには「△」マークだったので、キャンセルが増えたのでしょうか。

 

実際に乗ってみると、ツアーで参加されているご高齢の方のグループが多くて、自分のような若い人、列車目的で乗っている人は少数派でした。

 

私が乗車したのは、座席数の多い2号車。1号車のバーカウンターにも少し立ち寄ったのですが、グループ客が多く待たれていて、待つのが面倒だったので、結局利用せずじまいに。

 

博多駅で買ったセブンカフェを窓に置いて、三角までの道中を楽しむことにしました。

 

 

さて、この「A列車で行こう」ですが、車窓のハイライトは、三角線に入ってからの住吉~肥後長浜、網田~赤瀬間で北側に見える、有明海と、その向こう側にある島原半島にある雲仙岳の勇姿です。

 

正直な話、見応えのある車窓はこれだけで…。あとは食事するなり、お酒を飲むなりして時間を過ごすのがいいですね。

 

あと、1つ書き忘れていましたが、「A列車で行こう」の車内は常時、上品なジャズ音楽が流れ続けています。それが作り出す雰囲気がまた良いのですが、個人的にはちょっとうるさいかな…と感じてしまいました。

 

有明海や雲仙岳を見るには、三角行きに乗車する場合は「進行方向右側」、熊本行きに乗車する場合は「進行方向左側」の座席を指定されるのがいいですよ。

 

列車は40分ほどで三角駅に到着。40分あれば、駅周辺を散策して、再度特急に乗って熊本に戻れます

「A列車で行こう」は定刻どおり、三角駅に到着。

 

この駅は1面1線のシンプルな駅ですが、この特急列車の運転開始に伴い駅がリニューアルされたようで、レトロな雰囲気の駅舎がそびえ立っています。

私が乗ってきた「3号」は、お客さんを降ろすと一旦、駅の更に向こうにある引き上げ線に回送されます。

 

これは、後からやってくる普通列車がホームを使えるようにし、その列車がすぐに折り返していった後で、折り返しの熊本行き「4号」を仕立てる必要があるからです。

三角駅には、一応ホームの隣にも引き上げ線があるので、もしかすると「1面2線」というのかもしれませんが、その引き上げ線は草も生い茂っていて、普段使われているのかはよく分かりません。

 

駅周辺には、「海のピラミッド」と言う展望台や、作りたてのかまぼこが食べられるお土産物屋さんなどがあって、30分ほど散策してまわるにはちょうどの規模感でした。

 

 

この後、13時50分発の「4号」に乗って熊本まで戻り、その後「さくら」に乗って博多まで移動。

 

新幹線のおかげで、博多を起点にして日帰りで、余裕を持って三角まで訪れることができるようになったのはありがたいですね。

 

また、三角駅は天草半島への入口ともなる駅で、駅からレンタカーを利用して更に奥に進んで行くことも可能です。

 

駅前に唯一あるのが「三角駅前うきうきレンタカー」で、社長さんお一人での営業なので返却などに時間が少しかかってしまうようですが、熊本駅や熊本空港での乗り捨てもできるようで、なかなか便利そうですね。

 

まとめ

今回は、日本一短い区間を走る特急「A列車で行こう」を紹介しました。

 

他の列車にはないハイカラ、レトロな雰囲気も合わさって、旅の間の素敵なひとときを過ごせること請け合いです。

 

三角線を利用される際には、この「A列車で行こう」を使ってみられるのはいかがでしょうか。

あなたにおすすめの記事はこちら!

-旅行