日本一のもぐら駅・土合駅を徹底攻略!ダイヤやアクセス方法などを一気に公開
2021/10/13
下り線のホームがトンネルの中にあり、駅構内から階段を降りて10分ほど歩かないとアクセスできないことから有名な、「日本一のもぐら駅」こと、上越線の土合駅。
その物珍しさから、今では日本各地から足を運ぶ人が増えてきましたが、場所が群馬県と新潟県の境のあたりにあることもあり、たやすく訪れることができるわけでもありません。
今回はそんな土合駅への行き方や、訪問時の注意点について詳しくまとめておきたいと思います。
目次
もぐら駅・土合駅に停まる列車は1日5往復が基本
土合駅は群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽にあります。「湯檜曽」という地名は、隣の駅(こちらは、上り線のループ線で有名)にもあるように、実は地名だけだと、湯檜曽のほうが存在感があるんですね。
そんな土合駅は、上越線の水上~長岡間を走る普通列車のみが停車するのですが、この上越線の中でも、土合駅と湯檜曽駅がある区間の水上~越後湯沢間は、上越国境をまたぐこともあり、線区内でも屈指の過疎区間。
以下に、下りと上り列車のそれぞれのダイヤを、水上~越後湯沢間で簡単にまとめます。
下り(水上→越後湯沢)
水上 | 湯檜曽 | 土合 | 越後湯沢 |
828 | 833 | 837 | 900 |
944 | 949 | 953 | 1016 |
1140 | 1145 | 1149 | 1214 |
1340 | 1345 | 1349 | 1413 |
1750 | 1755 | 1759 | 1823 |
2050 | 2055 | 2059 | 2124 |
※赤字は運転日注意(主に土日祝日に運転、要時刻表確認)
上り(越後湯沢→水上)
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越後湯沢 | 土合 | 湯檜曽 | 水上 |
612 | 638 | 645 | 650 |
814 | 840 | 847 | 852 |
954 | 1020 | 1027 | 1032 |
1213 | 1239 | 1246 | 1252 |
1508 | 1534 | 1541 | 1546 |
1752 | 1818 | 1825 | 1830 |
※赤字は運転日注意(主に土日祝日に運転、要時刻表確認)
こんな感じですね。
ネックはやはり、上下線とも日中の運転本数が限られている、という点。上り方面のほうが始発も終電も早く、また、片道で移動しようとすると、臨時列車が運転されていない日(平日など)では、どうしても土合駅での滞在時間が長くなってしまいます。
そのため、間延びしないような滞在にするには、以下の2通りのダイヤが現実的だと思われます。
①臨時列車が走らない日の場合
この場合、越後湯沢を拠点にして、越後湯沢1213→土合1239、土合1349→越後湯沢1413、というルート。
土合駅での滞在時間は1時間強で、地上にある上り線ホームから地下にある下り線に階段を降りていくだけですので、逆ルートと比べて、比較的体への負担も少ないです。
※この列車に合わせる場合、東京方面からやってくる場合は、東京1016発、越後湯沢1134着の「とき315号」に乗る必要があります。高崎まで在来線を利用して、高崎~越後湯沢間を、高崎~上毛高原/上毛高原~越後湯沢、の、新幹線特定特急料金自由席の分割発券で比較的安上がりに済ませることができるでしょう。
②臨時列車が走る日の場合
この場合、下り線で水上1140→土合1149、土合1239→水上1252のダイヤで水上を拠点にして水上に再度戻ってくるか、土合1239→湯檜曽1246、湯檜曽1345→越後湯沢1413、と、湯檜曽駅も散策して、越後湯沢に抜けるルートで両駅を探索するのがお得です。
こちらだと、上野や新宿を8時過ぎの普通列車(湘南新宿ラインの快速などを含む)に乗っても十分余裕を持って訪れることができますし、「週末パス」で旅行をする場合、上野を9時ちょうどに出発する「草津31号」に乗ると、1時間ほど遅い出発でも、渋川まですっ飛ばして、この駅で後続の普通水上行きに乗ることで、上に挙げた列車に接続することができます。
ちなみに私は、②の臨時列車が運転される日に旅行をして、飯山線の快速「おいこっと」にも乗ることができました。
飯山線の快速「おいこっと」に区間乗車! 車内の様子や予約方法、運賃、楽しみ方を紹介
土合駅を訪れるときの格好は?
土合駅は、下りホームがトンネル内にあることから、夏場でも気温が涼しいです。私が訪れたのは5月下旬でしたが、下界との気温差が5度ほどある感じで、ホームに降り立ったときはひんやりと涼気を感じました。
ですので、夏場でも上に羽織ることができる衣類を持って行くほうが安心です。
また、土合駅では必ず階段の上り下りをすると思うので、靴はスニーカー一択。女性はハイヒールなんて問答無用ですし、男性でもサンダルだと足への負担がどうしても重くなってしまうので、普段履き慣れた靴を履いていくようにしましょう。
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土合駅で軽食や昼食を取ることはできる?
土合駅は、駅舎の周りにも自然しかなく、訪問すると昼食などを調達する場所がないので、サンドイッチなどを予めコンビニで買って持参………というのが私の当初の考えだったのですが、実は地上駅舎の旧駅員室を改良した、「駅茶もぐら」というスペースがあるので、土合駅にいく場合、昼食を前もって持って行く必要はありません。
事前に用意しておくべきは、飲み物だけですね。
営業時間は11時~18時、水曜日が定休日です。
メニューはサンドイッチなど3種類ほどでバラエティは豊かではありませんが、長旅の途中で小腹を満たすには十分のラインナップ。利根川流域(?)のきれいなお水で作られたビールも販売されています。
また、コーヒー豆も販売しています。「1435mmブレンド」という名前で、ミルしてもらえます。ただ、なぜ在来線の駅で取り扱っているのに、新幹線のゲージがブランド名になっているのかが不明です…。
いただいたサンドイッチとコーヒー。これで1300円でした。
注意点は、サンドイッチはワッフルプレートでトーストにして作る関係で、注文してからできあがるまでに10分くらいかかります。コーヒーのミルも同じで、少し時間がかかるので、下り列車に乗る場合は出発の25分前(階段を降りる時間と撮影の時間)、上り列車に乗る場合は出発の5分前には、会計を済ませてホームに向かうようにしましょう。
土合駅は秘境駅の一種と考えられているかもしれませんが、この駅茶もぐらがあることで、全然そんなことはありません。お水だけ持参すれば十分に土合駅は楽しむことができるんです。
下り線ホームの見所
土合駅の見所といえばなんといっても、トンネルの中にある下り線ホームでしょう。
土合駅の下り線ホームは、かつてはトンネルの直ぐそばにあり、ホームの線路の隣に通過線があったのですが、現在は、かつてのレールの上にホームが作られており、かつての通過線が本線になっています。
また、このホームで特製ビールが熟成されており、これを地上の駅茶もぐらでいただくことができるわけです。
下り線のホームで撮影に必要な時間は10分程度でしょうか。列車の乗降間際は他の人もいるので、オススメは、下り列車で降車し、他のお客さんが階段を上り始めてからホームを散策することです。
これで、極力他の人に邪魔されずに土合駅の下り線ホームを占有することができますね。
まとめ
今回は、日本一のもぐら駅こと土合駅への行き方と、駅での楽しみ方についてまとめました。
土合駅は列車本数も少なく、駅周りの利便性も高くはありませんが、健康なうちに一度は訪れてみたい駅の1つ。今回紹介したダイヤや列車の接続を参考にして、無駄のない旅行を計画してもらえれば嬉しいです。
なお、この翌日は只見線に乗車。そちらの話はこちらでまとめています。
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