人生を豊かにするためのTips

知っておくと何かと役立つ情報をまとめています     ※本ブログではアフィリエイト広告を使用してます。

交通

かつては栄光を誇っていた特急「有明」に惜別乗車

2021/12/13

2021年3月のダイヤ改正で廃止になった、鹿児島本線特急の「有明」。

 

かつては門司港・小倉・博多~熊本・光の森・肥後大津間を結ぶ鹿児島本線のエース特急で、「つばめ(リレーつばめ)」と並んで、JR九州の大黒柱的な存在だった「有明」も、九州新幹線の全通により運転区間と時間の縮小が行われ、晩年は福岡と郊外を結ぶ「通勤特急」としての役割に成り下がってしまっていました。

 

私は、2009年に友人と熊本旅行をした際に、確か博多~八代間で「有明」に乗ったことがあるはずなのですが、当時の切符も手元にはなく、とてもうろ覚えの状態。

 

そういうこともあって、今一度、末期の姿となってしまった「有明」に乗り納めをして、きちんと分かれを告げようということで、2021年の1月、廃止からは少し余裕のある閑散期に、はるばると九州を訪れて「有明」の惜別乗車をしてきました。

 

ちなみに、関西在住の自分としては、普通に関西から九州を目指すのも面白くないので、関西から一度関東に行って「湘南ライナー」の惜別乗車をし、その後九州に飛んで「有明」をはじめとする特急列車にできるだけ乗ろう、という計画で結構しました。

 

当時の、湘南ライナーの惜別乗車の記事はこちら。

湘南ライナーに惜別乗車!12号グリーン車で小田原から東京を目指す

 

大牟田を朝早くに出発する「有明」に乗るためにやったこと

廃止間際の「有明」のダイヤは、大牟田6時43分発、博多7時37分着の1日1本のみ。

2018年のダイヤ改正以前は、夜間に博多発が3本、早朝に長洲発が2本運転されていましたが、それ以降の3年間は上りの1本だけで、全区間乗車をするにはどうしても、大牟田に早朝にいないといけません。

特急ですらほぼ1時間かかる距離なので、この日の朝に博多を出発して大牟田に向かうのは現実的ではなく、当初は前日夜に大牟田に到着して前泊し、朝一で「有明」に乗って博多を目指す、という予定でいました。

また、この時の九州訪問で合わせて「にちりんシーガイア」も全区間乗車しようと考えていたため、この前日に博多→宮崎空港を「シーガイア」で移動する予定も入っていました。

そのため、再度日豊本線を逆行して博多まで戻り、そのまま大牟田を目指すスケジュールを当初は考えていたのですが、いま来た道をそのまま戻るのもなんだか味気ないと思い、宮崎から鹿児島中央を目指し、そこから川内まで鹿児島本線で移動、少しだけ特急料金を節約して、川内から筑後船小屋まで九州新幹線でワープして、在来線に再度乗り換えて大牟田を目指す、というルートに、結構直前で切り替えました。

前日の道中では、


まさかの「36+3」にも遭遇し、

川内までは、国鉄型に乗って移動。

筑後船小屋に到着したら、在来線がまさかの人身事故で不通になっており、1時間ほど?足止めを食らったのですが、なんとか大牟田に到着。

大牟田駅近くでの宿は、比較的廉価な「ビジネスインこめや2号館」を利用。

なかなかこざっぱりしたビジネスホテルで、共用スペースにはマンガが沢山置いてあったのもよかったです。「有明」に乗らないなら、もう少し長居してマンガも読みふけったんですが…。

翌朝、いざ「有明」に乗車

さて、いよいよ翌朝、大牟田駅に出向いて「有明」への乗り納めです。

 

廃止間際の有明は、南福岡電車区の787系7両編成で、1号車がグリーン車指定席(DXグリーン含む)である以外は、全て普通社自由席。

 

ですので、私のような「乗った記録が欲しい」身としては、きちんと「特急有明号」の印字がされた切符が欲しいため、必然的にグリーン車への乗車となります。

 

大牟田駅の時刻表。平日限定の「6時43分」が、有明号の時刻ですね。

 

かつては「つばめ」「有明」がびゅんびゅん行き交った大牟田駅も、今ではこの「有明」1本の運転のみとなってしまい、電光掲示板の案内も寂しい感じが漂っていました。

 

かろうじて残っている乗車位置も、もう取り払われてしまったのでしょうか…。

 

グリーン料金は1680円でした。DXグリーンもありますが、距離が短いので、別の機会に別の列車で乗りたいですね。

少し暗いですが、荷物棚も十分用量がありました。

これがグリーン車の余裕。

 

出発までに行き先案内の回転を録画したり、後方先頭車の写真を撮影したりしていましたが、大牟田駅での停車時間が3分ほどだったので、十分な余裕もなく、さっさと席について出発待ち。

 

ちなみにこの「有明」に使われる車両ですが、当日の未明に南福岡の電車区を出発して大牟田まで回送され、大牟田駅南側の留置線まで移動してから上り線に転線して、博多行きの「有明」となるようです。どうせなら前日夜に下り大牟田行きも残して運用すればいいんじゃないか、と私なんかは素人として思ってしまうのですが、そうするよりも回送で未明に送り込みをしたほうが収益性は高い、ということなんでしょうね。

 

というわけで、出発してからは、まだ夜が明けていない鹿児島本線を北にひた走ります。

しかし、九州は西に位置しているのもあって、冬場は日の出が遅いですね。

これは多分、筑後船小屋駅。

 

特急「有明」は、新幹線との分散乗車をさせる意味合いで、筑後船小屋は通過。さすがに久留米駅は停車しましたが、新幹線の駅がない羽犬塚と瀬高駅に停車するのは、在来線の通勤特急の役割を十分果たしていると言えるでしょう。

 

「有明」7両編成のうち、グリーン車の乗車人数は自分を含めて5名ほど。全員「乗り納め要員」と思われる人たちで、通勤目的での利用者は皆無でした。

 

まあ、この短距離区間であれば、わざわざ朝一でグリーン車に乗る必要性も感じられないですし、不通は自由席に乗りますね。JR九州としては、間合い運用としてグリーン車に課金してくれる層がいれば御の字、という感じなのでしょう。

 

結果、途中の駅でも目立った乗車はないようで(グリーン車に乗っていたので、他の車両の様子まできめ細かく確認していたわけではありませんが)、1時間弱の旅路で終点博多に到着。

 

隣のホームでは、久大本線「ふゆ」に使われるキハ185系が待機していました。

 

これにて、「有明」の惜別乗車は終了。なんだかあっけない感じでしたが、最後に乗れて良かったです。

 

この後は、博多で朝食を済ませて、福岡地下鉄から筑肥線を乗車し、長崎まで行ってから関西に戻りました。

 

 

博多と直方を結ぶ特急「かいおう」についてまとめた記事はこちら。

787系時代の特急「かいおう」にグリーン車で全区間乗車!783系に変わった後との違いは?

 

同じく787系が使われる、にちりんシーガイアについてまとめた記事はこちら。

にちりんシーガイア5号のDXグリーン車に乗って、日本最長昼行特急を全区間乗り通す

 

熊本県内を走る、日本一運転区間の短いJR特急「A列車で行こう」については、こちらの記事でまとめました。

特急「A列車で行こう」に乗って熊本~三角をプチ旅行!雲仙岳も楽しめるオススメの列車!

あなたにおすすめの記事はこちら!

-交通