Twitterでフォローしている事業家さんのツイートは、個人的には琴線に触れることが多いのですが、つい最近も、そのようなツイートを見かけました。
飲食店の家賃を救済すべしとか、学費を減免すべしとか、色々な話が出ているけど、この世が弱肉強食ということを忘れすぎなんじゃないかな。商売が安定して経営できるのも、大学に行けるのも、「権利」ではなくて「やりたきゃやれ」程度の話でしかないし、国家が保証する性質のものではないでしょ。
— 事業家bot (@Midnight_Tokyo) May 7, 2020
景気対策として政策的に財政出動するべき、という政策論はそれはそれとして正しいと思うのだが、少なくとも当事者(飲食店経営者や、学費困ってる人)が「救済するのが国家の義務」みたいな話を始めるのはおかしいでしょ。「大変なので助けてください」くらいの話なら理解できるけれどもね。。
— 事業家bot (@Midnight_Tokyo) May 7, 2020
この世は所詮自己責任よ。それは自己責任論、新自由主義が正しいという意味ではなくて、自分が(物理的/社会的に)死ぬ瞬間に「社会が悪い」「国が悪い」「親が悪い」と言っても無駄でしかないし、誰も助けてくれないからね。自分のケツは自分で拭くしかないという圧倒的事実に気づいてからが人生。
— 事業家bot (@Midnight_Tokyo) May 7, 2020
世間では、色んな部分でコロナの(厳密に言うと、それに付随する経済的な)影響が出ていると思います。
別に今回に限ったことじゃありませんが、自分でできることを考えもせず、行動もしないで「●●の義務」みたいに言うのは、僕も同じように、見当違いではないか、とは以前から考えています。
というより、フリーランスをやっていると、そういう考え方になるんですよね。
毎月一定の売上が立つ保証なんてありませんし、自分のスキルアップをするための機会を誰かが設けてくれることもありません。仕事以外の家事・育児に取り組む時間の捻出や、家計をどうするか、という問題も、自分で考える必要があるわけです。
まあ、後半の例については、別にフリーランスであろうとなかろうと、関係ないとは思いますが………。
幸い、僕の周りには「●●の義務」のように、声高に叫んでいる人はいないので、改めて自分は人に恵まれているとは思いますが、正直に言うと、こういう風に叫んでいる暇があるなら、自分で色々と制度など調べて、少しでもアクションを起こしたほうがいいとは思うわけで。
つい先日も、自営業者向けの「持続化給付金」制度が一定期間施行されることになりました。
要は、こういう制度は自分で調べて、使えそうであれば使いましょう、ということですね。
あと、この制度に関しては、物を持たない、仕入れが必要のない、翻訳業なんてやっていたら、もしかしたら縁のない話かもしれません。実際問題、コロナの影響なんて受けずに、今こそ仕事を捌いて、納税などの方法で世の中に貢献する人だっているでしょう。
が、こういう制度が存在することも知らずに、世の中の仕組みがどうこう、という人は、そもそもフリーランスになるなんて向いていないと思います。
まあ、そんな人はこのブログを読まないでしょうが………。
「正直者が馬鹿を見る」という言葉がありますが、僕はこの言葉は、半分は本当で、半分は正しくはないと考えています。正直に生きたほうが得な場合、便利な場合が多い一方で、バカ正直になんでもかんでも対応していると、上手くやっていけないのもまた、世の中の真理ではないかと思います。
例えば、今回の「持続化給付金」。制度をきちんと調べれば、このブログを読んでいる方でも、給付対象になるかもしれません。その条件に該当するのかどうかは分かりませんが、可能性があるなら行動してみるといいでしょう。
ちなみに僕は、どうやらこのブログを書いている時点(2020年5月)で、一応この給付金を受けられる条件は満たしているようです。ただ、まだ、6月以降の仕事がどうなるか読めないのと、すぐにキャッシュフローに困るわけではないので、もう少し世の中の流れを読みはしますが、切り札の1つとして、この制度を使うことは考えています。
当然ながら、こういう仕組みを使うことなく順調に仕事ができることが何よりいいことですし、使わないのであれば使わないに越したことはないとも言えるでしょう。
しかし、大変な状況になってしまう(可能性がある)場合には、必要なのは自分で調べて、自分で考えて、行動することしかありません。
「美味しい話は向こうからは決してやってこない」とも言いますが、そんなの当たり前です。
結局、フリーランス・自営業をやるのであれば、ある程度の主体性が必要だということですね。
情報収集をする際、人に相談する際に、自分の課題を把握すらできていなくて、漫然と他人に答えを求めてしまうような人は、これから生き残っていくことはできないと思いますよ。
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