フェニックス

オピニオン

資格の“格”は登録免許税で決まるのか?―「国家資格ヒエラルキー論」への実務家としての疑問

登録免許税の“額”で、資格の“格”が決まる?あるとき、SNS上でこんな趣旨の投稿を目にしました。「国家資格には“格”がある。登録免許税が6万円の資格は最上位、3万円以下の資格は中級以下。格下資格者は、格上資格者に敬意を払うべきだ。」正直、こ...
オピニオン

翻訳メモリに潜む誤訳リスク― 特許翻訳における責任と、翻訳者・翻訳会社が取るべき姿勢 ―

はじめに※本記事は、筆者の経験を基にした一般的な注意喚起です。特定の企業や案件を批判する意図はなく、翻訳業界全体への啓発を目的としています。翻訳メモリ(TM)は、効率化とコスト削減を実現する便利なツールとして、翻訳業界で広く活用されています...
有機化学

化学明細書におけるgroupとradicalの違い

化学系の英文明細書ではalkyl groupとalkyl radicalのように、groupとradicalが使われていますが、この使い分け、及びそれぞれの訳し方について、ChatGPT(o4)と対話を繰り返したので、その内容を元に今回の記...
特許法

特許翻訳者は特許法よりも民法の学習を優先すべきか?

特許翻訳実務を離れて久しいどこぞのお偉いさんが、「特許翻訳の基礎となるのは特許法ではなく民法」と言っていますが、今回はこの命題に関して、私とChatGPTとの対話に基づいて考えたいと思います。特許翻訳者に、民法の知識と理解は必要でしょうか。...
エッセイ

特許翻訳のキャリアが11年目に突入

特許翻訳フリーランスのキャリアを始めたのが2015年4月だったので、この4月で11年目に突入することになりました。 10年という歳月はとてつもないもので、いろんなものが変化する中でよくここまで続けられたな、と正直感慨深いものを覚えます。 こ...
未分類

noteで「特許翻訳考察マガジン」を始めました

先月の終わり頃から、noteで特許翻訳考察マガジンを始めました。 ここでは、外内の、主に化学バイオ系の特許翻訳をするなかで疑問に思ったこと、出くわした誤訳など、より特許翻訳実務に特化したコンテンツを、約週一のペースで更新していければと思って...
お知らせ

イーパテントのトークセッションに登壇しました

もう4ヶ月前の話になってしまうのですが、2024年5月3日に、イーパテントのYouTubeトークセッションに、「AI時代における特許翻訳」というテーマで登壇させていただきました。 動画はこちら。メインテーマは、生成AIを翻訳に活用しているか...
翻訳の仕事

これまでに遭遇したトンデモ翻訳会社3選(有料記事)

特許翻訳者として仕事をする上で、翻訳会社との付き合いは切っても切れません。そして、色んな会社のトライアルを受け、仕事を続けていく中で、やはり相性というものが存在することも分かってきますし、相対評価で「ここはダメだな」と思ってしまう所があるの...
弁理士試験

弁理士試験の選択論文のオススメは? 3科目を比較して紹介

弁理士試験を受験される方の中には、選択論文科目をどのようにクリアするかに頭を悩ます方も一定数おられるかと思います。 弁理士試験のシステムは、短答、必須論文、選択論文、口述の4つの試験をパスする仕組みになっていて、受験生の多くの方は、「理系分...
弁理士試験

弁理士試験の選択論文で行政書士試験を選ぶメリットとは?

文系出身で弁理士試験の合格を目指す方にとって、選択論文は重要な試験科目の一つです。文系出身の場合、応用情報技術者試験、行政書士試験、民法の3つの中から自分に合った科目を選択する必要があります。今回は、その中でも「行政書士試験」を選択するメリ...
仕事道具

ホールICLレンズを入れて、メガネ生活を卒業しました

先日、「ホールICLレンズ」なるものを使って、視力矯正をしてきました。 もともと、10歳の頃から近視が出始めた僕。小学校5年生の頃にメガネをつけ始め、大学生の時期に数年間コンタクトレンズに変えたこともあったんですが、今回の視力矯正によってそ...
エッセイ

特許翻訳者の教育の未来を勝手気ままに考える~知財業界での教育~

弁理士の日記念ブログ企画2024に参加、ということで、「特許翻訳者の教育」というテーマで書いて行こうと思います。さて、私自身は、翻訳会社や特許事務所を経由して独立したわけではなく、即独(?)をする中で、独学で特許翻訳を勉強してきました(厳密...
翻訳の仕事

特許翻訳者向けJplatpat(特許情報データベース)活用法5選

特許翻訳をするときに、日本の特許情報データベース(Jplatpat・ジェイプラットパット)を、訳語の調査や取引先の開拓などに上手く活用する方法をお伝えします。なお、私が外内(英日)翻訳を行っている関係で、今回実演する調査結果の画像は、海外企...
法人成り

翻訳業で一人法人成り。立ち上げ時に苦労したこと②

前回の記事、翻訳業で一人法人成り。立ち上げ時に苦労したこと①の続きです。今回は、法人での銀行口座開設と税理士さんの選択についてです。①銀行口座をどうするか結論から言うと、とりあえずは「ネットバンク」と「大手銀行」の2つで開設して、2つの銀行...
法人成り

翻訳業で一人法人成り。立ち上げ時に苦労したこと①

特許翻訳の仕事を個人事業主で始めたのは2015年でしたが、そこから9年が経った2023年の3月に、諸事情で法人成りをしました。 法人成りをするに当たっては、急きょ予定を前倒しして法人を作ったため、事前に大切なことを熟考する時間を十分に取れな...
オピニオン

特許翻訳者に必要な資質とは?

今回は、今さらですが、特許翻訳者の資質について自分なりの考えを3つまとめてみることにしました。なお、あくまで雑駁な所感であることを予めお断りしておきます。①兎にも角にも言葉が好き!(←コレが一番大事)特許(に限らないと思いますが)翻訳者に一...
明細書

翻訳者が特許明細書を読むときに他の特許との違いを理解すべきか?

「特許明細書の読み方」というタイトルで、特許翻訳講座の講師がブログを書いていましたけど。 その特許は何を言いたいのか。一言でいうと?他の特許とどこが違うのか。どれぐらい独創的なのか。まとめて送ってください。出典: ※リンクは貼ってませんので...
仕事環境

特許読解AIアシスタント「サマリア」を特許翻訳で活用する

パテント・インテグレーション株式会社のCEOであり、弁理士をされている大瀬さんが、特許読解AIアシスタントのサマリアを開発されました。 特許読解AIアシスタント・サマリア このツールは、アカウント登録さえすれば誰でも無料で使うことができ(2...
お知らせ

翻訳ツール大全集の改訂及び値上げのお知らせ

2017年の4月に販売を開始した、拙著「翻訳ツール大全集」を、この10月1日から値上げして販売します。少し内容を加筆した上で、インボイス制度が始まることに合わせて、消費税の計算を分かりやすくするために、キリのいい金額に変更することにしました...
エッセイ

定期的に新たな挑戦を続けていく重要性・必要性

自分の場合は、 2016年:ポーランドで初めての海外生活2017年:翻訳ツール大全集の出版、リアルセミナー開催(←これらは共に、自分としては成果は微妙だったなかと思っています)2018年:ハンガリーに引っ越しして再度海外生活。物販を囓ったり...