最近、自分の人生を振り返ったり今後のことを考えたりする時間を取っているのですが、
ふと、昔やっていた会社員時代のことを少し思い出していました。
この時の詳しい話は、先日出版した電子書籍
をご覧頂きたいのですが、
実は、会社はブラックだったんですが、社長には色々とお世話になっていたんです。
この会社の社長は、かつて凄腕営業マンですごい実績を次々と打ち立てた、という話があるのですが(本当かどうかは分かりません笑)
そういう圧倒的成功体験があるからか、人を見る目が鋭かったです。
他の社員の仕事に対する姿勢に何か気づいたことがあったら
朝礼とかでそれを指摘していましたし、
自分は新入社員だったからか、そこまで厳しくは言われませんでしたが
傍から見ていてもバリバリの仕事人だったんだなあ、というのが伝わって来ました。
そして、僕が仕事をしていた時に言われたことで、一つとても印象に残っていることがあります。
それは、「お前は必ず結果を出せるぞ」ということでした。
僕たちの仕事は、求人広告の営業だったので
競合他社のチラシを家から持ってきては
人海戦術的に電話を掛けまくったり、
既にクライアントになっている会社とは
引き継ぎをしたり、先方からの電話に対応していました。
そして、社長はどうやら、僕のある仕草が気になったようなのです。
それは、「電話を切る際に頭を下げている」ということでした。
僕と実際に会ったことがある方はご存じかも知れませんが、
自分で言うのも何ですが、僕は腰が低いほうだと思っています。
目上の人と会ったときには絶対にぺこぺこしてしまいますし、
お辞儀は深く長くしてしまうことが多いです。
そして、そういう仕草がどうやら
電話営業、電話応対の時にも出てしまっていたようです。
それが目に入った社長は確か、
「そういう風な仕草は相手には見えないけれど、必ず伝わっている」
と言って、
「結果は付いてくるから、まあ他の社員も見ておきなさい」
と話していたと思います。
その後、その姿勢が関係していたのかどうかは分かりませんが
僕はある程度の結果を出すことが出来ました。
新入社員が自分の営業目標を持って仕事をする初めての週で
締切直前で相手から電話がかかってきて目標を達成しましたし、
会社は5ヶ月で辞めてしまいましたが、
新規顧客の獲得とかでインセンティブも社内で
一番多くゲットできた月もありました。
僕は、会社時代の思い出は悪いことしかほぼないのですが、
よくよく考えてみたら、こういう良い出来事だってあったわけです。
そして今、特許翻訳でもある程度の結果を出せている原因を
この数日少し考えていたのですが、
もしかしたら、この「頭を下げる」ことが少し影響しているのかな、と思ったのです。
今でも、僕は仕事の依頼のメールが届いたら
条件反射的に「ありがとうございます」とつぶやいて
パソコンに対してお辞儀をしてしまいますし、
販売しているコンテンツが売れたときでも
同じことを自然にやってしまいます。
傍から見たら気持ち悪いですが(笑)、
もしかしたら、こういう姿勢が何らかの影響を与えているのかな、と。
もちろん、因果関係は全く不明なので真偽は分かりませんが(苦笑)、
「腰を低くする」って、案外見過ごせない要素なのかも知れません。
翻訳の世界だと、ベテランの翻訳者さんは
コーディさんに対してぶち切れたり、
フィードバックに対して、人格否定されたかのように捉えて
火に油を注いでしまう人がいる、という話を時々聞きますが、
そういう人が実際にいるのだとすると、
僕のように「腰を低くする」というのは、
何らかの因果関係はあると考えてもいいかもしれません。
僕は自分が、いつも恐縮しすぎているとは思っているのですが(笑)
それでも、横柄に生きていくよりも好循環を生み出せるかも知れませんね。
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