特許翻訳でも役に立つ「公用文における送り仮名の訓令」

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特許翻訳、というよりも厳密には外内(日英)翻訳において一度目を通しておきたいのが、内閣から出されている「公用文における送り仮名の訓令」です。

 

内角訓令第一号 公用文における漢字使用等について

 

この中で特に知っておきたいのが、「2 送り仮名の付け方について」の章で説明されている、例外規定ですね。

 

ただし,複合の語(「送り仮名の付け方」の本文の通則7を適用する語を除く。)のうち,活用のない語であって読み間違えるおそれのない語については,「送り仮名の付け方」の本文の通則6の「許容」を適用して送り仮名を省くものとする。なお,これに該当する語は,次のとおりとする。

明渡し 預り金 言渡し 入替え 植付け 魚釣用具
受入れ 受皿 受持ち 受渡し 渦巻 打合せ 打合せ会
打切り 内払 移替え 埋立て 売上げ 売惜しみ 売出し
売場 売払い 売渡し 売行き 縁組 追越し 置場 贈物
帯留 折詰 買上げ 買入れ 買受け 買換え 買占め
買取り 買戻し 買物 書換え 格付 掛金 貸切り 貸金
貸越し 貸倒れ 貸出し 貸付け 借入れ 借受け 借換え
刈取り 缶切 期限付 切上げ 切替え 切下げ 切捨て
切土 切取り 切離し 靴下留 組合せ 組入れ 組替え
組立て くみ取便所 繰上げ 繰入れ 繰替え 繰越し
繰下げ 繰延べ 繰戻し 差押え 差止め 差引き 差戻し
砂糖漬 下請 締切り 条件付 仕分 据置き 据付け
捨場 座込み 栓抜 備置き 備付け 染物 田植 立会い
立入り 立替え 立札 月掛 付添い 月払 積卸し
積替え 積込み 積出し 積立て 積付け 釣合い 釣鐘
釣銭 釣針 手続 問合せ 届出 取上げ 取扱い 取卸し
取替え 取決め 取崩し 取消し 取壊し 取下げ 取締り
取調べ 取立て 取次ぎ 取付け 取戻し 投売り 抜取り
飲物 乗換え 乗組み 話合い 払込み 払下げ 払出し
払戻し 払渡し 払渡済み 貼付け 引上げ 引揚げ
引受け 引起し 引換え 引込み 引下げ 引締め 引継ぎ
引取り 引渡し 日雇 歩留り 船着場 不払 賦払
振出し 前払 巻付け 巻取り 見合せ 見積り 見習
未払 申合せ 申合せ事項 申入れ 申込み 申立て 申出
持家 持込み 持分 元請 戻入れ 催物 盛土 焼付け
雇入れ 雇主 譲受け 譲渡し 呼出し 読替え 割当て

 

特許翻訳でよく使うのは、「組み合わせ」と「組み換え」でしょうか。

 

「組み合わせ」は、あらゆる分野で「A、B、及びこれらの組み合わせであってよい」という表現が用いられます。

 

「組み換え」は主にバイオ分野で、「組み換えタンパク質」などの言葉が用いられますね。

 

これらは、この訓令に則ると、名詞として使うときは「及びこれらの組合せ」、「組換えタンパク質」と表記するのが、厳密には正しいことになります。なぜなら、特許明細書は法文書であり、法文書は公用文(公文書)の1種だからです。

 

ですので、翻訳をする歳には、「AとBを組み合わせて、Cを作製する」というように、動詞として用いるときは「組み合わせ(た、て、る)」を、名詞として用いる際には「組合せ」と、表記を使い分けるのが、厳密には正しいことになります。

 

 

とは言っても、他の訓令(「及び」「又は」は漢字で表記する、など)と同様に、取引先のスタイルガイドを優先すべきなので、いくらこの訓令に則るからと言って、スタイルガイドを無視してはいけません。

 

スタイルガイドにきちんと指示が書かれている場合は、そちらに従いましょう。

 

 

ただ実際の話、スタイルガイドで「及び」「又は」といった言葉の漢字・ひらがな表記に言及されていることは多いですが、漢字の送り仮名表記に言及されていることはまずないと思います。

 

実務やトライアルで迷ったら、この訓令に則るのが安全ではないでしょうか。

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