弁理士短答試験勉強で利用した完全オンライン予備校「資格スクエア」 受講に適している人と、おすすめの勉強法について解説

この記事は6分で読めます

2021年7月に受験をした令和3年度弁理士短答試験の勉強は、同年1月下旬からスタートしたのですが、その際に利用をしたのがオンライン予備校の資格スクエアでした。

 

この記事では、

・これから弁理士試験を受けようと思っているけれど、どうやって勉強をすればいいか分からない

・独学と予備校利用のどっちが適しているか分からない

・仕事をしながら勉強を続けられるか分からない

といった方向けに、実際にオンライン予備校を利用して勉強をした経験者が、体験談と自分の失敗を踏まえての改善点をお伝えします。

 

なお、今回弁理士短答試験を受験した僕は、

・もともと在宅フリーランスで外内翻訳を7年ほどしている(このブログを書いている2021年7月時点)

・これまで弁理士試験の勉強経験はゼロ(特許法の条文を読んだことすらない)

・学生時代に法学部に所属しているわけではなかった、しかし普段の仕事を通して法令用語はある程度理解していた

・2021年1月に真っ新な状態で勉強を始めて、半年の勉強で短答試験において25/60点の成績だった(通常は39点が合格点)

というバックグラウンドを持っています。

 

まあ、知財の世界に片足は突っ込んでいるものの、弁理士試験に関しては完全な初心者、ひよっ子状態だったわけです。

 

この記事では、既に弁理士試験の受験経験がある方にはあまり参考にならない話になってしまうかもしれませんが、僕同様、試験勉強や受験経験がない、あるいはほぼない方には参考にしていただける内容を重点的に取り扱います。

 

 

勉強の際に資格スクエアの受講を決めた理由

僕が資格スクエアの受講を考え始めたのは、2021年の年明けで、そのときに無料会員に登録して、無料で視聴できる講義を一通り確認した上で、約3週間後の1月下旬には正式に申し込みをして、受講を始めました。

 

申し込んだのは「2022年基礎・短答・論文パック」というもので、「2022年の論文試験合格」を目指すスケジュール感の講座でした(この記事を書いている2021年7月現在は、「2023年基礎・短答・論文パック」になっているようです)。

 

(独学ではなく)受講を決めた背景には、以下の3つの理由がありました。

 

①そもそも独学で勉強できるものではないと思っていたから

弁理士試験については、短答と論文(場合によっては必須と選択)の2(3)科目を全てクリアする必要があり、理解しないといけない分野も多岐にわたるため、独学で勉強することは実質的に不可能と当初から考えていました。

 

仮に独学で勉強するとしても、短答の過去問集などを揃える必要がありますが、揃えたとしても完全に1人で勉強を続けられる自信がなかったのと、講義を通してきちんと基礎的な話も理解しておく必要がある、と考えたためでした。

 

ですので、ここで必然的に「予備校を利用する」ことになるわけですが、その中で、完全オンライン予備校である資格スクエアを選んだ理由として、②自分の勉強スタイルに合っている、③普通の予備校と比べて値段が安い、の2つがありました。順に説明します。

②自分の勉強スタイルに合っていたから

資格スクエアは、オンライン(マイページ内)にある動画を視聴しながら、過去問や論文演習を解いて、自分で勉強を進めていくスタイルです。このスタイルに自分が合っていると思った理由は、

・大学受験のときには(というよりも、子どもの時に)一切塾通いをせず、そして家庭教師を付けずに勉強を進めてそれなりの大学に合格した

・社会人になってからフリーランス特許翻訳者になるときにも、同様の完全オンライン講座で自分のペースで勉強を進めて結果が出た

という2つが大きかったです。

普通の予備校の場合、(今はどうなのか分かりませんが)校舎で物理的に講義を受けることもあり、通勤をされている方であれば仕事の前後に合わせて通う、ということができるのかもしれませんが、僕の場合はもうずっと完全在宅で仕事をしており、オンライン講義を自分の好きなときに好きなペースで視聴できる、というのも、自分の肌に合っていたのが大きかったです。

逆に言うと、普通の予備校を利用すると、同期生(?)と一緒に勉強ができる、というメリットがあるので、そういうスタイルが合っている方は、僕のような完全1人での勉強には適していない可能性もあるかと思います。



③普通の予備校よりも受講料が大幅に安かったから

資格スクエアの「包括パック」の受講料は、1~2年間の有効期限で26万5千円。受講期間は、申し込みのタイミングによって異なるので一概に言えませんが、僕の場合は2021年の1月に申し込んで、2022年の7月頃(論文試験の受験日)までは受講することができるので、約1年半の利用期間になります。

このブログを書いている2021年7月の段階で、「2023年合格パック」が販売されているため、今から受講をして2023年の合格を目指すのであれば、約2年の受講期間となり、1ヶ月当たりの受講料に直すと約10600円

対して、通常の予備校であるLEC東京リーガルマインドなどでは、約40万円強といった受講料となっているのが普通のようです(LECの弁理士コースは、通学か通信かで若干違いますが、39万~43万円程度するようでした)。

資格スクエアの場合、通常の予備校のように講師を選べない(2021年現在は、基礎講座に菊池先生、論文講座に林先生)というデメリットはありますが、この点は人によって相性の良し悪しがあったり、そもそもメリットデメリットにならない、というのもあるので、勉強をお考えの際は、両方資料請求されて比較されるのもおすすめです。

僕の場合、「なんとしても弁理士資格を取らないといけない!」みたいなスタンスで勉強を始めたわけでもなかった、ということもあって、「40万円は払えないけど25万円なら払える」という考えがあったのも事実ですが、「約15万円節約ができる」というのは、現在お勤めをされていて、今後資格を取って独立を考えておられる方にとっては、無視できない金額であるのは間違いないでしょう。

個人的には「26万円なら払える」というのが、選択の大きな要因であったのは事実でした。

資格スクエアの受講に向いている人の特徴

以上を踏まえると、資格スクエアの受講に向いている方の特徴としては、以下のことが挙げられます。

これまでに独学である程度の結果を出したことがある

・自分のペースで勉強を進めたい

・地方に住んでいて、大手予備校への通学は物理的に無理

・完全独学は難しいけれど、資格取得の勉強のためなら25万円程度の投資は惜しまずに出せる

以上のいずれか1つにでも当てはまる方は、資格スクエアの受講を検討されてみることをおすすめします。

 

資格スクエアを使っての勉強の進め方

弁理士試験の勉強法については、僕が「半年でとりあえず短答の受験を見据えて、短答に全振りして勉強をした」とう経緯を持っているため、そもそも背景が特殊な可能性がありますが、自分のペースでコツコツと勉強を進められるのであれば、以下の2つを意識されるといいです。

 

①とにもかくにも基礎講座を視聴して、各法域の基本的な内容、考え方を抑える

僕は、「短答まで半年だから、基礎講座の受講と同時に過去問も解こう」という、やや無茶な流れで勉強を続けていたのですが、短答直後の夏に勉強を始めて、翌年の短答での初受験を考えておられるのであれば、まずは基礎講座を一通り視聴して、特許法、実用新案法、意匠法、商標法の4法の基本的な内容(といっても、この4法域でだいぶ色んなことを学ぶのですが)をある程度理解する、ということに、最初は時間を使ってください。

 

というのも、これらの4法域では、特許法に規定されている審査、審判、訴訟の規定が、実用新案法、意匠法、商標法でも準用されている(場合によっては読替規定もあり)ことが多く、「1つの分野(特に特許法)の内容をある程度押さえられたら(基礎固めができたら)、他の法域でも芋づる式に理解できる」ということに、後々繋がってきます。

 

裏を返せば、僕が実際にそうだったのですが、勉強を始めてから最初の2~3ヶ月は、何も分からん、という状態が続き、この間が勉強をしていて一番キツい、辛い時間でした(僕の場合はほぼいきなり過去問も解き始めたので、余計にワケが分からんまま進めないといけなかった、というのも大きな要因でした)。

 

要するに、この「勉強しているけれど理解が全然進まない」時間をどう乗り超えるのか、というのがキーポイントになってくるのですが、受験まで余裕がある方は、最初は「基礎講座の消化」をメルクマールにして勉強を進めていって大丈夫です。最初は本当に何がなんだか分からないので、1日で1つ講義を視聴して、「今日は1講義を見た」という、分かりやすく定量化できる指標を作って勉強を進めるのがいいでしょう。

 

実際、僕も毎日ブログに勉強記録を殴り書きすることで、「1日でどれくらい勉強したか」をざっくりと確認して、「勉強に時間を使った、勉強を進めた」ということを、モチベーション維持に使っていました。

②定期的に過去問も解いて、アウトプットをして知識と考え方の定着を図る

ただ、基礎講座を消化しただけでは、残念ながら勉強したことの半分も定着することはないのが現実です。

 

というのも、上にも書きましたが、四法(特実意商)だけでも、抑えるべきポイントが多すぎて、一回勉強してほったらかしにしておいたままでは、次に見直すのが1ヶ月以上後になってしまう可能性も十分にあり、そうすると、せっかく勉強したことがすっぽ抜けてしまって、何も覚えていない、ということになってしまうおそれもあります。

 

ですので、やはり、短答受験は1年後、という場合でも、基礎講座を数分野消化したら、その分野の過去問も一通り解いてみる(あるいは、最初は解けなくて当たり前なので、設問と解説をざっと見て、「どういうことが問われるのか」をざっくりでいいから把握する)ことにも、一定の時間を使うようにしてください。

 

例えば、特許法の「先願(39条)と拡大先願(29条の2)」について平日5日を使って勉強したなら、その週末はこれらの分野の過去問を一通り解いてみます。このときに、過去問で問われている内容は何度か定期的に(問題を解くことで)目にすることになるので、自然に定着もしやすく、理解もいずれ深まっていくことになると思います。

 

なお、僕が実際に勉強しているときに一番大変だったことに、過去問を解いていると、まだ基礎講座で勉強していないことが問われてくる、ということがあります。

 

例えば、特許法では、明細書などの補正をする時期が制限されていて、拒絶理由通知を受けたら、制限できる範囲が、拒絶理由通知前よりも狭くなる(特17条の2各号)といった、特許法の中でも屈指のややこしい分野があるのですが、この条文(特17条の2)は、それ自体がややこしいことに加えて、拒絶査定や拒絶査定不服審判、前置審査、答弁書の送達、訂正の請求といった、他の手続と関係している内容もおびただしくあるので、短答の過去問では、どうしても「1つの問題で複数の手続について問われる」ということになりがちです。

 

いわば、「問題としては良問」と言えるのでしょうが、正直にいうと、特許法を右も左も知らない状態でこの分野を勉強し始めたら、必ず壁にぶつかってしまいます(僕がそうでした)。ですので、こういう時は「最初は解けなくて当たり前、勉強を進める中で少しずつ理解できるようになる」ということを、おまじないのように心の中で唱えてみてください。

 

過去問を解いたときにさっぱり分からない場合でも、解説を読んで、そこで参照されている条文に目を通すだけでも、その後の定着率は大きく変わってきます。

まとめ

今回は、弁理士短答試験の勉強に当たって僕が利用した、完全オンライン予備校の資格スクエアの特徴、良さと、これを使っての勉強に向いている方、そして、おすすめの勉強法についてまとめました。

 

勉強法については他にも色々とお伝えしたいことがあるのですが、全て盛り込むとまとまらないので、また別の記事に分けて順にお伝えしていきたいと思います。

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