翻訳の仕事

特許翻訳でも役に立つ「公用文における送り仮名の訓令」

特許翻訳、というよりも厳密には外内(日英)翻訳において一度目を通しておきたいのが、内閣から出されている「公用文における送り仮名の訓令」です。   内角訓令第一号 公用文における漢字使用等について   この中で特に知っておきたいのが、「2 送...
翻訳の仕事

フリーランス翻訳者の理想は「複数の取引先分散」なのか

フリーランスとして仕事をするにあたって大事なことの一つに、「取引先の分散」という考え方があります。 これは、本来的には企業経営に関して言える金言ともいうべきもので、「一つのカゴに卵をまとめるな」という有名な比喩でも、その大切さは説かれていま...
翻訳の仕事

知財業界での大ピンチ~特許翻訳者が追い詰められた話

毎年7月1日は「弁理士の日」とのことのようで、今年は記念企画である「知財業界での大ピンチ」というテーマで1つお話をさせていただくことになりました。   私は特許翻訳者として8年ほど仕事をしていますが、今回のピンチが起こったのは、2018年の...
翻訳の仕事

特許翻訳で上流と仕事をするには

特許翻訳で、翻訳会社ではなく、特許事務所と仕事をするにはどうしたらいいか………ということは以前から考えていましたが、自分の経験を踏まえると、こちらのブログに書かれていることがほぼ唯一の、そして一番手堅い方法だと思います。   特許翻訳:特許...
お知らせ

日本生物工学会に論文を掲載していただきました

1ヶ月ほど前の話になりますが、日本生物工学会の学会誌に、「化学バイオ系特許翻訳者という生き方」というタイトルの論文を掲載していただきました。 化学バイオ系特許翻訳者という生き方 自分は文系出身で、社会人になってから特許の世界に転身したのです...
オピニオン

弁理士短答試験が39点だった人は三振する、と、某予備校講師が言ったらしいが

この発言の根っこにあるものは、   国家試験にパスしたのに、実務(実業)に携わることなく、予備校講師として毎年毎年法令集とにらめっこして、実際の試験問題(ペーパーテスト)を解いて満点を取り続けることが仕事になっている人は、「人と関わる」とい...
お知らせ

YouTube対談「場所に縛られずに仕事をして東欧で暮らす」でお話をさせていただきました

5月22日(日)の夜に、株式会社イーパテントの代表・野崎篤志さんのYouTubeにて、対談をする機会をいただきました。     タイトルは「場所に縛られずに仕事をして東欧で暮らす」ということで、私が2016年から2022年にかけて取り組んで...
仕事道具

ワードのワイルドカードで任意の4桁の数字を検索する方法

今回は、ほぼ備忘録のための記事。   外内案件の翻訳をしていて、翻訳支援ツールで、組み込んだワードを訳して、ワードでエクスポートした時に、段落番号を原文のから【0001】に変える必要があります。   この変更方法自体は、クライアントさんから...
明細書

【外内翻訳】従属請求項で引用している請求項番号が2つ以上あるときは、そのまま訳すべきではない

英文明細書を日本語明細書に訳す際に、明細書によっては"A XXX according to one or more Claims 1 to 10"のような、直訳すると「請求項1~10の一項以上に記載のXXX」という記載になってしまうものがた...
マインドセット

フリーランス特許翻訳者として仕事が安定しなかったら、今の自分ならどう考えるか

自分は、フリーランスとしてある程度成功した(というのはさすがに言い過ぎですね。上手くいった)側の人間なのですが、その理由としては「早期に参入したから」というのが間違いなくあります。   多分、今同じようなことをやっても、ここまで上手く結果は...
翻訳の仕事

MTPE(ポストエディット)案件を正直に対応している翻訳者は、●●です(有料記事)

数年ほど前から、翻訳の世界もMTPE(Machine Translation Post Edit/機械翻訳ポストエディット)の仕事が増え出しました。   ご存じの方も多いかと思いますが、本来の翻訳の仕事というのは、原文に対して訳文をゼロから...
商標法

特許法と商標法での、異議申立ての審理方式の違い

特許法と商標法では、異議申立てという制度がありますが、この審理の方式が両法域間で少し異なっています。   特許法の場合 特118 特許異議申立てについての審理は、書面審理による。   商標法の場合 商43条の6 登録異議の申立てについての審...
弁理士試験

資格スクエアの個別相談で教えていただいた内容まとめ(備忘録として)

<PCT対策> ・手続法だが根本理解が必要。基礎講座を重点的に見直すのがよい。   ・最初は興味本位での勉強でよい。   ・特許庁HPにパンフ等が載っているので、目を通す。   ・主体、時期、言語などが、短答でよく聞かれるので、その当たりは...
勉強法

【弁理士試験】オンライン予備校「資格スクエア」のコンテンツをまるっと紹介

弁理士試験の勉強をしようと考えているけれど、どの予備校を利用しようか悩んでいる方も多いと思います。 メジャーなものとしては、大手予備校のLEC東京リーガルマインド、他の選択肢としては、完全オンライン予備校の資格スクエアがあります。 僕は、2...
弁理士試験

弁理士短答試験勉強で利用した完全オンライン予備校「資格スクエア」 受講に適している人と、おすすめの勉強法について解説

2021年7月に受験をした令和3年度弁理士短答試験の勉強は、同年1月下旬からスタートしたのですが、その際に利用をしたのがオンライン予備校の資格スクエアでした。 この記事では、 ・これから弁理士試験を受けようと思っているけれど、どうやって勉強...
弁理士試験

フリーランス外内特許翻訳者が弁理士短答試験の勉強をして学んだ5つのこと

2021年の1月に、にわかに弁理士試験の勉強を始めて、半年で短答受験、結果は予想通り不合格、となった自分ですが、結果だけを見ると「ボロボロ」でしたが、自分の今の仕事に役立つ、取り入れられる知識や考え方も、当然ながら短答の勉強をする中でありま...
勉強法

2021年弁理士短答試験の受験に当たって、2021年1月から勉強を始めた僕が取り組んだこと

昨日書いた記事では、初めて受験した弁理士短答試験にまつわることに対する自分の考えを書き連ねました。 今回は、もう少し具体的に、勉強を始めた2021年1月から受験までの間に取り組んだ勉強法や揃えた書籍などについて、まとめていきたいと思います。...
オピニオン

令和3年度弁理士試験・短答を受験して考えたこと(受験の動機等を含む)

2021年、令和3年度の弁理士試験の短答を受験してきました(7月18日)。 受験が終わった当日ではありますが、弁理士試験受験の動機などについて、まとめられるうちにまとめたいと思ったので、今日書くことにしました。 弁理士試験受験の動機 まず、...
弁理士試験

法人でない社団等の手続能力にはなにがある?(特許法、実用新案法)

特6 法人ではない社団又は財団であって、代表者又は管理人の定めがあるものは、その名において次に掲げる手続をすることができる。 ・出願審査請求(1号) ・特許異議申立て(2号) ・特許無効審判又は延長登録無効審判の請求(3号) ・特許無効審判...
弁理士試験

国内優先権主張をすることができない先願の条件(特41条1項但書)

特41条 1.特許を受けようとする者は、次に掲げる場合を除き、(中略)優先権を主張することができる。 ・(優先権を伴う)後願の出願が先願の出願日から1年を超えてされたとき(第1号) ・先願が特許出願の分割による新たな特許出願(特44条第1項...