近鉄特急のチケットレス特急券サービスを利用。会員登録で得られるメリットも多数!
2021/12/26
日本の私鉄の中で、最長の路線距離を誇る近畿日本鉄道。三重県内の盲腸線をいくつか分離することで、以前よりも距離は短くなっていますが、依然として日本トップに君臨する、日本最大の私鉄です。
そんな近鉄が2019年頃から始めたのが、「チケットレス特急券サービス(以下「チケットレスサービス」)」。これまで、駅の窓口か、一部の駅のプラットフォームに設置された特急券券売機・特急券専用窓口でしか買えなかった近鉄の特急券を、ネットでも購入できるようになりました。
これによって、近鉄ユーザー・近鉄特急ユーザーにとっては、以前よりも得られるメリットが多くなっています。私も何度か、このシステムを利用たことがあるので、実体験も踏まえて、このチケットレスサービスについて今回はまとめたいと思います。
目次
チケットレスサービスは、会員登録したほうがメリット多し
近鉄特急のチケットレスサービスは、
・会員登録をせずに利用
・会員登録をして利用
の2通りが使い方としてあります。そんなに近鉄特急を利用しない、という方であれば、会員登録をしなくても支障はないかと思いますが、多くの利用者は近鉄沿線に住んでいる方だと思います。
これから何度も近鉄特急を利用する機会がある、という方は、会員登録をするほうが受け取れるメリットが多いので、事前に会員登録されることをオススメします。
なお、会員登録を「しない」ことで得られる、チケットレスサービス自体のメリットとしては
・ネットで即座に予約できるため、窓口などで並ぶ必要がない
・クレジットカード決済ができる
・好きな座席を事前に指定できる
・3回まで特急券を無料で変更できる
・メールアドレスに送られるメールが特急券代わりになる
というものがあります。会員登録をすると、これらに加えて
・10%のポイント還元を受け、貯まったポイントで特急券を買える
というものがあります。
以下、チケットレスサービスのサイトも紹介しながら、利用方法について説明していきます。
チケットレスサービスの会員登録方法
まず、近鉄の専用ページにアクセスしましょう。
トップページの上部は、こんな感じです(PC画面)。
新規会員登録をするには、画面を下にスクロールします。
右側の「新規会員登録はこちら」をクリックし、必要事項を入力して進みます。
一通り入力が終わると「仮登録」が完了し、本登録のためのメールが送られてきます。そのメールにあるリンクをクリックすると、本登録が完了して、ポイントを貯めながら近鉄特急のチケットをオンラインで購入することができます。
スポンサードリンク
チケットレスサービスのデメリット
先に、このサービスのデメリットをまとめておくと
・毎日23時45分~翌日5時30分の間は、はサービスそのものが停止する
・スマホ用アプリがないので、スマホから予約したい場合は検索エンジンで検索→会員情報を入力して予約→購入、という流れが必要
という2点があります。あくまで私が感じたデメリットというか、不便な点ですが。
実際にチケットを買ってみる(スマホで)
会員登録が完了したら、実際にブラウザからチケットを買ってみましょう。
私は、電車での移動中に近鉄特急を利用することが多いので、スマホの操作画面のスクリーンショットを使って、説明をしていきたいと思います。
①まずはトップページにアクセス
ここで、登録した会員番号とパスワードを入力してログインします。
②一番上の「チケットレス特急券 購入」をクリック
スポンサードリンク
画面を下にスクロールします。
日付、出発日時、出発駅と到着駅を選択する画面が出てくるので、操作をします。
よく利用する区間は「お気に入り区間」に登録できるようですが、ここでは割愛します。
駅名は、下に表示される地図から選択することも可能ですが、駅名を入力した方が早い場合が多いかもしれません。できる限り「近鉄奈良」「大阪難波」「大阪上本町」など、正確に入力するようにしましょう。
駅名まで入力ができたら、「検索」ボタンをクリックします。
今回は、近鉄奈良から京都までの特急券を買うことにします。
利用できる特急列車の選択肢が表示されました。
今回は、一番先に出発する特急を選びました。
座席は、大まかな希望だけ選んでシステムにランダムに選んでもらう方式か、号車・座席位置まで自分で判断して選ぶ方式か、から選ぶことができます。
私はいつも、できるだけ車内中央の座席を選び、かつ前後の席の埋まり具合も踏まえて座席を考えるので、「シートマップから選択」をチョイスして操作しています。
「シートマップから選択」を選んで先に進むと、号車と、それに応じた空席情報が表示されます。
今回は、4両編成のうちの2号車を選んでみることにしました。
特急が出発する45分ほど前の、座席の混み具合がこちら。利用する特急の運転区間や時間帯にもよると思いますが、近距離特急の場合、出発の30分ほど前から当日利用のお客さんが座席を指定することが多いので、実際に乗ってみると、もう少し座席は埋まっていることが多いのが実情です。
今回は、進行方向左側の11A席を指定しました。
なお、同じ列車で座席をとりあえず指定してから、購入前段階でやっぱり別の号車の席にしたい、という場合は、操作画面から号車の数字を再度クリックして、操作を進めてください。
購入の一歩手前の画面がこちらです。間違いがなければ、「購入決定」ボタンを押して購入完了です。
これで、特急券の予約ができました。購入後に遷移する画面では予約情報が下のように表示されますが、登録したメールにも送られてくるので、記録する必要は特にありません。
これで、チケットの購入が終わりました。
買ったチケットの変更をしたい場合
特急券を買ったけれど、
・同じ列車の違う号車や、同じ号車の違う座席に変えたい
・同じ日の、早い(遅い)列車にずらしたい
・違う日に変更したい
・乗車区間を変更したい
などの、変更が必要になったときは、購入した特急券を3回まで無料で変更できるので、迷わずこの制度を利用しましょう。
特急券を変更するには、ログイン後のトップページで
「特急券の予約状況確認・取消・変更」というボタンをクリックします。
これをクリックした後は、変更したい予約済みの特急券を選んでから、「特急券の予約」と同じように操作を進めていけば、変更ができます。イメージとしては、「特急券の再予約」でしょうか。
もともと予約している特急が出発するまでなら、直前でも変更は可能なので、特急券の変更が必要なときは、その場でスマホで変更をしましょう。
貯まったポイントを利用するには
会員登録をしてチケットレスサービスを使うと、購入した特急券の10%がポイント還元され、そのまま特急券の購入に充てることができます。
520円(最安の特急料金)の特急券を10回買えば、1回同じ値段の特急券をタダで買えることになるわけです。また、大阪難波~名古屋・鳥羽・賢島、などの長距離区間の特急券を買えば、還元されるポイント数も増えて、ポイントを使って特急券を買うまでの時間が短くなります。
注意点としては、ポイントは月末に一括加算されることと、有効期限が1年間、ということでしょうか。ある月の1日や2日にチケットレスサービスで特急券を買っても、そのポイントが加算されるのは翌月の初日になる、ということです。
ポイントを使う際は、特急券購入の際に「ポイント利用」を選べば大丈夫。有効期限だけには注意して、効率よくポイントを使ってくださいね。
まとめ
今回は近鉄特急のチケットレスサービスについて解説しました。ポイントも貯まってお得なこのサービスを上手く使ってみてください。
近鉄の中でも特に乗りにくい列車についてまとめた記事はこちら。
近鉄で乗るのが難しい列車5選
チケットレスサービスが便利なのは、「しまかぜ」や「青の交響曲」などの、観光列車の座席の種類を予約時に自分で指定できること。
実際に、このサービスを使って予約して乗車した「青の交響曲」について、こちらの記事でまとめました。
近鉄の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」に乗って阿部野橋から吉野を目指す
また、このチケットレスサービスを使えば、アーバンライナーnextとplusの区別もできてしまいます。その方法をまとめた記事はこちら。
近鉄アーバンライナーnextとplusの違いは? 運用は分かる? 予約の際に見分ける方法はある?
あなたにおすすめの記事はこちら!