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【1日2往復】山陽新幹線内でグリーン車に乗れるN700系「こだま」に乗ってきた

2024/01/30

山陽新幹線で、2022年現在「こだま」に使われている車両といえば、かつて「のぞみ」で使われていた500系、そして、かつて「ひかりレールスター」で使われていた700系7000番台の2種類です。

 

しかし、1日に2往復だけ、「みずほ」「さくら」に使われているN700系7000番台が間合い運用として、早朝・深夜帯に運転される「こだま」に投入されることは、意外と知られていないのではないでしょうか。

 

今回は、そんなもの珍しい「こだま」について詳しく解説したいと思います。

 

目次

早朝と深夜に、新大阪~岡山・三原間で運転される「こだま」

山陽新幹線内で、N700系7000番台で運転される「こだま」は、以下の4本で、その運転時間、区間の関係から、紙の時刻表で探すときも、よっぽど注意を払っておかないと気づけない存在かもしれません。

<下り>

・こだま871号 新大阪20時53分発、岡山21時54分着

・こだま875号 新大阪22時03分発、岡山23時06分着、三原23時48分着

<上り>

・こだま830号 岡山6時05分発、新大阪7時04分着

・こだま834号 三原6時21分発、岡山(7時00分着)7時09分発、新大阪8時24分着

 

このダイヤを見れば分かるように、こだま871号で岡山に着いた列車が、翌朝の830号になり、875号で三原に着いた列車が、翌朝の834号になります。

 

また、通常新大阪~岡山間は、各駅停車の「こだま」では1時間20~30分ほど時間がかかってしまうのですが、これらの4本の「こだま」は、運転される時間帯の関係もあり、834号を除く3列車が、1時間前後で駆け抜ける、「こだま」の中では速達ダイヤで設定されている列車となっています。

(特に、830号は、岡山を出てから新大阪に到着するまで、「のぞみ」などに1本も抜かれずに到着する列車で、山陽新幹線で唯一、他の列車に抜かされない「こだま」となっています。)

 

また、この4列車は、N700系7000番台で運転されるにあたり、6号車に半室設けられているグリーン車指定席を利用できるのも特徴となっています。

 

500系、700系7000番台で運転される「こだま」にグリーン車は設けられていないので、山陽新幹線の区間でグリーン車に乗れる「こだま」はこれらの列車のみ、という希少性も兼ね備えています。

 

とは言っても、500系の6号車指定席は、「のぞみ」時代にグリーン車として使われていた座席ですし、700系7000番台の指定席車両、つまり4~8号車の座席も2列×2列シート、また、これらの4列車においても、4~8号車の座席は、「みずほ」「さくら」で指定席として使われる2列×2列シートなので、わざわざ「こだま」でグリーン車に乗る、というのは、よっぽど物好きじゃないとやらないことかもしれませんが…。

 

ちなみに、上で紹介した各列車の座席は、こちらの記事に詳しくまとめています。

山陽新幹線に乗るなら利用したい列車と座席はこれ!

 

JR西日本の株主優待券を使って、新大阪~福山で利用してみた

このこだまグリーン車に乗ってみた一番の理由は、実は「N700系7000番台のグリーン車に乗ったことがなかったから」というのがありました。

 

通常、この列車のグリーン車に乗るのであれば、「みずほ」「さくら」のどちらかの列車で、新大阪~広島、新大阪~博多、のように、関西の人間であれば広島以遠まで乗るのが、乗車時間的にほどよいと思うのですが(さすがに岡山や福山までは、短すぎますね)、グリーン車なのでそれなりに値段がするのと、復路の移動も考えないといけないので、「わざわざ乗りに行く」ということもしづらい座席クラスではありました。

 

ですが、新大阪~福山を、この「こだま」で移動すれば、時間帯こそ深夜なので車窓は楽しめないものの、乗車時間1時間30分で、通常新大阪~広島を移動するのにかかる時間を、安めの金額で利用できる、というメリットがあります。

 

また、福山までだったら、次の日に「のぞみ」など、福山に停車する「こだま」以外の列車に乗っても関西に戻れることもあり、何かと便利なのです。

 

ただ、新大阪~福山と言っても、普通に窓口で買うと11640円スマートEXを使っても11460円と、それなりの金額になってしまうので、金券ショップでJR西日本の株主優待券(3900円)を入手。これを使うことで、切符の金額を5820円にして、合計9720円と、通常の切符よりも2000円弱安くすることができました。

 

まあ、これでも普通の移動として使うには高いですが…。どうせ今後何回も乗るものではないので、1回限りの買い物だと思えば、そこまで高くもありません。

 

ちなみに、このブログでも何度も紹介している「バリ得こだま・ひかり」を使えば、この深夜帯の「こだま」の指定席を、5300円(新大阪~福山)で利用することができるので、グリーン車にこだわりがない方はこの旅行商品を利用されることをオススメします。

【圧倒的に格安】バリ得こだま・ひかりを使って山陽新幹線をお得に移動する方法

 

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実際に乗ってみた

実際にこだま875号に乗ったのは、2022年4月の週末。土日と言えど、22時を回った時間に岡山方面に向かう人は決して多くはなく、乗車口で待っている人も、自由席(1~3、7、8号車)利用の方が多い事象がありました。

 

この875号は、21時47分に新大阪に着く「みずほ612号」がそのまま折り返し、到着後車内清掃があって、車内に入れるのは出発3分前の22時頃でした。

 

こちらは、改札の外にある券売機に表示される空席情報の案内板。九州方面の「こだま」で「グリーン」に「○」が表示されるのは、この875号と871号の2列車だけで、また、「三原行き」という表示が見られるのは、この875号のみという激レア度。

 

この、ホームでの電光掲示板の案内も貴重ですね。

 

グリーン車の座席は、16連のN700系の座席とほぼ同じですが、モケットのカラーが群青系の色で、こちらのほうがやや高級感があるのが特徴ですね。

また、この7000番台のリクライニングレバーは、リクライニングとレッグレストの2つに分かれており(N700系は、リクライニングレバーのみ)、ここが一番大きな違いと言えるでしょうか。

 

リクライニングを目一杯傾けるとこれくらい倒れ、なかなか快適。

 

 

また、窓際の小テーブルは、木目調になっており、ここもN700系とは違うポイント。

座席間の脇息も、どちらかと言えば700系7000番台の2列×2列シート、N700系7000番台の普通車指定席に設けられているデザインを踏襲しており、この座席周りの違いが、N700系と最も差異が現れているところと言えるかもしれません。

 

 

車内の様子はこんな感じ。

 

なお、N700系16連のグリーン車については、こちらの記事をご覧いただくとイメージしていただけるかと思います。

【孤高の存在】山陽新幹線の即達ひかり531号・594号のグリーン車で関西~九州を移動する

 

N700系7000番台のグリーン車と普通車指定席の違いは?

N700系7000番台のグリーン車は、N700系7000番台の普通車指定席が2列×2列であるため、座席の横幅の余裕はさほど変わらず、「わざわざグリーン車に乗る意味はある?」という問いは、よくされるかと思います。

 

実際に乗ってみての感想ですが、グリーン車と普通車指定席との違いは、

・リクライニングの角度

・フットレスト(前の座席の足下にあるもの)の有無

・レッグレストの有無

・読書灯の有無

といった、「より快適性を求めるための設備があるかどうか」と言った点にあるかどうかだと思いました。

 

そして、N700系7000番台の場合、グリーン車の座席数が少なすぎるため、東海道新幹線(16両編成、グリーン車3両)のように、乗車率に余裕があってゆったりできる、というわけでもなさそうで、よっぽどのこだわり、あるいは「一度でいいから、N700系7000番台のグリーン車に乗ってみたい」という理由がなければ、普通車指定席のほうが座席の数も多くて、利用しやすいのではないかと感じました。

 

(少なくとも、数千円の差額をわざわざ払ってまで、このグリーン車に乗る理由は、自分には見いだせませんでした)

 

まとめ

今回は、山陽新幹線内で乗ることができる「こだまのグリーン車」について解説をしました。存在自体が貴重な列車なので、物好きな方は、今回紹介したように、新大阪~岡山、福山あたりで、株主優待券を使って乗車してみるのもいいのではないでしょうか。

 

<合わせて読みたい記事はこちら>

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