山陽新幹線に乗るなら利用したい列車と座席はこれ!
2023/03/14
山陽新幹線は、のぞみ・ひかり・こだまが規則的に走る東海道新幹線と違い、走る列車の種類のバラエティが富み、ダイヤや車両も列車毎にバラツキのある路線です。
今回は、そんな山陽新幹線を利用する時に知っておきたい、「乗り得列車(車両)」を3つまとめました。
目次
①N700系「みずほ」「さくら」の普通車指定席
東海道山陽新幹線の普通車指定席は、富士山側が2列、太平洋側が3列の5列シート…というのが一般的な配置ですが、新大阪~鹿児島中央を走る「みずほ」「さくら」の普通車指定席車両は、上の写真のように、2列×2列シートのゆったりとした間隔となっています。
みずほ・さくらのグリーン車ももちろん2列×2列シートなのですが、指定席車両との違いは
・シートピッチが広い
・フットレスト(レッグレスト)がある
・全席にコンセントが付いている(普通車指定席は窓側座席のみ)
・室内の色調(グリーン車は落ち着いていて、普通車は明るめ)
くらいです。
ですので、グリーン車と普通車指定席との違いはそこまでなく、窓側座席を確保してコンセントを使えれば、わざわざグリーン車を使わなくても、指定席で十二分に快適な移動をすることができます。
なお、みずほ・さくらに使われる車両(N700系7000番代)は、一部の「こだま」でも使われていて、その場合も指定席として利用することができます。こだま号でコンセントが使えるのは、このみずほ・さくら用車両だけなので、利用する機会があれば上手く活用してみたいものです。
座席を間近で見た時の様子はこんな感じです。
②500系「こだま」普通車指定席の6号車
かつては「500系のぞみ」として、東京~博多間を最速300kmで走っていたこの車両も、今は8両編成と短くなって、新大阪~博多間の「こだま」として運用されています。
この500系新幹線には自由席と指定席しかなく、指定席車両は全て2列×2列シートの配置なのですが、6号車は元々グリーン車の車両が使われていて、シートピッチが広くなっています。
こんな風に、真ん中に通路があって、車端の扉も真ん中に付いています。
これ以外の、4号車、5号車、7号車、8号車は、元々普通指定席の座席だったので、座席は変更されていますが、車端の扉が中央から少しズレています。
ぱっと見はグリーン車座席との違いが分かりませんが、座席のクオリティも微妙に違うので、同じ金額で利用できるのであれば、6号車の座席を指定してみたいものです。
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③700系「レールスター」5~8号車の1A~1D席
700系のうち、かつて「ひかりレールスター」として使われていた車両には、指定席車両の先端座席にコンセントが1つずつ付いています。
この車両は、一部のひかり(ひかりレールスター)と一部のこだまで使われるだけですが、N700系とは違って、コンセントが付いている座席が非常に限られています。
もしレールスター車両の列車を使う場合は、コンセントの付いている座席を指定しておくほうが便利です。
コンセントが付いている座席は、以下のJR西日本のサイトでも紹介されています。
④N700系で運転される間合い運用の「こだま」指定席
2022年2月現在、山陽新幹線内では「1日2往復」が、本来「みずほ」「さくら」に充当されるN700系8連(グリーン車付き)で運転されています。
この列車に乗れば、他の500系や700系レールスター車両では使えない、窓側のコンセントを使うことができます。
N700系で運転される「こだま」の主なダイヤは、以下のとおり。
<下り>
こだま875号:新大阪2105発、岡山2204着
こだま879号:新大阪2205発、岡山2306着、三原2352着
<上り>
こだま830号:岡山604発、新大阪704着
こだま834号:三原621発、岡山700着、新大阪824着
これらの「こだま」の特徴としては、上り834号以外は全て、途中駅で追い抜きがないため、新大阪~岡山を、他の「こだま」や、東海道新幹線直通の「ひかり」(山陽新幹線内各駅停車のもの)よりも、所要時間が10分ほど短縮されている点です。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
⑤ひかり531号・594号のグリーン車(バリ得こだま利用・関西~九州間のみ)
山陽新幹線では、グリーン車のお得な料金やプランがなかなかないので利用することが難しいのですが、朝早くに新大阪から博多に行くひかり531号(始発は名古屋)、そして、終電直前の夜遅くに博多から新大阪に行くひかり594号は、バリ得こだま・ひかりという日本旅行の旅行商品を使って、例えば新大阪~博多間をグリーン車利用で9600円で移動することができます。
1日一往復かつ、時間帯が限られているため、なかなか利用しづらい列車ではあるのですが、関西から福岡まで日帰り旅行で行くことや、九州の方にとっては、普通に新幹線の切符を買うのではなく、この切符を買って大阪で1泊しても値段があまり変わらないため、機会を作って利用してみるといいですよ。
ひかり531号・594号の詳細は、こちらの記事で説明しています。
まとめ
今回は、山陽新幹線の乗り得列車(座席)を3つピックアップしました。列車のダイヤや運用が不規則な山陽新幹線ですが、コツを押さえれば同じ金額でもより快適な移動をすることができます。
これから山陽新幹線に乗る機会のある方は、是非参考にして下さい。
なお、500系のぞみの6号車指定席と700系レールスター(こだま、ひかり)の指定席、及びN700系で運転される「こだま」は、普通に切符を買うよりも「バリ得こだま」「バリ得ひかり」という、日本旅行のツアー商品を使う方が安上がりに利用できます。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
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