東海道線のグリーン車自由席の使い方・注意点は?
2017/08/15
首都圏でよく見かける、在来線の車両にグリーン車を組み込んだ編成。今回はこれらの中で、東海道線のグリーン車自由席の使い方や利用時の注意点についてまとめました。
普段なかなか乗る機会がないとは思いますが、一度利用する際には是非参考にして下さい。
目次
首都圏を走っているのはグリーン車「自由席」なので、座席指定なし
東海道線をはじめとする首都圏の在来線に組み込まれているグリーン車は、指定席ではなく自由席。そのため、車内の空いている席ならどこでも座ることができます。
ただ、乗車前にチケットを買ってから車内に入って、既に満席だった場合は、座ることができない上に、グリーン券(グリーン車用のチケット)は払い戻しができません。これは、グリーン車自由席の車両を利用する場合、座席が確保できなくてもグリーン券を持っておく必要があるからです。
もし、混雑する時間帯に途中駅からグリーン車を利用する場合は、既に満席で座れない可能性もあるので注意して下さい。
グリーン車自由席の座席は3通り
グリーン車自由席の車両は二階建て構造になっているので、①2階席、②1階席、③地上席(車端)の3種類の座席(位置)から選択することができます。それぞれの座席のメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
①の2階席の場合、当然ながら見晴らしがいいため、利用客の多くがこちらの座席に座ることが多いです。
②の1階席の場合、景色はよくありませんが(半地下のような状態です)、それ故にあまり乗客がやってこないこともあります。2階席が混雑していても1階席は比較的空いている、ということもあります。
③の地上席は、車両の両端に位置しています。座席数が少ないのと、車端のためによく揺れて乗り心地は比較的良くないかもしれませんが、トイレが近くにあるのと、網棚があるので大きな荷物を保管しやすいのがメリットです(①と②の座席には網棚がありません)。
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グリーン券の種類は?
グリーン券は、平日と土日、移動距離、そして事前料金と車内料金がそれぞれ違うので、いくつかのパターンがあります。
以下の表に簡単にまとめました。
まずは、事前にホームや窓口で購入する「事前料金」の場合。
平日50kmまで | 770円 |
平日51km以上 | 980円 |
土休日50kmまで | 570円 |
土休日51km以上 | 780円 |
続いては、乗車してから車内でアテンダントから購入する場合です。
平日50kmまで | 1,030円 |
平日51km以上 | 1,240円 |
土休日50kmまで | 830円 |
土休日51km以上 | 1,040円 |
これらの表から分かるように、車内で買うと割高になってしまいます。あらかじめグリーン車自由席に乗りたい場合は、列車に乗るまでにグリーン券を購入しておきましょう。(事前料金と車内料金の差は全て260円です)
なお、ホリデー料金が適用されるのは土曜・日曜・祝日・振替休日と年末年始(12月29日~1月3日) です。
グリーン車チケット(グリーン券)はどこで買う?
グリーン車チケットの購入方法は大きく分けて3通りです。
事前に購入する場合は、駅の改札の外にある、Suicaマークが付いた券売機から買うか、駅員がいるみどりの窓口から買うかの2つから選べます。なお、Suicaを持っている場合は、チケットレスのSuicaグリーン券をホームにある券売機で購入することもできますが、これについては以下のサイトをご覧下さい。
Suicaを持っていない場合でも、改札に入る前に自動券売機で現金で購入することもできますし、窓口に並んで購入することもできます。
事前に購入できなかった場合は、車内でアテンダントから購入する必要がありますね。
グリーン車自由席の他のメリット
グリーン車自由席を利用する他のメリットとしては、途中で列車を乗り換える場合でも、1枚の通し料金で購入することができることや車内販売などがあります。
例えば、静岡の熱海から栃木県の黒磯まで普通列車で行く場合、途中上野や大宮で乗り換えないといけない場合でも、グリーン券の料金は熱海~黒磯の料金で1枚購入すれば大丈夫です。ただし、途中下車はできません。
また、グリーン車自由席ではアテンダントが車内販売も行っているので、ドリンクや軽食を注文することも可能です。
そして、青春18きっぷで利用する場合、追加でグリーン券を購入すれば利用できてしまうのもメリットです。青春18きっぷは、グリーン車指定席を利用する場合はグリーン券とその区間の乗車券が別に必要ですが、東海道線などのグリーン車自由席を利用する場合は、グリーン券だけを別に購入すれば乗車できます。
ひたすら鈍行列車で首都圏を通過して遠くを目指す旅の場合、必要に応じてグリーン車自由席を使って快適に移動したいものですよね。
まとめ
いかがでしたか。今回は東海道線などのグリーン車自由席の利用方法や注意点について一通りまとめました。使う機会がある際は、是非参考にして下さい。
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