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只見線の「只見新緑満喫号」に乗車!バス代行区間を含めて、スムーズに全線踏破する方法は?

 

日本一の絶景路線、そして本数の少なさから走破が難しいことでも有名な、JR東日本の只見線。

 

2011年7月の豪雨により、10年以上一部区間(会津川口~只見)でのバス代行が行われているものの、鉄道不通区間も2022年には復旧の見込みがたっており、全線を列車で走破することも、まもなくできることになりそう。

 

そんな只見線は、定期列車の運行が極端に少なく、駅での乗り継ぎも悪いことが多く、また、拠点となる駅(会津若松、小出)までのアクセスも、主要都市からは決して便利とは言えず、どうしてもアクセスの悪さがネックとしてあります。

 

そこで個人的にオススメしたいのが、季節毎に運転される臨時列車を上手く活用して、只見線全線をスムーズに走破する、というもの。

 

私は2021年の5月に、新潟~只見間で運転される臨時列車「只見新緑満喫号」を部分的に活用して、上手く只見線を走破することができました。

 

今回は、只見線を走るそんな臨時列車の紹介と一部の車窓の紹介、そして全線走破のための便利なダイヤを紹介したいと思います。

 

 

定期列車(バス)だけで只見線を走破しようとすると?

まずは、臨時列車を使わずに只見線を走破することを考えてみましょう。

 

2021年の秋現在で、以下の列車とバスを乗り継ぐことで、只見線を走破することができます。

<下り>

会津若松603~会津川口806/815~(バス)~只見905/930~小出1041

<上り>

小出1315~只見1428/1442~(バス)~会津川口1522/1529~会津若松1718

 

実は、上下線とも、接続良く乗り継げるスジは1本ずつなんです。他にも、途中の会津川口や只見駅で数時間待つことで、走破自体はできるのですが、これらの駅の近くに上手く時間を潰せる場所がないため、徒歩で駅周辺を散策するにしても時間を持て余してしまう可能性があり、個人的にはオススメできる方法ではありません。

 

また、定期列車だけで走破をする場合、下りでは朝が早すぎるのが、場合によってはネックになるでしょう。また、会津川口駅での接続が10分以下となっていて、駅などを撮影している余裕もそこまでない………というのが、これまた少し不便な点かと思います。

 

只見線で運行される臨時列車を使うとどうなる?

これに加えて、只見線では定期的に臨時列車が運転されます。

 

運転区間は、会津若松~会津川口と、只見~小出に分かれており、運転日数が多いのは会津若松~会津川口間。この記事を書いている2021年の秋にも、会津若松~会津川口間ではトロッコ列車が運転されるようです。

 

一方で、只見線走破を考えたときに利用しがいがあるのが、小出~只見間で運転される臨時列車です。というのも、この区間の臨時列車を利用することで、定期列車以外の「良接続」を取ることができて、スムーズに只見線の列車と乗り継いで、目的地を目指すことができるからなんですね。

 

ここで、臨時列車について詳しく説明を加えると、会津若松~会津川口/只見~小出間で、おおよそのスジは決まっています。それが以下のとおりで、

<会津若松~会津川口間>

会津若松1015→会津川口1217/1355→会津若松1600

<小出~只見間>

小出922→只見1041/1318→小出1455

というスジです。

 

会津若松~会津川口間は、上り(会津若松行き)の列車のスジは、列車によっては20~30分ほどずれるようなのですが、会津若松発の列車のスジは固定となっていて、どの列車でも、会津川口駅での代行バスとの接続に問題はありません。

 

また、小出~只見間のスジは上下列車とも固定で、注意点は、この区間の列車は、基本的に新潟まで(から)運転される、ということです。

 

これらの臨時列車が運転されることで、定期列車とは別の、会津若松~小出間の踏破スジが生まれるのですが、問題は、会津若松~会津川口間の臨時列車を使っても、あまり関係がないという点です。

 

というのも、臨時列車を使うことで増える選択肢は、以下のとおりなのですが、

<下り>

会津若松741~会津川口940/1025~(バス)~只見1115/1318~(臨時)~小出1435

会津若松1015~(臨時)~会津川口1217/1410~(バス)~只見1500/1540~小出1651

<上り>

小出758~只見910/925~(バス)~会津川口1015/1356~(臨時)~会津若松1603

小出922~(臨時)~只見1041/1125~(バス)~会津川口1215/1231~会津若松1421

 

というもので、上り列車の場合、会津川口~会津若松間の臨時列車の前に、同区間に定期列車が走っているため、この臨時列車を「全線踏破」のために使う意味はありません(これなら、小出~只見間の臨時列車を使って、その先は定期列車で走り抜けるほうが便利です)。

 

また下り列車の場合、どちらの区間で臨時列車に乗っても、会津川口か只見のどちらかの駅で長時間の待ち時間があるため、これまた、特段便利とは言えません。

 

なので必然的に、消去法で「便利なスジ」を残していくと、太字で書いた、小出を9時22分に出発して、会津若松に14時21分に到着する、というスジしか残らないのです。

 

ですので、必然的に、只見線内の臨時列車を利用する場合は、小出→只見間の臨時列車(春期の場合は「只見新緑満喫号」)を利用することになる、というわけです。

 

というわけで、私は、小出から只見間の「只見新緑満喫号」の指定席券を押さえて、いざ只見線完乗を目指しました。

 

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完乗のために、小出駅前の小出ホテルオカベで前泊

只見線に乗ったのは、2021年の5月下旬。只見新緑号の運転日が5月22日、23日の土日だったので、「週末パス」を使って、土曜日に土合駅と飯山線訪問(おいこっと乗車)、日曜日に只見線訪問、というスケジュールにしました。

 

土合駅とおいこっとの記事は、それぞれこちらに書いています。

日本一のもぐら駅・土合駅を徹底攻略!ダイヤやアクセス方法などを一気に公開

 

飯山線の快速「おいこっと」に区間乗車! 車内の様子や予約方法、運賃、楽しみ方を紹介

 

「週末パス」という、乗り放題きっぷを使っていたので、新潟や長岡で前泊して、そこから「新緑満喫号」に乗っても良かったのですが、朝早く起きるのに少し抵抗があったので、只見線の起点駅である小出駅前にある小出ホテルオカベに投宿することにしました。

 

 

駅の目の前にあるホテルで、只見線の朝一の列車(小出7時58分発)に乗るには、このホテルを利用するのが一番便利でしょう(とは言いつつも、上越新幹線の下り一番列車(東京608発の、とき301号)に乗れば、浦佐駅で上越線の下り列車に乗り換えて、只見線の始発列車に乗ることができます)。

 

 

朝食の量がえぐかった………。

 

乗車する列車は9時30分の少し手前なので、朝一の只見線列車の見に行った後で朝食を済ませて、そのあと一服していざチェックアウト、という流れにしました。

 

詳しく知らなかったのですが、只見線からキハ40は、2020年に引退してしまったんですね………。てっきり、東日本色のキハ40が走っているものとばかり思っていたのでショックでした。

 

その後、ホテルに戻って朝食を食べて、9時頃にチェックアウト。

 

車両は、新津運輸区所属のGV-E400系。こんな車両が走っているとは全く知らず。普通のディーゼルカーのようですが、自分はてっきり臨時用車両だと思っていました。

 

小出駅を出発して、風光明媚な新緑の中をひた走る

列車は定刻どおりに小出駅を出発。途中、越後須原、入広瀬、大白川の3駅のみに停車します。

列車の中はこんな感じ。座席販売数も制限しているようで人は多くはいませんでしたが、マナーの悪い客(オタク)もいて、なんだかなあ、という感じでした。

途中の風景。何度も川を渡ります。

只見の1つ手前の大白川駅。この駅が新潟方面最初(最後)の駅で、小出発着の列車は基本的に只見まで向かうのですが、県境が大白川~只見間にあることから、小出発の最終列車は大白川行きとなり、翌朝の一番列車として小出行きとなるようです。

 

大白川では定期列車ともすれ違います。新潟から(?)乗っている団体のお客さんのうちの1人が、この駅で降りてこちらの小出行きに乗り換えられていました。「この列車に乗らないと当日中に家に帰れない」んだそうです(笑)。只見線の本数の少なさが分かる一節ですね。

 

 

只見に到着、40分ほどの待ち時間があるので比較的写真が撮れた

只見駅には定刻どおりに到着。ここで、代行バスへの接続時間が40分ほどあるので、余裕を持って駅前を散策することができます。

この先は、10年以上不通になっている区間。

 

只見駅前には食堂があるようでしたが、時節柄閉まっていました。コンビニで軽食を買っていたので大丈夫でしたが、只見駅以外で食事ができる場所がないため(接続時間も考えると)、準備しておくのがいいでしょう。

代行バスに乗って会津川口へ

只見駅からは、代行バスにのって不通区間を移動します。

バスの車窓から見た、只見線の鉄橋。

 

この区間も早く列車で乗りたいですね。

 

バスでの移動時間は40分ほど。

 

会津川口から2時間ほど、普通列車に乗って会津若松へ

会津川口では、15分ほどの乗継時間がありました。

 

すこし天気が良くありませんでしたが…

会津川口駅は、川のすぐ側にあるのが神秘的。駅名標は、これだけ見ると廃線になっているかのようにも思ってしまいます。

会津川口を出発してすぐに、車窓のハイライトが訪れます。列車の窓が少し加工されていたのか、青みがかった魅惑の風景を目にすることができました。

 

列車はそのまま、会津盆地に進んで行き、盆地内を大きく迂回しながら、終着駅の会津若松に到着です。

 

この後私は、会津鉄道に乗って会津田島を目指し、そこから更に「リバティ会津」に乗って、その日のうちに東京まで移動しました。

 

週末パスだと、会津田島以南は普通に切符が必要なので、せっかくなら郡山まで磐越西線に乗って、そこから新幹線で東京まで行っても良かったのですが、「日本一長い時間走る私鉄特急」であるリバティ会津(※日本一運転距離の長い特急は、近鉄の京都~賢島。リバティ会津のほうが距離は短いが、単線区間を走るため時間がかかってしまう)に乗ってみたかったので、会津鉄道、東武鉄道経由での移動にしました。

 

まとめ

今回は、日本一の秘境路線と言われる只見線を、臨時列車を上手く使ってスムーズに移動する方法についてまとめました。

 

是非参考にして下さい。

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