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旅行

飯山線の快速「おいこっと」に区間乗車! 車内の様子や予約方法、運賃、楽しみ方を紹介

2021/10/13

JR東日本の飯山線で、2015年から走り始めた臨時快速列車の「おいこっと」。以前から名前は知っていましたが、関西に住んでいることから乗りに行く機会もなく、運転開始から6年以上経ってしまっていましたが、先日部分乗車をすることができました。

 

今回は、乗車の様子もまとめながら、快速「おいこっと」の魅力についてお伝えしたいと思います。

 

目次

快速「おいこっと」のコンセプトは?

快速「おいこっと」は、信越本線(しなの鉄道)長野駅から、飯山線の十日町の間で運転される、臨時快速列車。

「日本人のこころのふる里」を代表するローカル線である飯山線を走る列車として、訪れる人すべてにやすらぎと癒しを提供したいという思いをコンセプトに運行しています。

というのが、JR東日本のホームページの車両紹介部分に書かれているもので、東京などの都市部であくせく働いている方に対して、そういう日常を離れてゆっくりとした時間が流れている場所で、日常を忘れて旅をして欲しい、というメッセージが込められた列車です。

 

また、列車名の「おいこっと」は、実は東京のローマ字表記(TOKYO)を逆に記載したもの(OYKOT)で、

山など日本人が思い描くふるさと(田舎)をイメージしてもらう

というのが、ネーミングの原点にあったようです。恥ずかしながら、今まで「おいこっと」というのは列車が走る長野県や新潟県の方言だとばかり思っていました………。

 

車両は、飯山線をはじめとして、JR東日本の非電化区間の多くで走っているキハ110系を改造したもの。

「ふるさと」や「おばあちゃんの家」を連想する茅葺き屋根の民家の襖や障子などをイメージした外観デザイン。また唱歌「故郷(ふるさと)」に登場する「兎(うさぎ)」などをアイコン化しました

と、普通に使われるキハ110系とは、外観のカラーリングも内装も大きく違っています。

 

「おいこっと」の運転区間と運転時間、運転日は?

おいこっとは、長野駅を朝に出発して十日町にお昼間に到着、3時間ほど駅に停泊したのち、15時過ぎに十日町を出発して18時過ぎに長野に到着する、というスケジュールで運転されています。

長野発の下り列車は、

長野9:17~替佐9:42/9:43~飯山9:57/10:12~北飯山10:14/10:15~戸狩野沢温泉10:25/10:26~森宮野原11:01/11:14~津南11:26/11:27~十日町11:50

十日町発の上り列車は

十日町15:12~津南15:36/15:37~森宮野原15:49/16:08~戸狩野沢温泉16:46/16:51~北飯山16:59/17:00~飯山17:03/17:23~替佐17:37/17:38~長野18:07

というダイヤ設定。上下列車ともに、主要駅である飯山と森宮野原で長時間停車するのが特徴ですね。

首都圏から乗る場合は北陸新幹線で長野又は飯山まで、北陸地方から乗る場合は北陸新幹線で飯山まで、北信越地方から乗る場合は、北越急行や飯山線を使って十日町まで行くことで、便利に乗車することができますね。

 

おいこっとは臨時快速列車のため、運転日には注意が必要です。いわゆるオンシーズン(3月下旬~9月下旬)の半年間で、土日祝日、及びお盆の時期に運転されます。

※詳しい運転日は、JR東日本の公式ホームページからご確認ください。

 

列車は全車座席指定なので、事前に指定席券(全区間530円/こども260円)を購入して、座席を抑えておく必要があります。ただし、空席がある場合は乗車してから車内で精算することも可能です。

 

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実際に乗ってみた

今回乗車したのは、週末パスを利用して上越線の土合駅、湯檜曽駅訪問と只見線乗車のために、上越地方をウロウロしていたとき。もともと、飯山線の十日町~森宮野原間を移動する予定で、本当はおいこっとの後に出発する普通列車に乗る予定だったのですが、十日町駅に停車中のおいこっとを見るとガラガラで、「これはお金を落とさないと」と直感的に思ったので、その場で乗車し、出発後精算して指定席券を発行してもらった、という経緯がありました。

 

ちなみに、なぜ飯山線の十日町~森宮野原間の乗車をしたのかというと、実は飯山線は10年以上前に青春18きっぷで長野から越後川口まで乗ったことがあるのですが、当時は冬で、新潟を目指して飯山線に乗っている最中に路線で雪崩が発生し、森宮野原~十日町間が急きょバス代行になって、この区間を列車で通過しなかった、ということがあり、そのリベンジで今回乗る必要があった、ということなのです。

 

この日は十日町まで、北越急行を使って六日町方面から訪問。十日町の北越急行ホームで撮影を済ませた後、飯山線のホームを通って駅の外に出ようと思ったら「おいこっと」が止まっていたので、そのまま飛び乗った、というわけです。

 

車内には人がほとんどおらず、これは完全な「空気輸送」状態。

座席は、ロングシートのように窓に背を向けるタイプと、ボックスシートで向かい合わせになるタイプがあり、共にサイドテーブルが付いているのが特徴です。食事や軽食を楽しんでもらう前提なのが分かりますね。

ボックスシートは2x2と1x1で左右に分かれていて、最大4人と最大2人で楽しめるようになっています。

 

また、おいこっとで魅力的なのは、多彩な車内販売。

車内限定グッズとしてコースター、クリアファイル、ピンバッジがあり、他には

・アルコール類としてビール、ハイボール、チューハイ

・地酒が2種類

・ホットドリンクとしてコーヒー(※長野発十日町行きのみ取扱い)、緑茶

なども買うことができます。

他にも、車内販売もあったので、ここでじゃがりこと冷たいお茶を購入。

350円くらいでしたが、シャレにならない空気輸送だったので少しでもお金を落とせればと思って………。

 

おいこっとと言えばこのマーク。かわいいですよね。

車両の上を眺めてみると、電光掲示板に加えて、行灯のような模様をあしらった照明が。こういう所に見られるオシャレがまた良いですね。

少し目線を下げての車内の様子。乗客が多かったらこういう写真は撮れませんでした。

 

十日町を出発して、途中徐行運転を所々でして沿線の見所紹介もしてもらいながら、40分ほどで目的地の森宮野原に到着です。この駅でおいこっとは20分ほど停車するので、駅周辺を散策する時間はありますが、駅の周りに本当に何もないので、駅構内を見て回るのが現実的だと思いました。

 

これは駅の外からの撮影。2両の車両のカラーリングはコントラストになっているんですよね。手前が十日町方向です。

余談にはなりますが、ここ森宮野原は、日本の最高積雪地点としても有名な場所。駅のそばにある印でその高さが分かるのですが、「積雪7.85m」というとんでもない記録になっています。

 

この印とおいこっとが同じ画面に入る、というのもなかなか珍しいのではないでしょうか。

 

この後、自分は長野行きのおいこっとを見送り、その40分ほど後の越後川口行き普通列車に乗って飯山線を北に向かいました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、しなの鉄道、飯山線の長野~十日町間で運転されている臨時快速「おいこっと」号の魅力をお伝えしました。

長野発十日町行きが午前中の運転で、十日町初長野行きが夕方にかけての運転なので、長野発の下り列車を基本として考える必要があるかと思いますが、青春18きっぷや週末パスを使って、数日かけて旅行をするのであれば、上り列車に乗ったり一部区間乗車、といったこともできるかと思います。

 

車内でお酒を味わうことができる数少ない列車なので、利用者が少なめな今こそ乗ってみたい列車、と言えるのではないでしょうか。

 

なお、この列車を乗りに行ったのは、上越線の土合駅を訪れてからでした。

 

土合駅への行き方などについてまとめた記事はこちら。

日本一のもぐら駅・土合駅を徹底攻略!ダイヤやアクセス方法などを一気に公開

 

この翌日は、小出から会津若松まで只見線に完乗。その方法についてまとめた記事はこちら。

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