関空すぐそば! ファーストキャビンを朝便利用のために使ってみた
2020/02/26
関西空港を利用するときに、朝一に出発する飛行機や、夜遅くに到着する飛行機を利用する際には、関空の近くで一泊する必要がある場合がほとんどです。
関空と大阪梅田を結ぶリムジンバスは終夜運転をしていますが、京都や神戸、奈良などの他の街を結ぶバスは、深夜は運転をしないため、空港の近くで宿泊をする必要があります。
関空周辺で宿泊をする場合、取り得る選択肢は
①大阪市内・新今宮の格安ホテル(1000円台~)を利用
②南海泉佐野駅周辺のホテルなどを利用
③関空敷地内にあるホテルを利用
の3通りがあります。それぞれいい点と悪い点があるのですが、①については、新今宮~関西空港間の移動に40分ほどかかってしまうことと、ホテルがあるのがそれほど治安の良くない地域なので、人によっては抵抗があること、②については、宿泊費用は抑えられるものの、泉佐野~関空の電車賃が距離の割に高い(特殊な加算運賃が上乗せされるため)ことと、チェックイン・チェックアウト時に泉佐野駅周辺まで(から)鉄道を使わないと大都市まで移動できないこと、があって、お金は節約できるけど、体力の消耗や時間の消費の点では見劣りすると言えます。
特に、翌朝6時や7時台に出発するフライトを使ったり、関空に到着するのが22時を回る場合は、大阪市内や泉佐野との移動に更に時間が必要になるため、ビジネスパーソンや、海外から帰国した人にとっては、あまり得策とは言えません。
そこで今回紹介したいのが、関空の敷地内にあるファーストキャビンです。
先日、関空を朝9時台の国際線に利用する必要があったため、僕は前日に関空に到着して1泊、ファーストキャビンを利用してみました。その利用レビューをここにまとめておきたいと思います。
目次
関空カウンターから徒歩5分のところにあるファーストキャビン関空
ファーストキャビンは、ビジネスホテルよりも安くカプセルホテル並の値段で宿泊ができ、立地も良いことを売りにした「簡易宿泊所」。ビジネスマンや旅行者など、裾野を広くしたターゲティングをしており、関空の場合はターミナルの隣にある「エアロプラザ」内に施設があります。
リムジンバスを利用する場合は、ターミナル4階に到着してからエスカレーターで2階まで降りてエアロプラザに向かい、バスを利用する場合は2階から地上階に降りて、各方面のバスに乗ります。
ターミナルとエアロプラザの移動にかかる時間は5分ほど。リムジンバスで到着するときは、4階から2階に降りるのに時間がかかってしまいます。
また、JR・南海を利用する場合は、駅がターミナルとエアロプラザの間にあるので、3分ほどで移動することができます。
なお、ピーチなどが発着している関空第2ターミナルまでは、エアロプラザの地上にある専用シャトルバス乗り場からバスに乗って移動する必要があるので、移動には15分ほど時間を見込んでおきましょう。
関空のターミナル方面からファーストキャビンへの行き方ですが、ファーストキャビンがエアロプラザの北側にあるので、バスでも鉄道でも、到着したら進行方向とは逆方向に進んで、一番端にある入り口からエアロプラザに入りましょう。
ファーストキャビンは3階にある、という案内がされています。
真横にあるエスカレーターを上って右手に曲がり進んでいくと、突き当たりに
ファーストキャビンがありました。
ファーストキャビン関空の施設内のようす
ファーストキャビン関空は、男性フロアと女性フロアが分かれているのでセキュリティ面も安心。
ファーストキャビンの施設は、「ファーストクラスキャビン」「ビジネスクラスキャビン」「プレミアムエコノミーキャビン」の3つが用意されていますが、関西空港ではファーストクラスキャビンとビジネスクラスキャビンの2種類だけがあります。
僕が利用したのは、ビジネスクラスキャビンで1泊5800円(税込み)。普段使っている楽天プレミアムカードでコツコツ貯めたポイントで全額支払いをしたので、実質無料での利用となりました。
チェックインを済ませると、自室の番号とタッチキーを渡してもらえるのでそこまで移動します。
(なお、僕は大型スーツケースを宅配で配達していて、翌日の朝に空港のカウンターで受け取ることにしていたので、このときはリュックサックとパソコン鞄の2つだけをファーストキャビンに持って行きました)
とても落ち着いた館内
ファーストキャビンの中は減光もされていて、とても落ち着いています。僕が利用したのが6月の平日だったこともあると思いますが、空室が多かったので騒がしくなかったのも良かったですね。
十分なスペースが確保されているキャビンの中
スポンサードリンク
こちらはビジネスクラスキャビンの室内。寝返りが打てる広さのベッドで、衣類を吊すハンガーも3つほど用意されていました。
なお、これはチェックイン時に言われたことですが、「簡易宿泊所」という法律上の位置づけの問題で、ファーストキャビンの室内にはアラームなどが設置されていません。また、起床時にスマホのアラームを鳴らすのもNGのようで、翌朝早くにチェックアウトをする場合は、スタッフにモーニングコールをお願いしておきましょう。当然ながら電話もないので、スタッフが朝、キャビンの前まで起こしにきてくれます。
ちなみに僕は、スマホのアラームをマナーモードで利用しましたが、これでも音は出るので、周りに音が響いてしまった感があります。これからはきちんと、モーニングコールを利用したいと思います。
タオル、歯ブラシ、パジャマ、ボディウォッシュ用のクロス(布)といった、アメニティも一式完備。利用時にパジャマを持ってこなくていいのは助かります。
鍵付きのセキュリティケースもあるので、貴重品は全てここに保管。思ったより奥行きがある(底が深い)ので、小物系は全て収納できてしまいます。
スリッパとゴミ箱も完備しています。
荷物置き場もあり。小さな荷物は室内に持って行こう
荷物置き場はキャビンの横に一角が用意されていて、チェックイン時に鍵をスタッフから受け取って固定する必要があります。
スペースにも限りがあるので、混雑するシーズンには早めにチェックインをして場所を確保したほうがいいかもしれません。
宿泊に必要な小物がカバンにある場合、いちいち荷物置き場とキャビンとを移動するのは面倒だと思うので、袋などに入れてキャビンの中に持って行きましょう。
コインランドリーと浴室も充実
コインランドリーも、有料ではありますが用意されています。
また、浴場が備えられているのも利用する側からすると嬉しい限り。
洗面台の数も多くて、綿棒やドライヤーなども備え付けられていました。
カウンターの隣には休憩所もあり
また、チェックインカウンターの隣には、ポットや自販機が用意されている休憩スペースもあります。こちらも混雑していると利用しづらいですが、飲み物に関しては、施設の外に出ると空港ターミナルにあるコンビニまで買いに行かないといけないので、こちらの自販機で済ませるのが得策でしょう。
僕はお水だけ買って、早めに就寝をしました。国際線で荷物を預けて朝9時半の出発だと、7時頃には荷物を取りに行って、7時半にはカウンターでチェックインをして………という流れなので、夜更かしもできないのが残念ですね。
スポンサードリンク
周りを気にせずに就寝できる?
さて、ファーストキャビンを利用するときに気になるのが、周りのいびきや館内を歩き回るときの音だと思います。
実際に利用してみた感想ですが、
・閑散期の利用だったこと(利用者がそこまで多くはなかったこと)
・カプセルホテルのように上下二段ではないので、収容人数が少ないこと
もあって、カプセルほてるほど周りの騒音は気になりませんでした。ただ、僕自身は就寝時の騒音や照明に敏感なので(ファーストキャビンは、仕切りで外光は遮断できますが、真っ暗にはできないので)、気になるようであればアイマスクと耳栓を持参するのがオススメです。
僕が普段使っているのは、立体型のアイマスク。まぶたの部分にスペースがあるので、アイマスクを付けても眼に圧迫感がないのでとても快適!
是非以下のリンクから商品を確認してみて下さい。
|
【結論】値段は高めだけれど、移動時間を考えるとファーストキャビンが楽
以上、僕が実際に利用してみたファーストキャビン関空のレビューをまとめました。
今までは、少しでもお金を節約するために新今宮で宿泊をすることが多かったですが、3000円で関空以外の場所で宿泊ができるとして、ファーストキャビンとの差は約3000円。これに空港までの交通費や移動時間が必要なことを考えると、移動に手間がかからない、空港の敷地内にあるファーストキャビンを利用するほうが、メリットが大きいことに気づきました。
特に、ファーストキャビンは
・関空を早朝に出発する国内線・国際線を利用する方
・関空に深夜に到着する国内線・国際線を利用する方
・空港と地元の移動に時間がかかる方
にとっては、空港周辺でホテルを利用するよりお得なサービスになると言えるでしょう。
ファーストキャビン関空の予約は、楽天トラベルを利用するのがオススメ。楽天カードを使って予約をすると1%のポイント還元も受けられるので、次回の宿泊を割引して利用することもできますよ。
予約は以下のリンクから。
|
※別ブログではありますが、関空にあるお好み焼き屋さんのぼてぢゅうでは、プライオリティパスを使って食事をすることができます(3400円分の食事が実質無料になります)。
詳しくはこちらの記事で。
https://jiyuugatanookite.com/polandlife/botejyu-kix-prioritypass-6025.html
関空から神戸まで移動する必要がある場合、南海電鉄と阪神電鉄を乗り継ぐ「神戸アクセスきっぷ」が安くて便利。そのきっぷについては、こちらの記事で解説をしています。
あなたにおすすめの記事はこちら!