翻訳者に必要なパソコンのスペックと購入方法(デスクトップ編)

この記事は8分で読めます

今回は、翻訳者にとって必要なパソコンのスペックについて考えてみようと思います。

やはり王道はデスクトップパソコン

最近では、翻訳業も「ノートパソコン1台でできる」という認識がされつつあり、ノートパソコンを揃える方も多くなってきているのではないでしょうか。

もちろん、ノートパソコンは手軽で持ち運びができ、使いやすいという長所もあります。しかし、専業で翻訳業に携わるのであれば、どうしても「仕事の時は部屋に籠もって」淡々と仕事をする時間が多くなりますね。

そうなると、ノートパソコンではキーボードが打ちにくかったり、画面が小さかったりと、仕事の生産性を考えた時にそれほど旨味が有るわけではありません。

また、同じスペックのパソコンを購入すると考えると、ノートパソコンよりデスクトップのほうが値段は一般的に低いです。そのため、どんな分野であれ翻訳の仕事を生業とするのであれば、まず1台はデスクトップパソコンを揃えることをオススメします。

今回は、翻訳者に必要なデスクトップパソコンのスペックの選び方、そして購入方法について説明をしていきます。

なお、業務環境の都合でどうしてもノートパソコンでしかないと無理、という方もおられるでしょうし、デスクトップに加えてもう一台、予備のパソコンを持っておきたい、という方もおられるでしょう。予備のパソコンはノートパソコンでも十分なため、そのような場合には、以下の記事を参照して下さい。

翻訳者に必要なパソコンのスペックと購入方法(ノートパソコン編)

それでは以下、翻訳者に必要なデスクトップパソコンの選び方について見ていきましょう。

また、この記事の内容が古くなっていることもあり、2021年版の最新記事をこちらにまとめました。合わせてどうぞ。

【2021年版】翻訳者向けパソコンの揃え方(マウスコンピューター)

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翻訳業でのパソコンに必要なスペックの考え方

翻訳業で食っていくことを考えるのであれば、必要なパソコンのスペックは、以下のようなものです。

①メモリ容量、保存データ容量が大きい
②画面が大きい

補足をすれば、①については、翻訳支援ツール(TradosやmemoQ等)等、特殊で重いソフトを仕事で使うことになり、Tradosについては、4GB超のメモリ容量がないと作動しません(パソコンの動作がとても重くなります)。そのため、パソコン本体のメモリとしては、最低8GB、できれば16GB欲しいところです

そして、仕事関係のデータを保存するのにも、出来るだけHDD/SSDの容量は大きい方がいいです。ノートパソコンであれば、HDDは最低1TB、できれば2TB欲しいところですね。SSDには、データではなくソフト・アプリ関連を内蔵します。ここにソフト類を格納することで、読み込みが早くなるので、操作性は上がるという理屈ですね。つまり、SSDを搭載したパソコンを購入するのがいいのです。

②については、翻訳の仕事をすると、翻訳支援ツールの操作画面に加えて、ブラウザやPDFビューワ、コメントファイル(ワード、テキストエディタ、エクセルなど)も開くため、常に複数のソフトが起動した状態になっています。この時に、できるだけ多くのソフトを平面的に並べて、かつある程度大きな文字で表示できれば、目の負担も減り、作業効率も上がります。

要するに、パソコンを選ぶ際は、上の2点のスペックが十分余裕のあるものであれば、仕事をするのに不便はないということです。他の点は、好みに合わせてカスタマイズをすれば大丈夫です。

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パソコンを買うならマウスコンピューター

パソコンは現在、家電量販店でも普通に買うことができるようになっています。

しかし、仕事用にパソコンを調達するのであれば、家電量販店で取り扱っているスペックのパソコンでは少し心許ない、というのが現実です。

そこでオススメなのが、ネット上で購入が完結でき、かつパソコンのカスタマイズも購入時に行えるマウスコンピューターというサイトです。

公式サイト:マウスコンピューター

まずはこのページにアクセスして下さい。

デスクトップパソコンを選択する

トップページの上部に、各種パソコンを選択できるボタンがあるので、

一番左の「デスクトップ」を選択して下さい。

すると、

このように、イチオシの製品ラインナップが中央に写真と共に表示されます。この左部分にも、細かいスペック表示と共に商品一覧が縦に表示されていますが、パソコンにそこまで詳しくない場合は、これらの中からスペックの高いものを選択すれば問題ありません。

スペック選択の注意点

スペック選択の際には

・メモリは8GB以上(できれば16GB)

・SSDとHDDを両方搭載している

これら2点が確実にクリアされているかに十分注意して下さいね。

今回は、左に映っている背景が青の「スリム筐体」というものを例にとって説明をしていきます。これは「16GBメモリ」と書かれてあり、「240GB SSD & 2TB HDD搭載!!」と書かれているため、これらの条件を共にクリアしています。

なお、このモデルはパソコン本体が縦長でスリムなため、一人暮らしで間取りが狭い場合でも十分に使えるものです。スペースに余裕があれば、その右の通常の形の筐体のモデルを選択してももちろん大丈夫です。

写真をクリックすると、

このように、本体の写真が表示されます。この下に各種ラインナップがあるのですが、今回選択すべきは一番下にある、

左側に「SSD+ハードディスク搭載モデル」というものです。これ以外のモデル(これより上にあるもの)は、SSDしかない、あるいはHDDしか付いていないバージョンのため、何かと不便です。

なぜSSDとHDDの両方が付いているものを選ぶのかと言えば、これらのドライブを使い分けるのが便利だからです。

SSDは高速で稼働することができるため、OS本体や翻訳ソフト、辞書ファイル等、仕事に必要なソフト類を全て格納して、スムーズに稼働、検索等を行えるようにします。

一方で、HDDは速度は劣るが容量が大きいため、仕事で使うファイル(ワードデータ、PDF、動画等)を全て、余裕を持って格納することができます。

そのため、これら両方が搭載されたモデルを選択するのが一番便利です。

①OSモデルのオススメはWindows7

マウスコンピューターで選択できるOSは、Windows10、またはWindows7(Win10からのダウングレード版)です。ここでオススメなのは、もしWindows7を選択できるのであれば、そちらを選択して下さい。

この理由は、Windows7がOSとして最も安定しているからです。Windows10だと、まだバグが多く、場合によっては仕事の効率が著しく下がってしまう恐れがあります。在庫が切れれば、その時点でWindops7を購入することはできなくなるので、もしWindows7を手元に持っておきたいという方は、なるべく早く1台手元に置かれておくことをオススメしておきます。

今回は、ダウングレード版のWindows7を選択するとして説明を続けていきます。

※2017年8月現在、既にマウスコンピューターでのWindows7の販売は終了しました。この時期以降にパソコンを購入される方は、Windows10のOSにして下さい。

OSを選択して「カスタマイズ・見積」をクリックすると、

このように、別の画面で詳細のカスタマイズが可能となります。ここで、翻訳業に必要なパソコンのスペックに改造をしていきます。

②使用者の選択

最初に選択するのは、パソコンを個人で使うか、法人で使うかの選択だ。一人会社を保有していない限り、ここは「個人」で問題ありません。

③OSの選択

次に選択するのは、OSです。といっても、今回はWindosw7なので選択の余地はありません。

なお、Windows10を選択する場合はProfessionalの64bitにされることをオススメします。

Windowsパソコンは、64bit版でしか8GB以上のメモリを動かすことができないため、64bitにするのはマストなのですが、Professional版のほうが全体の性能が高いため、HomeやHome Premiumではなく、Professionalを選択して下さい。

④オフィスソフトの選択

次は、Microsoft Office製品の選択です。デフォルトでは何も含まれませんが、翻訳業ではワード、エクセル、パワーポイントを取り扱うのが必須です。そのため、ここでは23,800円の「Home & Business Premium」を選択する一択です。

⑤その他ソフトの選択

次は、他に必要なソフトを選択します。ここでは、ATOKをチョイスしておくと大変便利だです。

ATOKを使って日本語を入力すると、誤字脱字で文字を変換してしまった時でも、そのパターンを認識してくれて、自動的に正しい表記で変換してくれる(例えば、「及び」と打つつもりで「おぴょび」と打ってしまってEnterを押しても「及び」と変換される)ため、仕事の効率が格段に上がります。

また、長い単語も用語登録をすることで、最初の数文字を打ってEnterを押せば自動的に変換されるなど、翻訳者で使わない手はないソフトと言っても過言ではありません。

⑥ウイルス対策ソフトの選択

続いては、ウイルス対策ソフトのオプションを選択します。既に別のソフトでライセンス等を持っている場合はそれを利用して問題ありませんが、今回が初めてという場合は、この際に会わせて申し込んでおくのが吉です。面倒な手続きを後でする必要もなく、パソコンの配達時にライセンスキーも同封されている。

今回は最も期間の長いものを選択しました。

⑦下取りサービスの選択

もし、現在使っているパソコンから乗り換えるために今回購入するのであれば、「下取り」を選択する、1000円割引となって購入手続きに進むことができます。

なお、キャンペーン内容が表示される場合は無視して大丈夫です。

⑧CPU/CPUファンの選択

続いては、CPUとCPUファンを選択します。今回は選択肢がないのでこのままだが、選択肢がある場合でもデフォルト設定で構いません。

⑨CPUグリス、メモリの選択

続いては、CPUグリスとメモリを選択します。と言っても、共にデフォルトのままで良いです。翻訳業に32GBは大きすぎです。

⑩SSDの選択

次はSSDの選択に移ります。ここにはOSやソフト、辞書ファイル等が格納されます。デフォルトの240GBでももちろん大丈夫ですが、一般的には256GBのものが用いられるので、今回はこちらを選択しました。

⑪SSD/HDDの選択

次は、仕事関係のファイル等を全て格納するHDDを選択します。これはデフォルトの2TBで構いません。

⑫パーティション分割の選択

これはデフォルトのままにしておきます。

⑬外付けストレージの選択

外付けストレージは、パソコン内蔵のHDD(⑪で選択した物)のデータパックアップを取るために、3台ほど用意しておくのが賢明です。ただ、マウスコンピューターで購入するよりも、Amazon等で購入する方が安い場合が多いので、そちらで調達する方が良いでしょう。

購入するHDDは、たとえばこちら。

BUFFALO USB3.0 外付けハードディスク PC/家電対応 3TB HD-LC3.0U3/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)]

複数台用意するときは、同じモデルを選んでしまうとどれがどれか分からなくなるので、全てデザインが異なるものを選ぶ方が便利です。

グラフィックス/光学ドライブの選択

これらは共にデフォルトのままにしておきましょう。

⑮カードリーダー/マザーボードの選択

これらは選択の余地がないため、何もしなくていいです。

⑯ケース/電源/LAN

これらも選択肢がないので、このままスルーしましょう。

⑰無線LANとサウンド

無線LANについては、一般的にデスクトップパソコンはケーブル(有線)でインターネットに接続するため、デフォルトでは無線LANが付いていません。

しかし、住まいの環境によっては全てWiFiでネットを使っている、という場合もあるでしょうから、無線LANアダプタをオプションで付けておいた方がいざというときに頼もしいです。

⑱キーボード

キーボードは、パソコン購入時に合わせて購入するのではなく、別に本格的なものを調達するのが吉です。

翻訳業を生業にするのであれば、是非揃えておきたいのが東プレ・realforceシリーズのキーボードですね。

東プレ REALFORCE 108UBK 変荷重キーボード/静電容量無接点/108キー/USB SJ08B0

東プレ NG01B0 REALFORCE91UBK

このシリーズは、キーを叩くために必要な力がほとんど必要なく、大変打鍵を簡単に行えます。1日何千ワード・何千字の処理量が必要な翻訳業にとって、少しでも仕事での負担を減らせるのは有り難いものです。サイズなどいくつかあるが、スペースに応じて1つは揃えておきたいですね。

⑲マウス

マウスも同様に、別に専用のものを調達するのがいいです。

ここで購入したいのは、Amazonで売っている「ローラーマウス」ですね。

ContourDesign ローラーバーマウス RollerMouse Pro RMP/BKJ

このマウスは、キーボードの手前にマウス(いわゆるトラックパッドの棒バージョン)があるため、キーボードとマウスの操作のために、いちいち右手を移動させずに済みます。

使い慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、このマウスを使うことで余計な時間ロスを最小限に抑え、また腱鞘炎の発生も抑えることができます。

⑳マウスパッド

続いてはマウスパッドを選択する画面になりますが、これは購入しなくて構いません。

㉑スピーカー

ノートパソコンには内蔵スピーカーがあるため、ある程度の音量で動画や音楽を聴くことができますが、デスクトップの場合は別に購入しなければなりません。こだわりがあればそれを別途購入すればいいですが、特になければ一番安いオプションでよいでしょう。

なお、Amazonで別に買う場合は、抜群にコストパフォーマンスが良いのがLOGICOOLのスピーカーです。

LOGICOOL ステレオスピーカー Z120BW

わずか1000円と少しで、整った音声を聞くことができます(私も使っています)。どれを買うかで迷ったら、とりあえずこれを購入しておけばハズレにはなりません。

㉒ヘッドフォン

これはスルーで大丈夫でしょう。

㉓Webカメラ

カメラは、Skype等で映像と共に会話をする場合に必要となる場合があります。翻訳会社でも、外資系の小回りが利く会社であれば、面談をSkypeで行ったり、登録時の説明をSkypeで行う場合もあります。

もし、カメラ内蔵のノートパソコン等を別に保有しているのであればそちらを使えば大丈夫ですが、いきなりデスクトップを購入する場合は、カメラも付けておくのがいいでしょう。

今回は「購入しない」を選択しました。

㉔UPSとオプション

UPSは選択せず、オプション(自宅で組み立て)もなしで大丈夫です。

㉕液晶(ディスプレイ)

デスクトップを購入するときに必ず必要なのがディスプレイです。これがないと、画面を表示することができません。

ディスプレイはなるべく大型の、21インチ以上にするほうが目の負担が減るので機能的です。また、2つ以上のディスプレイを縦に倒して使う場合のことも考えて、ディスプレイ部分を回転させられるものにしておくほうが、将来的に融通が利きやすいです。

今回は24インチの回転可能なタイプを選択しました。

値段がまずまずするので、Amazon等で探すと安いものが見つかるかもしれない。

㉖サポートと出張サービス

サポートは、いざとなったときの対応に自信が無ければ加入しておくことをオススメします。

今回は「3年保証、専用ダイヤル、即日修理、ピックアップ修理」と手厚いサポートを選択したが、「ピックアップ修理」だけにして費用を抑えても大丈夫です。

万が一のために、以前使っていたパソコンでもいいので、もう1台予備機を揃えておくのがいいでしょう。

また、出張サービスはスタッフが家に来て組み立ててくれる、というものですが、デスクトップの場合も筐体そのものは組み上がっており、ディスプレイと筐体を繋ぐ、といった作業だけが必要なので、これを申し込む必要はない。

パソコンのことに通暁する必要ありませんが、最低限のセットアップはフリーランスとして自分でできるようにしておきたいものです。

㉗電話サポート、プリンター、周辺機器

最後に幾つか選択する内容があるが、全て「なし」で大丈夫です。

なお、プリンターをこの際に揃える場合は、レーザープリンターを購入して下さい。

インクジェットプリンターではインクの減りが早く、また印刷に時間がかかりすぎます。

性能としては、カラー印刷ができるもので、できれば大手メーカーのものが良いでしょう。

brother レーザープリンター A4 カラー JUSTIO HL-3170CDW

コピーを取る機会が多ければ複合機にするのもアリですが、ここは予算やスペースと相談して決めて下さい。

㉘内容を確認して決済画面に進む

以上でパソコンのカスタマイズは終了です。今回のカスタマイズでは

約20万7千円となりました。今回はオプションを多く付けているので20万円台に乗ってしまいましたが、もう数万円程は安く済ませる余地があると思います。

内容を確認した後は、クレジットカード情報を入力して決済ができます。分割払いにも対応しているので、支払い方法等は自分にあったものを選択して下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。翻訳者に必要なパソコンは、どうしてもスペックが高いものになりがちであるため、その分予算も大きくなってしまいます。しかし、仕事の仕方によっては、この金額は半月ほどで回収できるため、あくまで「必要な先行投資」と割り切って、お金はケチらずに良いカスタマイズをして調達して下さい。

ここで設定したスペックが高ければ、その後の仕事でスペックの高さに何度も救われることが出てくるでしょう。

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  • コメント (2)

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    • 匿名
    • 2017年 4月21日

    冒頭部分に変換ミスがあります。
    細菌=>最近

      • フェニックス
      • 2017年 4月23日

      ご指摘ありがとうございました。修正しました。

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