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【2020年3月14日から】JR昼行特急最長一筆書きルートを考える

JRが運行する昼行特急列車を乗り継いだら、一筆書きでどこからどこまで行けるのか?というのは、特急列車の運転区間が変わる毎に話題になってきたことですが、2020年の3月ダイヤ改正では常磐線が全通するため、これまでの経路から最長一筆書き区間が変わります。

 

今回は、2020年3月のダイヤ改正から利用できる、JRの昼行特急列車を一筆書きで利用できる最長経路と、その過程で利用する列車についてまとめました。

 

なお、この一筆書きのルールとしては、

・第3セクターが運転している特急列車も利用可能(智頭急行のスーパーはくとなど)

・第3セクターに乗り入れるJRの特急列車の、第3セクター区間も利用可能(越後ときめき鉄道に乗り入れる「しらゆき」や、伊勢鉄道に乗り入れる「南紀」など)

・第3セクターや私鉄に乗り入れる特急は、前後の乗り継ぎで改札を通る必要がない場合のみ利用可能(小田急線に乗り入れる「ふじさん」と、新宿駅で「あずさ」「かいじ」に乗り継ぐことは不可能)

・季節運転や臨時運転(週末など)の列車の乗り継ぎは含めないことにする(週末に運転される新宿わかしお、など)

・異なる特急列車が走る区間でも、特急列車どうしでの乗り換え接続ができない場合は、その駅での乗り換えはできないものとする(例えば、福知山線と東海道本線の乗換駅である尼崎は、「こうのとり」の一部列車は停車しますが、東海道本線を走る特急列車は一切停車しないので、尼崎駅での乗り換えは不可。

・運賃計算の特例を参照して、ある駅で特急を乗り継ぐ場合、片方の特急がその駅を通過するために、接続駅までを区間重複して乗車することは可能とする(上記の、福知山~大阪~神戸、というルートの場合、尼崎~大阪間を2回移動することになりますが、尼崎駅での特急どうしでの乗り換えができないためセーフ)

の6つを設けることにします。

 

目次

ダイヤ改正以降の最長片道切符のルートは?

2020年3月のダイヤ改正以降の、「JRの昼行特急列車を一筆書きで乗り継いで移動できる最長ルート」は、恐らく以下のようなものとなるはずです。

 

仙台~(常磐線経由)~品川~(湘南新宿ライン経由)~新宿~松本(塩尻通貨)~名古屋~新宮~和歌山~新大阪~京都~(山陰本線経由)~福知山~尼崎(大阪まで特急乗車)~姫路~和田山~城崎温泉~鳥取~(智頭急行経由)~上郡~岡山~(伯備線経由)~米子~益田~新山口

 

青函トンネルが北海道新幹線のみの運行となり、北陸新幹線の開通で北陸本線と信越本線が分断され、数年前より一筆書きの経路は著しく短くなってしまいましたが、常磐線の全通により、2020年3月13日以前よりは、若干距離が長くなる、という変化ですね(改正前は、仙台~上野間ではなく、長野原草津口~上野を「草津」に乗って移動するルートです)。

 

では、以下でルートを詳しく見ていきましょう。

 

一筆書きの経路と乗車特急一覧

①仙台~上野・品川/特急「ひたち」

最長一筆書きの第一走者は、常磐線を全区間走破する、復活した「ひたち」。

 

2011年の震災前とは変わって、現在は上野東京ラインが開通しているため、以前より走行距離(営業キロ)は少し延びて、373.9kmとなっています。

 

常磐線全通後は、1日3往復の運転が予定されています。

 

まずは、仙台から品川まで全区間を乗り通しましょう。

②品川~新宿を「成田エクスプレス」で移動

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2番手は、成田空港から新宿、あるいはそれ以遠の三鷹や大宮方面を、東京駅地下ホーム(横須賀線)・品川・渋谷を経由して結ぶ、成田エクスプレスに少しの間だけ乗車します。

 

成田エクスプレスは自由席がなく、移動距離に対する特急料金が高いので「ぼったくり」という評判もありますが、山手線のターミナル駅から地方都市に行く様々な特急列車どうしを一筆書きで乗り継ぐには、この成田エクスプレスに乗らないと先に行けません。

 

品川~新宿間は約17分の乗車時間のようですが、一筆書きのために乗りましょう。

③新宿から松本までを「あずさ」で移動(塩尻通過)

新宿からは中央線(中央西線)の「あずさ」乗って、一気に松本を目指します。

 

ここで注意しないといけないのは、「塩尻駅を通過するあずさ」に乗車する、ということ。というのも、JRの運賃計算の特例で、「塩尻駅と松本駅間を移動する場合、塩尻駅の片方の列車が通過する場合、塩尻~松本のキロ数は計算せずに乗車できる」というルールが存在するからです。

 

つまり、新宿~塩尻~名古屋、と移動する場合、あずさの中で塩尻駅を通過する列車がいくつかあるのですが、これに乗る場合は、「新宿~塩尻~名古屋」の乗車券と、「新宿~松本の特急券」「松本~名古屋の特急券」を用意すればいい、ということなんですね(松本駅での途中下車は不可)。

 

これにより、切符を買う際の運賃計算キロでは塩尻~松本間は含まれませんが、実際の移動距離が少し長くなる、ということになります(最初に一筆書きの乗車券を発行してもらう際に、この区間の乗り継ぎ列車だけ予め指定して、特急券と指定席券を一緒に購入することをオススメします)。

 

④松本から名古屋まで「しなの」を利用

⑤名古屋からは「南紀」で紀伊半島まで

⑥紀伊半島から新大阪まで「くろしお」で移動

新宮(紀伊勝浦)からは、新大阪行きの「くろしお」に乗ってひとっ飛び。「くろしお」は、かつては京都行きも1日に2~3本走っていましたが、現在は1日1往復しか乗り入れておらず、列車の乗り継ぎ時間やダイヤの関係で、新大阪行きのものに乗って、新大阪から先は別の特急列車に乗って移動するのが、スケジュールが立てやすいと思います。

 

⑦新大阪から京都まで「はるか」「サンダーバード」などで移動

新大阪から京都までは一区間(一部列車は高槻に止まりますが)。この区間は「はるか」「サンダーバード」「スーパーはくと」など、未だに在来線特急街道となっているので、好きな列車に乗って移動しましょう。

⑧京都から福知山までは「きのさき」で

京都からは山陰本線に入り、ここから瀬戸内側と日本海側を何度も行き来することになります。

 

京都から福知山まで運転している特急は「きのさき」なので、これに乗って福知山まで。ここから福知山線に乗って、もう一度大阪方面に戻ります。

 

⑨福知山線「こうのとり」で、再度関西へ

福知山から大阪方面へは、「こうのとり」が1日に何本も運転されているので、これに乗って移動します。

 

「こうのとり」の次は東海道線の特急に乗るのですが、「こうのとり」は尼崎駅に停車する列車が何便かある一方、東海道線の特急は停車しないので、ここも「運賃計算の特例」を利用して、大阪駅まで出ることにします。

⑩尼崎(大阪)からは鳥取まで「はまかぜ」を使って一気に移動

大阪・神戸・姫路エリアと山陰を結ぶ「はまかぜ」は1日3往復が走っていますが、そのうち1本が、鳥取まで足を伸ばしています(残り2本は、浜坂や香住止まり)。

 

この、鳥取まで行く「はまかぜ」は、鳥取駅を朝6時台に出て(2号)、大阪発の列車は最後の「はまかぜ5号」となります。山陰本線の城崎温泉~鳥取間を走る特急はこの「はまかぜ」のみ、かつ香住・浜坂~鳥取間はこの1往復しか特急が走らないので、この「はまかぜ5号」に乗るスケジュールを組まないといけません。

 

運賃計算の特例で、大阪駅での途中下車は不可なので、福知山(あるいは京都)から鳥取までを1日で走破するスケジュールを検討してみたいものです。

⑪鳥取から「いなば」で、再び山陽方面へ

鳥取からは、第3セクターの智頭急行を使って、もう一度山陽方面まで南下。上郡までは「スーパーはくと」「スーパーいなば」の2種類が走っていますが、上郡から「はくと」は大阪方面へ、「いなば」は岡山を目指すため、1本で移動するなら「いなば」を利用するのが便利です。

⑫「やくも」を使って、みたび山陰方面へ

⑬「おき」で終点新山口まで

そして、あっという間に最後の「スーパーおき」の出番です。

 

この列車が新山口まで行くので、米子や松江、出雲市で「やくも」から乗り換えて、4度目の山陽方面への移動となります。

 

JRの在来線特急は、2020年現在山陽・山陰方面と九州方面を結ぶものが存在せず、恐らく今後も登場することはないので、この仙台から新山口までのルートが、2020年3月14日以降の「昼行特急一筆書き」の最長経路となるはずです。

 

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おまけ:かつての最長経路はいつ、どれくらいだった?

今回紹介したルートでは、本州内で旅が完結してしまうのですが、もう少しさかのぼると、もちろん北は北海道から南は九州まで、一筆書きで在来線特急を乗り継いで移動することができました。

 

いつ頃まで遡るのか、という問題もありますが、少なくとも2008年3月のダイヤ改正までは、山口県の益田と福岡県の小倉を結ぶ「いそかぜ」が走っていて、2004年の3月までは、九州新幹線(新八代~鹿児島中央)が開通しておらず、熊本~西鹿児島間で「つばめ」が走っていたことを踏まえると、2003年頃の経路だと、

稚内~札幌~五稜郭~青森~秋田~新潟~金沢~山科~(運賃計算の特例を利用して、山科を通過して京都まで移動)~米原~名古屋~新宮~新大阪~京都~福知山~尼崎~姫路~鳥取~岡山~米子~益田~小倉~大分~宮崎~西鹿児島~熊本~鳥栖~長崎

という経路で、一筆書きができたはずです(京都~米原間には「はるか」が、2003年6月1日より運行しているようなので)

 

もう絶対に成し遂げられないルートではありますが、かつては在来線特急列車だけで、これだけ長く旅ができたんですね。

 

まとめ

在来線の昼行特急列車を乗り継いで、一筆書きでどこまで行けるのか?というテーマで今回はまとめてみました。営業キロの計算など、厳密に行えないため依拠するデータ自体は多くないのですが、恐らくこの経路が最長なのではないかと思います。

 

時間とお金に余裕があれば、一度はやってみたいことですよね。

 

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