人生には勝負どころが必ずある。けれどその数は限りなく少ない

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ここ数日は、「勝負」であったり「修身」であったり、心構えに対する話をブログで書いておりますが。

 

人生での勝負どころって、何度も言うようにそんなに多くはありません。別に自分のことを神格化するわけではありませんが、「翻訳祭で会いたい」という方は、僕が年に何日日本にいて、実際に会える可能性はいくらくらいなのか、ということを想像していますか?

 

 

僕のことをこれ以上話続けると気持ち悪いので、翻訳の話に変えましょう。

 

あなたがこれから、特許翻訳者になろうとしています。

ある程度情報も集めて、勉強もして、自分で翻訳もできるようになって。

 

 

それで、求人サイトを見ていたら「翻訳者募集」という情報が出ていました。

 

そこで、手元にあるCVを少し手を加えて、記載されているメールアドレスに添付して応募の連絡を送れますか?

 

 

「勝負どころ」っていうのは、そういうことなんです。

ここで、「あ、求人が出ているな」とは誰しもが思うでしょう。

 

でも、恐らく多くの方は「でもまだ自信がないから」とか「CVが完成していないから」みたいな理由を付けて、結局応募しないんです。

 

で、結局後から振り返って、「ああ、あのとき応募しておけばよかった」となぜか思うんですよね。

 

 

 

ちなみに僕が特許翻訳のキャリアデビューを果たしたのは忘れもしません、もともと全く考えていなかった会社で求人情報が出ていたので、直感的に「これだ!」と思ったわけです。

 

そして、きちんと書類を作って応募をしてトライアルを受けさせてもらって、合格して。

 

特許翻訳に片足をかけるタイミングがここで上手くできて、ここでの仕事をある程度続けながら、他の取引先も開拓して、結局特許翻訳にシフトしてから1.5年くらいで、安定稼働と言われるフェーズには突入したと思います。

 

その取引先とは、一時期売上げのほぼ100%を占める、という、本来フリーランスとしてはあってはならない状態になるくらいに仕事を振ってもらったこともあるのですが(今はさすがに、4社程度に分散しています)、もともと特許翻訳に実際に取り組んで、実務経験を積むとっかかりを探していた自分にとっては、最初にその取引先とまとまった数の仕事をさせてもらえたことは、その後のキャリア形成について今振り返ってみると、とても価値の大きかったことだなと思います(たぶん、これまでの取引で1200万円くらいのお金は動いているんじゃないかと)。

 

これはもちろん結果論ではありますが、あそこでトライアルを応募していなかったら、あれだけスムーズに特許翻訳の世界を駆け抜けていくことはできなかっただろうな、と思います。他の会社のトライアルは合格できたかもしれないけど、そこまで一気に仕事を振ってもらえたかどうか。

 

 

当時は、パソコンに表示されたその求人情報を見て「これはたぶんチャンス」と思って行動したわけですが、今振り返っても、自分はその数少ないチャンスをモノにできたとは思っています。

 

 

だからね、結局はそういう「チャンス」を、口に手を加えて見ているだけじゃなくて、自分で取りにいくかどうか、っていう「姿勢」の違いなんですよね。

 

誰だって、お金は稼ぎたいしチャンスが回ってこないかな、回って来て欲しいな、と思うわけじゃないですか。

 

じゃあ、実際にチャンスが回ってきたときに、あなたはそれに気づけますか?きちんと外野からフィールドの中に入って、掴みにいこうとしていますか?ってことを、考えて欲しいわけですよ。

 

 

もちろん、それが「チャンス」かどうかなんて、蓋を開けないと分からないわけですよ。僕の場合だって、チャンスと思ったわけですけど、もしかしたらチャンスじゃなかった可能性もあったわけで。

 

でも、僕たちは凡人ですから、とにかく「チャンスっぽい」ものを掴みにいかないといけない。それがチャンスだったらモノにできるかどうかの勝負。チャンスじゃなかったとしたら、その失敗を次にどう生かすのか。そこを考えて修正していくわけです。

 

 

翻訳会社や特許事務所に応募をする、採用してもらって仕事をしていく、というのは、そこまで簡単なことじゃありません。会社の数はごまんとあるし、サイトに求人情報を載せているところも多いですけれど、でも全ての会社が「常時募集」というわけでもないわけです。

 

つまり、そもそもチャンスというのは限られている。そして、私たちが物理的に使える時間やエネルギーにも限りがある。

 

 

じゃあ、その中で、数少ないチャンスをモノにするにはどうしたらいいか?ってことは、自分で考えて下さいね。

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