実施形態や請求項を化学式を用いて表す際に、置換基や官能基で取り得る具体例を表すことが多いですが、そのときに、アルキル基などの炭素数やヘテロ原子の数を、数式チックに表現することがありますよね。
そういうときに、よく「mは0又は1~4の整数であり」みたいな表現を見かけますけれど、これってどうなんでしょうね。
だって、0も整数ですからね。
厳密に表現するなら「mは0~4の整数であり」か、「mは0、又は1~4の正の整数であり」の、どちらかにするのがいいんじゃないかと思うんですが。
けれど、パリルートだとしてもいちいちこんなところまでコメント付けないといけないとしたら、時間がいくらあっても1日の処理量捌くのは大変ですよ。
PCTルートなら、もうこのまま訳出なんでしょうかね。
明細書を書く人は、数学や各種理科系の表現については、用語定義をきちんとされていると思っていたのですが、こういう風な表現になってしまうんでしょうか。
翻訳の仕事も大変です(笑)
※追記
この記事で書いた同様のツッコミは、「化学・バイオ特許の出願戦略」にも書かれていました。以下引用。
…CH2基の数を規定するには、「nは1~8の整数」の如く記載すればよい。この場合、「0」を含めたい場合に「nは0又は1~8の整数」のような記載を見かけることがあるが、「0」も整数であるので、「nは0~8の整数」と記載するのが適切である。
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