土日祝日限定!新宿さざなみを使って関東(房総半島)大回り乗車をやってみた
2021/07/21
特急さざなみ号は、平日に東京(京葉線)~海浜幕張~蘇我~君津を結ぶ、通勤輸送の色合いが強い特急列車。
数年前までは曜日問わず運行されていたのですが、東京アクアラインを通る高速バスが強力で、東京から千葉を通って房総半島を結ぶJRの需要が少なくなり、さざなみ号も平日朝に千葉方面から東京へ、そして平日夜に東京から千葉方面に向かう列車のみが設定されるのみに、ランクが下がってしまいました。
そんな平日限定のさざなみ号ですが、週末は東京発着ではなく新宿発着となり、臨時の「新宿さざなみ号」として2往復、首都圏と房総半島(内房側)を結ぶ観光ニーズを掘り起こす列車として、別に運行されています。
この「新宿さざなみ号」に乗車したのは2018年3月なのですが、当時の様子を簡単にまとめたいと思います。
目次
サンライズ出雲で上京し、「大回り乗車」で新宿さざなみに乗車
私は関西に住んでいて、新宿さざなみ号に乗る前日(厳密に言うと当日)の午前0時半に、大阪駅から「サンライズ出雲」のノビノビ座席を使って、今回は横浜まで移動しました。
このブログでも、サンライズ出雲・瀬戸関係の記事はとても沢山読まれています。
これで、横浜に翌日の朝6時44分に到着。乗車券は横浜までのものなので、ここで改札を一旦降りてから、改めて「大回り乗車券」を券売機で購入します。
今回購入したのは、横浜→新大久保(山手線)の乗車券。但し大回り乗車で、経路は横浜~東神奈川~橋本~八王子~新宿~秋葉原~船橋~千葉~館山~大網~成東~松岸~香取~成田~我孫子~上野~池袋~新大久保、というとんでもないルート。
未乗車区間の乗りつぶしも兼ねていましたが、この区間内の新宿~館山間を「新宿さざなみ3号」に乗って移動する、というわけです。
新宿駅を提示に発車/検札時にトラブル発生!
横浜駅から大回りで横浜線、中央線と移動して新宿に着き、ここからホームを移って定刻通り、新宿さざなみ3号に乗車。
車両はE257系500番代の5両編成で、自由席が3両、指定席が2両、という組成でした。
車両は東京方面から回送で入線し、出発までは15分以上停車時間がありました。この間にファンは撮影に没頭します。
定刻通り出発し、前日に関西のみどりの窓口で発見しておいた指定席に座りました。
全ての車両に目を通したわけではありませんが、新宿発車時で乗車率は3割あるかないか、という程度でした。3月上旬だったので、房総半島に遊びに行くには時期的に早いのかもしれませんが、臨時列車と言えどこの乗車率は寂しいかなあ…と思いました。
ところで、検札の時にちょっとしたトラブルを経験しました。
それが、「この大回り乗車券だと、新宿さざなみの指定席には乗れない」というもの。どうやら、大回り乗車券で乗る場合は、指定席を予約した列車の始発駅か終着駅が、その指定席券の発駅か着駅でないといけない、とのことなのです。
つまり、今回であれば、「新宿から140円区間(新大久保)」までの切符を券売機で購入すれば問題なかったようなのですが…
正直言うと、こんなルールは聞いたことがなく、私が普段拠点にしている関西だとそんなルールはなかったので、別の車掌さんにごねて、結局もともと予約した指定席に座らせてもらうことにしました(検札時に「自由席に移って下さい」と言われたときに、指定席から自由席への差額の払い戻しはできない、と言われたので)。
と、一悶着あったのですが、次の停車駅である秋葉原に到着する頃にはそれも解決して、ここから総武線内を小刻みに停車して、お客さんを拾っていきました。
列車の運行区間(距離)の関係もあってか、指定席に乗ってくる人は多くはありませんでした。乗車していた車両では、最後まで乗車率は3割程度だったかな、と思います。
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千葉以南から降車客も増えていく
千葉駅を過ぎたあたりから、少しずつ降車客も増えていきます。特に小湊鐵道との接続駅である五井駅では、降車する人も多かった印象でした。
五井を出発した後は、木更津、君津、佐貫町、浜金谷、保田、岩井、富浦と小刻みに停車していって、終点の館山には11時16分の到着。新宿からは2時間強の乗車時間で、全区間を通して乗り通す人の多くは、鉄道ファンなのかなあという印象でした。
かつては東京からこの館山まで毎日特急が走っていたのに、今は週末と祝日に上下2本ずつ、というなんとも寂しい状況になっていて、悲しいものです。個人的には、こういう列車には少しでも高い値段(指定席)を払って乗車したい、という想いがあって今回の旅をしたのですが、大回り切符ではなくて、週末パスを買ったほうが良かったかなあ、とも思います(途中下車もできますし、一筆書きである必要はないので銚子駅にも行ける)。ただ、房総半島を日帰りで回るのであれば、普通乗車券を普通に足して買うほうが良いのかな、とも思ったり。
この後、普通列車を待って房総半島を一周して、更に未踏区間である成東以東や成田線(松岸~成田)も乗りつぶして、我孫子駅では「唐揚げそば」を食べて日帰り大回りの旅は終わりました。
首都圏大回り切符を使うと、手軽に特急列車にも乗れるので、また有効活用して旅をしたいものですね。
合わせて読みたい、房総特急についての記事はこちら。
大回り乗車の中で訪れた弥生軒についても、別の記事でまとめています。
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