鉄道マニアも驚き!?サンライズ出雲・瀬戸のびっくり利用法がある?
2021/04/04
東京~出雲市・高松を結ぶ毎日運行の「サンライズ出雲・瀬戸」は、普通の利用者は関東と中国(岡山)、山陰または四国を行き来するために利用することと思います。
上り列車は関西も深夜に通過して主要駅に停まるので、関西からの利用客も多いですが、基本的に「日をまたいで長距離を移動」するために利用する列車です。
しかし、鉄道に乗ることが好きなマニアにとっては、「普通に乗る」ことよりも、「こんな風にも乗れるんじゃない?」といった、ある種のロマンを追求することも楽しみの1つではないでしょうか。
今回は、そんなサンライズ出雲・瀬戸の「マニアックな乗車方法」をいくつか紹介します。方法が方法だけに、他の利用者の迷惑にならないように注意する必要がありますが、興味がある方は今回紹介する方法を参考に、実践して頂ければと思います。
目次
①東京→横浜間を大回り乗車で寝台利用
サンライズ出雲・瀬戸が東京を出発した後に停車するのは、25分ほど経った神奈川県の県庁の中心地・横浜駅。ここからも山陰・四国方面に向けて乗客が多く乗り込んでくるわけですが、なんとこの駅まで(1区間だけ)を寝台利用で乗車することもできるんです!
実践された方の動画がYouTubeにアップされているので紹介します。
この動画では「大回り乗車」という方法が使われていますが、もちろん「東京~横浜」の普通乗車券を購入することも可能です。
※大回り乗車とは、東京の指定区間(近郊区間)内では、どの経路を通っても最短距離での運賃が計算される、というルールで、東京~神田(隣の駅)を移動するのに、東京~横浜~八王子~高麗川~高崎~大宮~上野~神田、というルートを通っても140円で移動できてしまう、というものです(途中下車はできません)
このルールと組み合わせて、東京→横浜でサンライズの寝台料金+特急券を購入すれば、わずか一駅の間でもサンライズを利用できてしまう、ということなんですね。
注意点としては、サンライズの寝台は、一度購入されてしまうと別の人が別区間で購入できないため、週末や長期休暇などの繁忙期に利用してしまうと、本来サンライズを使って長距離移動がしたかったお客さんが利用できなくなる、ということです(これが新幹線だと、東京~名古屋をお客さんが利用した座席に、名古屋~新大阪で別のお客さんが利用できます)。
ので、動画でも説明されていますが、閑散期の平日など、直前に窓口で空席(空寝台)が確認できた場合にのみ、利用するのがマナーのある乗車方法と言えます。
当然、東京→横浜の寝台料金は、東京→出雲市の寝台料金と変わらないため、これを実践するには度胸が必要ですが、興味のある方は実践してみるといいでしょう。
②新見→出雲市で寝台利用
こちらも、①で紹介した方法と理屈はほぼ同じです。
新見(あるいは岡山)→出雲市は、サンライズ出雲が午前中に移動することと、同じ区間には特急「やくも」が運転されていることもあって、普通はこの区間の移動には「やくも」を使います。
しかし、「やくも」のグリーン料金と比較すると、数千円を追加するだけでサンライズの「シングル」「ソロ」は利用できてしまうので、せっかくなら横になって移動したい、という場合は、一番列車の「やくも」より早い時間に運行している「サンライズ」の寝台を利用する、という方法もアリ、ということです。
この方法も、繁忙期には他のお客さんの迷惑となるので、閑散期の乗車直前(できればs乗車当日)に出発駅の窓口で寝台券を発行してもらって乗車するのがいいでしょう。
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③坂出→(高松)→琴平までをサンライズ瀬戸の「ノビノビ座席」利用
サンライズ瀬戸は、長期休暇や年末年始の一部の日程で、通常の終着地点である「高松」から更に、金比羅神宮の最寄り駅である琴平駅までの延長運転を行っています。
この延長は、関東方面から乗車してきたお客さんに、列車を乗り換えることなく琴平までアクセスできるようにした施策なのですが、サンライズ瀬戸が坂出~高松間を折り返し運転し、また高松駅でも30分ほど停車をするため、わざわざサンライズを利用しなくても、途中の坂出や、あるいは岡山から後発の列車(特急「南風」など)を利用した方が早く琴平駅には到着してしまいます。
この不便さを逆用して、坂出~高松~坂出~琴平の約90分間を、ノビノビ座席を使って寝転びながら移動する、という「乗り鉄」向けのお得な方法が、今回紹介する方法になるわけです。
ノビノビ座席は指定席扱いなので、他の人が利用した後でも利用することができるため、この動画のように、乗客がいなくなった後の、朝のノビノビ座席を貸し切った状態で利用することができます。
この方法を使うときの注意点は、きっぷのルールで、サンライズ瀬戸を使って琴平まで行く場合、「高松~琴平」だけの区間乗車はすることができない(延長区間だけの乗車はできない)、ということです。
ですので、動画でも説明されているように、坂出か、坂出より手前の駅(児島、岡山など)から琴平までのノビノビ座席の切符を購入する必要がありますが、時間単位でのコストは安くなるので、お値打ち価格でサンライズを利用したい、という方には、この方法はうってつけと言えます(運賃計算の規定により、坂出~琴平の最短経路での運賃で利用できます)。
まとめ
今回は、普通に利用していると絶対に使わないであろうサンライズ瀬戸・出雲の乗車方法についてまとめてみました。これらの方法を使って実際に乗車している方がいるのも驚きですが、サンライズを普通に使うのは飽きた、という方には参考になる内容ではないでしょうか。
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