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旅行

山陽網干から三河田原まで、私鉄だけで移動できる最長距離を旅行してみた①

2021/03/14

日本各地を走る鉄道を使って旅行する場合、鉄道好きの間では、敢えて様々な「制限」を加えて、そのルールに従って旅行をする、ということがよくあります。

 

私は今回、鉄道系YouTuberである謎のちゃんねるさんの、こちらの動画

に着想を得て、「私鉄だけで移動できる最長距離ってどこなのか?」ということを考えました。

 

この動画で紹介されているのは、兵庫県の山陽電鉄本線の山陽姫路駅から、愛知県の名鉄豊橋駅までの「私鉄だけの移動」ですが、実はこれは最長距離ではありません。

 

どういうことかというと、山陽姫路駅の、次の特急停車駅である飾磨から分岐している、網干線という路線がありまして、飾磨から山陽姫路までの距離よりも、飾磨から山陽網干駅までの距離のほうが長いんですね。

 

そして、豊橋駅(に隣接している、新豊橋駅)からは、豊橋鉄道の渥美線というのが渥美半島の中程まで出ていまして、豊橋駅から更に遠くまで、「私鉄だけを使って」移動することができるんですね。

 

というわけで、今回は、その山陽網干駅から三河田原駅までの「私鉄最長移動旅」のようすを紹介したいと思います。

 

目次

山陽網干駅に向かうために、前日に姫路駅前に宿泊

参考までに、姫路から豊橋までは、新幹線を乗り継いで、約2時間半あれば到着してしまう距離です。しかし、「私鉄だけ」を使って移動するのであれば、当然ながらそんな短時間で移動することはできません。

 

私は関西に住んでいるため、三河田原に着いた後、その日のうちに関西の自宅に戻る必要があり、「できるだけ1日で、地元を出発して山陽網干~三河田原、そして三河田原~地元を移動」ということをする必要がありました。

 

ただ、山陽網干~三河田原間は、途中特急を使っても8時間ほどかかってしまいます。帰りは豊橋から新大阪まで新幹線を使ってもいいのですが、スマートEXの自由席でも8千円を超えてしまい、金額的にちょっと高い…と感じたので、前日に姫路駅前に宿泊、朝のはやいうちに山陽網干を目指してから「最長旅」をして、その日のうちにゆっくり関西に戻ることにしました(姫路駅前に泊まったのは、山陽網干駅前にホテルがないようだったため)。

 

ホテルは、駅から徒歩5分ほどの所にあるコンフォートホテル姫路に決定。朝食付きで4900円(税込み)という金額でしたので、許容範囲でした。


 

 

山陽網干を8時26分に出発する列車に乗るために移動

事前に移動のダイヤを調べているときには、「8時42分に山陽網干を出発して、16時30分頃に三河田原に到着する」というスケジュールを想定していました。

 

ただこれだと、大阪難波で、快速急行から特急ひのとりに乗り換える時間が11分しかなく、この間に軽食を調達するのであれば、少し余裕がなさそうに感じていました。

 

また、宿泊したホテルの室内でなぜか異音が聞こえてあまり眠れず、6時半に掛けていた目覚ましで問題なく目覚めたので、早めに朝食を済まして、山陽姫路駅を1本早い直通特急に乗って、早く山陽網干駅に向かうことにしました。

飾磨駅で乗り換えて、山陽網干駅には8時20分頃に到着。

 

いよいよここから、5府県をまたいでの「私鉄最長移動旅」が始まります。

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①第1走者:山陽電鉄網干線普通・飾磨行き

山陽網干駅での折り返し時間は6分程度。駅を一通りスマホで撮影して、乗る列車も撮影して室内に陣取ります。

 

乗車したのは近年導入された6000系で、3両1連を基本とする汎用車両。山陽電鉄は、普通列車は3両か4両、特急は6両が基本となっており、これまで導入された車両は普通用と特急用で分かれていましたが、この6000系は、2連組み合わせることで特急に、1連で運転することで普通に転用でき、とても優れものの車両となっています。

 

山陽網干線は、全線単線ながら、もともと複線として稼働することを想定していたため、全線にわたって複線分の用地は準備されているようで、途中駅も全て交換可能。ラッシュ時は4駅、日中は3駅で交換が行われるため、移動距離のわりに所要時間が多めにかかります。

 

今来た道を戻るわけですが、15分程度で飾磨に到着。ここから、阪神電鉄直通の直通特急・大阪梅田行きに乗り換えます。

変則2面3線の飾磨駅。駅構内にうどん屋さんもあり風情あり

飾磨駅は、2面3線の駅で、外側の2線が本線の下りと上りで、中の路線が飾磨線用の折り返し線となっています。2番線の三宮方面は行き止まりの頭端式となっており、その向こうに下りホームと上りホームを行き来するスペースがあります。

 

驚くべきは、そこにうどん屋さんがあったこと。昔ながらの素朴な食堂、といった感じですが、中堅私鉄の駅の中にこういう施設があるのが新鮮で、驚きました。

これは、飾磨駅のホームから三宮方を見たもの。山陽電鉄の名物には「大塩駅のドアカット」というのがあって、これは、山陽姫路から三宮方面を目指す上り列車の特急が、停車駅である大塩駅に止まるときは、ホームの有効長の関係で、後ろ1両はホームからはみ出るため、ドアの開閉を行わない、というものです。

 

その警告が、大塩の前の停車駅であるこの飾磨駅に設けられているんですね。

 

②第2走者:山陽電鉄~神戸高速鉄道~阪神電鉄直通・直通特急大阪梅田行き

飾磨から乗車するのは、3路線直通の直通特急・大阪梅田行き。この列車は山陽電鉄、神戸高速鉄道、阪神電鉄の3路線にまたがって山陽姫路~大阪梅田を運転する、私鉄の優等種別列車の中でもなかなかのロングラン列車となっています。

 

飾磨を出て高砂、明石、ホーム上を日本標準時の子午線が突っ切っている人丸前と通り過ぎ、神戸市に突入するとJRと併走しながら、山側に位置を変えて大阪湾を一望できるようになります。その後、地下に潜って神戸高速鉄道に乗り入れ、更に阪神電鉄に乗り入れて、いよいよ神戸三宮。ここからは私もよく使っていた区間ですが、神戸市の灘区、東灘区を通り過ぎて芦屋、西宮と移動して、梅田と難波に分岐する尼崎でこの列車ともお別れです。

 

 

③第3走者:近鉄直通・東花園行き普通

尼崎からは、梅田ではなく大阪難波に向かう必要があるので、ここまで乗車してきた直通特急に別れを告げて、阪神なんば線・近鉄奈良線直通の普通列車・東花園行きの乗り換えます。

阪神なんば線は2009年に開業して、それまで非常に移動が難しかった、奈良と神戸の移動の大幅な簡易化を実現しました。特に、開業を機に設定された近鉄奈良~神戸三宮直通の「快速急行」は、両区間を最大80分強で結ぶ優秀なスプリンター。

 

実際のところ、阪神なんば線の開業によっても、大半の乗客は大阪難波での乗降となっているのですが、奈良と神戸を乗り換えなしで移動できるようにした、この阪神なんば線の功績は偉大だと思います。

 

そんな阪神なんば線で今回乗車するのは、各駅停車。

 

快速急行とは違って全ての駅に停車するので、大阪難波までも20分ほどかかってしまいますが、当初計画していたスケジュールの1本前には大阪難波に着くことができました。

 

当初11分の乗り継ぎ予定でしたが、10時44分に到着したので、16分の乗り継ぎ時間となり、やや余裕が。

 

ここまではICカードを使って乗車してきたのですが、ここから近鉄名古屋までは、近鉄の株主優待券(金券ショップで1450円)を使うので、一旦改札を出て、株主優待券を使って再度改札に入りました。

 

なお、山陽網干~大阪難波は、1390円。近鉄の株主優待券とそこまで値段が変わらないのは、3つの会社線にまたがっての乗車になるからです。

 

もともと、株主優待券などがこちらでも使えれば、と思ってはいたのですが、他社線に、乗り換えをすることなく乗り入れて、改札出場時の精算がややこしくなりそうなのと、優待を調べてもそこまでお得感がなかったので(そもそも優待券が存在するのかよく分からず)、正規料金を払って移動することにしました。

 

 

なお、もともと大阪難波の改札外で軽食を調達する予定でしたが、そこまでお腹がすいていなかったので、結局何も買わずに「ひのとり」に乗車することにしました。

 

次回は、大阪難波から三河田原までの後編です。

 

※後編の記事はこちら。

山陽網干から三河田原まで、私鉄だけで移動できる最長距離を旅行してみた②

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