節分で豆まきをする理由は?実は深い話があった!
2017/08/15
2月といえば節分(2月3日)の月。鬼の仮面を被って「鬼は外!福は内!」と豆を投げて豆を食べることは、誰もが一度は行ったことがあるイベントだと思います。
では、なぜ節分には豆まきをするの?と聞かれたら、あなたは答えることができますか? 案外答えるのが難しいこの質問に答えられるように、今回は節分の豆まきの理由について調べたのでまとめてみました。
目次
「節分」って何?
節分とはそもそも、「季節の分かれ目」のこと。日本には四季がありますから、もともとは春夏秋冬の季節の分かれ目を、全て「節分」と呼んでいました。
しかし、日本では特に「春」が季節の中では重要で、冬から春に季節が変わる節分が、今までも重要な時期として認識されており、特別な行事が続けられてきました。
豆をまく理由は「邪気を追い払う」ため
節分で豆をまく理由、それは一言で言うと「邪気を追い払う」ため。邪気=鬼、のことなんですが、今でもよく「季節の変わり目は身体を壊しやすい」と言いますよね。
このことが昔は「邪気(鬼)の仕業」だと考えられていたため、豆をまくことで邪気が近寄ってこないようにしていたのです。
そして、豆を使う理由には大きく3つあります。
①穀物には「魔除けの力」があると考えられている
昔は、豆だけでなく様々な穀物が「魔除け」として考えられていました。
②平安時代に鬼が都を襲ったときに、炒り豆を投げて退治したという伝説
③「魔目(まめ=豆)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する(=魔滅:まめ)、という語呂合わせ
これら3つの理由が昔からあったために、節分では豆を投げるという習慣が残っているのです。
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炒った豆を投げるのはなぜ?
ところで、節分で使う豆は必ず炒った豆ですね。
炒った豆を使う理由には大きく2つあり、
まず、炒っていない豆を使って豆まきをすると、万が一拾い忘れた豆があった場合に、芽(=魔芽:まめ)が出てきてしまうから、という考え方があります。
2つ目は、陰陽道でよく使う五行(木火土金水)の相性の問題で、鬼は「金」のグループに属しており、金に強いのは「火」なんですね。
上の五行の図から分かるように、「火」は「金」に勝ちます。
豆を炒る(=火を加える)理由は、陰陽道に由来していたんですね。
まとめ
節分に豆をまくのは、昔からの魔除けや邪気といった考え方、昔の伝説、そして語呂合わせ等が理由なんですね。そして、「豆を炒る」ことにも、陰陽道に由来するれっきとした理由があるんですね。
現代まで続いている習慣の底には、予想以上に深みがあるようですね。
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