山陽新幹線の優等列車と言えば、九州新幹線の開業以降は、「ひかりレールスター」から「さくら」「みずほ」に置き換わってしまいましたが、今でも細々と運転されている「ひかり」号は存在します。
もはや絶滅寸前!山陽新幹線内を走る「ひかり」号のバラエティの多さを改めて徹底解説!
そんな中、特に私がオススメしたいのが、新大阪~博多間を、「みずほ」に負けずとも劣らない所要時間で駆け抜ける、ひかり531号・592号です。
「いや、でも、停車駅がほとんど同じなら、みずほを使うのでよいのでは?」
と思う方も多いかもしれません。それに事実、みずほ(やさくら)のほうが、運転本数が圧倒的に多いため、1日に1往復しか運転されない、停車駅の少ない「ひかり531・592号」は、乗ろうとして乗らないと利用機会すらない列車です。
しかし、この「ひかり531・592号」は、ほかの山陽新幹線内の「ひかり」や、多く運転されている「みずほ」「さくら」号と比べて、関西~九州の移動限定ではありますが、びっくりする値段で利用できてしまうのです。
今回はそんな、知る人ぞ知る、ひかり531号・592号の魅力をお伝えしましょう。
(どんな方法を使えば、このひかり531・592号をお得に利用できるかは、後半でお伝えしますね。)
目次
ひかり531・592号の運転時刻と停車駅、運用車両
上では、山陽新幹線内の列車としてこのひかり531・592号を紹介しましたが、厳密には、
・ひかり531号は、朝6時36分に名古屋を出発して、終点が博多
・ひかり594号は、博多を20時52分に出発して、終点が新大阪
という運転区間となっています。
それぞれの列車の、山陽新幹線内のダイヤは以下のとおりです。
①ひかり531号(新大阪→博多)
新大阪 7時35分発
新神戸 7時48分発
姫路 8時4分発
岡山 8時24分発
福山 8時41分発
広島 9時05分発
新下関 9時46分発
小倉 9時54分着
博多 10時11分着
この列車の特徴としては、山陽新幹線内の速達列車(みずほ、さくら)の中では唯一、新下関に停車することと、停車駅の少なさが、ほぼ「さくら」に等しいことです。
「さくら」「のぞみ」は、山口県内のいずれかの駅(徳山か新山口)に停車する仕様になっているのですが、この「ひかり531号」は、同じような「山口県内の駅に停車する」というルールを、新下関駅に適用している、という感じですね。
(余談ですが、新山口も徳山も通過して、新下関に停車する逆転現象は、この列車だけで見られる事象です)
また、新大阪から博多駅までの所要時間は2時間35分となっており、停車駅が絞られている「みずほ」「のぞみ」よりは少し時間がかかりますが、停車駅がほぼ同じ「さくら」と比較すると、所要時間は1分程度遅いかどうか、というくらいで、実質「さくら」と同じ、と言っても遜色ありません。
加えて、使われる車両は、「みずほ」「さくら」のN700系7000番台(8両編成)ではなく、N700系16連(グリーン車が3両)なので、実質的に「少し停車駅が多いのぞみ」と言ったほうが、適切な表現かもしれません。
ひかり592号(博多→新大阪)
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博多 20時52分発
小倉 21時09分発
新山口 21時27分発
広島 21時59分発
福山 22時23分発
岡山 22時41分発
姫路 23時02分着
新神戸 23時19分着
新大阪 23時32分着
こちらも、下り列車と停車駅はほぼ変わらず、山口県内の停車駅が新下関ではなく新山口となっているのが特徴。他の地方中核都市の福山、姫路にも停車し、停車駅だけを見ると、「さくら」と全く変わらないことが分かります。
また、こちらの上り592号は、所要時間が2時間40分となっており、下りの531号よりも少しだけ遅くなっていますね。
使われる車両は、こちらもN700系の16連。また、夜間に運転される上り列車ということで、東京行きサンライズ出雲・瀬戸との接続についても触れておくと、岡山駅では10分程度の差で乗り継げないのですが、姫路駅では30分ほどの余裕を持った接続ができるようになっています。
なお、山陽新幹線の上り列車としては、博多駅をこのひかり592号の17分後に出発する「みずほ614号」があり、こちらが「関西行きの終電」となっていて知名度も高いです(こちらも、姫路駅でサンライズに接続する)。
また、こちらの「みずほ614号」に乗ると、博多駅で17分あった差が、新大阪では5分に縮まっており(みずほは、新大阪に23時32分着)、今や「山陽新幹線=みずほ、あるいはさくら」というイメージが強くなってしまっているため、この「ひかり592号」の存在感は、どうしても薄くなってしまいがちだと言えます。
ではなぜ、これらひかり531・592号をオススメするのか?
その理由は簡単で、日本旅行が取り扱っている「
この「
※「
【圧倒的に格安】バリ得こだま・ひかりを使って山陽新幹線をお得に移動する方法
そして、この「
※こちらも、金額の差などについては、別の以下の記事で詳しく解説しています。
【徹底検証】バリ得こだま・ひかりで乗り得の列車・区間3傑はこれだ!
このように、例えば、新大阪~博多間で、ひかり531・592号のグリーン車を使うと14800円。普通車指定席だと10600円という、まさかの「1万円~1万5000円台」での利用が可能なんです。
(比較をすると、新大阪~博多間をスマートEXでのぞみ号のグリーン車・普通車指定席に乗ると、それぞれ21890円、15820円かかります)
普通に、新大阪~博多を「のぞみ」「みずほ」「さくら」のグリーン車で移動すると、2万円を上回ってしまう金額を支払う必要があるので、同じ区間を同じような時間で移動できるのであれば、この「
加えて、上でも解説したように、このひかり531・592号は、共に16両編成で、グリーン車が3両連結されています。このため、一般的な「みずほ」「さくら」では1両の半分しか連結されていない、競争倍率が高いグリーン車よりも断然座席の確保が簡単なのです。
座席が確保しやすく、また混雑する可能性も低いため、安心してグリーン車に乗れる、というのもこのひかり531・592号を「
ちなみに私は実際に、この両列車を、共に「
共に、「JR九州の未踏区間を乗り潰す」という目的で九州内を旅行するために利用したのですが、新大阪発着の時間がやや早い&タクシー利用で家まで帰らないといけない、という不便さはあれど、その疲れをグリーン車に乗って回復する、ということができるのが何よりの魅力でした。
ちなみに、利用した当時の写真は以下のような感じでした。
こちらがひかり531号。土曜日の朝で、グリーン車利用はほとんどおらず。広島あたりまでの乗車はまずまずありましたが、小倉まで通しで乗る人はほぼいませんでした。
続いて、上りの594号はこちら。
こちらは、日曜の夜に利用し、入線時に乗客はまばらでしたが、出発時には3~4割ほど埋まっていて、利用者のほとんどが博多/小倉から、新神戸/新大阪まで乗車していました。やはり(九州から関西への)終電の1本前、ということで、「
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ひかり531・592号を上手く使えば、関西から福岡の日帰り旅行も可能
ここまで、ひかり531・592号の隠された魅力を伝えてきましたが、やはり唯一のネックが、関西を朝に出発して、関西に深夜に到着する1往復しか運転されていない、ということでしょう。
このため、往復共にこのひかりを「
また、関西の人にとっては、日帰りで福岡・北九州旅行ができたり、Paypayドームでのデーゲームを観戦しに行って、夕食を済ませて帰る、という旅行にも使うことができると言えるでしょう。
まだまだ知名度が低いひかり531・592号だと思いますが、「
ぜひ、関西~九州を新幹線で移動することがある方には、この列車と商品を上手く使っていただきたいと思います。
※このひかり号を使っての日帰り旅行、あるいは宿泊旅行はどうしても厳しい、という方は、同じく日本旅行の、オーソドックスなパックツアーを利用されることをオススメします。申込み方法をこちらの記事でまとめました。
【関西~博多】日本旅行パックツアーの申込み方
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また、2022年9月23日に開業した西九州新幹線も、お得な切符が販売されているので、「バリ得こだま・ひかり」と組み合わせると、とっても安く旅行ができますよ。
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