冬至にかぼちゃとあずきを食べる理由は!?
2017/08/15
冬至といえば、1年で一番日照時間が短い日。
この日にかぼちゃを食べることは、多くの方がされていると思うのですが、どうやら「冬至にあずきを食べる」習慣がある地域があるようです。
冬至にあずきをたべる!? 私はこの話は初耳なのですが、今回、一体どういうことなのかを調べてみることにしました。
目次
冬至にあずきを食べる理由
「あずきを冬至に食べる」という慣習は、どうやら中国の風習に由来するもののようです。
それによると、あずきに限らず赤色には呪力があると考えられていて、魔除け・厄除けの色となっています。冬至は、翌日から日照時間が徐々に長くなっていくので、昔からこの日を「特別な日」と捉えて、祭るしきたりがありました。
そして、その特別な日には、なんとしてでも魔除け・厄除けをしたいもの。日本では他に、祝いの時には赤飯を食べたり、お正月に小豆粥を食べる習慣がありますが、簡単に言えばこれらは全て「魔除け・厄除け」の意味あいがあるんですね。
つまり、冬至においては、
・かぼちゃで運気を上げつつ、
・あずきを食べて厄払いをする
という意味あいを込めて、昔からかぼちゃとあずきを食べる習慣が残っているのだそうです。
かぼちゃとあずきを一緒に食べた「いとこ煮」を食べる地域も
冬至でかぼちゃとあずきを食べる場合は、もちろん別の方法でそれぞれを調理して食べるのが一般的なのですが、一部の地域(例えば東北の一部)では、かぼちゃとあずきを一緒に煮て食べる「いとこ煮」という料理もあるそうです。
例えば、クックパッドでのレシピでは以下のようなレシピがあります。
ここで、なぜ「いとこ煮」というのか疑問に思われた方もおられるかも知れません。
これは、いとこ煮を作るときは、煮えづらい食材を順に(「追い追い」)鍋に入れて煮込んでいく、という調理法に由来するようで、語呂合わせで「甥甥」→「いとこ」となったようです。
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「赤色には呪力がある」の他の例
あずきを食べることは、「赤色には呪力がある」ことが由来となっていますが、この「赤色の力」は、他のしきたりでも多く見られます。上でも書いたように祝い事での赤飯もそうですし、還暦祝いの赤いちゃんちゃんこも、同じ理由で赤色が使われています。
祝い事の時は積極的に「赤」を手に入れよう!?
私は今まで、冬至の時にあずきを食べたことはなかったので、この風習自体も全く知らなかったのですが、実際に日本の一部の地域(北海道や東北が多いようです)では、あずきを冬至の時に食べるようですね。
他の行事や祝い事でも、「赤色」を身に纏ったり、赤色の食べ物(あずき)を食べることが多いのには、こんな意外な理由があったからなんですね。
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