化学系特許明細書での頻出略語「Ac」

備忘録も兼ねて。

Ac＝アセチル基。

＜特徴＞
・水酸基の保護基として用いられることが多い。
・塩基、求核剤には一般に弱い。

＜アセチル化＞
ピリジンやトリエチルアミン等の塩基存在下にて、塩化アセチルや無水酢酸を作用させることでアルコールのアセチル化を行うことができる。

生体内において、タンパク質の翻訳後修飾としても行われることがある。

＜脱保護＞
酸性又は塩基性条件において、エステルの加水分解反応で脱保護可能。水素化アルミニウムリチウムやジイソブチルアルミニウムヒドリドなどの強いヒドリド還元によっても除去される。水素化ホウ素ナトリウムなどの弱い還元剤では一般に切断されない。