東京と出雲市・高松を結んでいるサンライズ出雲・瀬戸は、下り列車は関西を早朝、上り列車は関西を深夜に通過するため、関西から(まで)の移動に使えるか使えないかがあまり知られていません。
ただ、サンライズ出雲・瀬戸は上り列車(東京行き)のみ、三ノ宮と大阪に停車するので、東京方面に行きたい場合は、神戸や大阪からでもサンライズを利用することが実はできるんです。
今回は、そんなサンライズ出雲・瀬戸を使った関西との移動についての概要や注意点をまとめました。
目次
上りサンライズ出雲・瀬戸が関西を通るのは日付が変わってから
東京行きのサンライズ出雲・瀬戸が関西を通過するのは日付が変わってからで、三ノ宮は0:13発、大阪は0:34発となっています。
この時間帯は、どちらの駅からも新快速などの終電は運転を終了していますし、駅構内の売店なども全て閉まっているので、飲み物などは自販機か、改札に入るまでのコンビニなどで調達しておく必要があります。
また、上りサンライズの三ノ宮・大阪発のチケットを買うときに注意しないといけないのは、列車の発車日です。
どういうことかと言うと、例えば11月15日に出雲市・高松を出発するサンライズ出雲・瀬戸を大阪から乗って東京まで向かう場合、大阪の出発日は翌日の11月16日の0時台となります(三ノ宮も同じ)。
この場合、みどりの窓口でチケットを購入する場合、特急券(寝台券)は「11月16日出発」で購入する必要があります。間違って11月15日出発で買ってしまうと乗れないので注意して下さいね。
とは言っても、購入の際に窓口の係員さんが「日付が変わってからの乗車で大丈夫ですね?」という確認を必ずしてくれるので、そこまで心配する必要はありません。
三ノ宮・大阪から関東までサンライズを使うなら
この場合、乗車時間は三ノ宮→東京で約7時間、しかもほとんどが深夜の移動なので、列車内で晩酌を楽しんだり、他の乗客との交流を楽しむことはほぼ不可能です。
乗車時間も短いことから、お金を安く上げたいのであればノビノビ座席を使うのがいいでしょう。シートが堅いというのがネックではありますが、短時間の移動なのでそこまで気にならないとも事実です。
逆に、シングルやソロといった個室を使うのは、移動時間で比較すると割高感が出てしまいます。出張など大事な用事が関係するのであれば問題ありませんが、せっかくであれば、個室寝台はもっと長い移動の際に使いたいですよね。
また、深夜帯になっているものの、検札はそれぞれの駅を出発してから必ずやってきます。三ノ宮~大阪の移動時間が短いので、三ノ宮から乗車した場合でも、検札が来るのが大阪を出てから、という場合もあります。
加えて、大阪からの乗客が多い場合、大阪を出発してから検札が来るのに時間がかかってしまう場合もあります。
こういう場合、すぐに寝てしまうと検札ができなくなってしまうので、少し不便かもしれませんが、車掌さんがやってくるまで起きているほうが賢明と言えます。
(ただ、ノビノビ座席の場合は、既に寝ている乗客のこともあり、スルーされてしまうこともあるようです)
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出雲市・高松から関西までの乗車はできる?
サンライズ出雲・瀬戸は、神戸と大阪に到着する実質的な「終電」であるので、場合によっては山陰・四国方面や岡山・姫路から、三ノ宮や大阪まで乗車することも可能と言えば可能です。
(もちろん、新幹線を使った方が関西には早く到着します)
この場合でも、寝台を使うと寝台料金がかかってしまうので、オススメはノビノビ座席(指定席特急券の520円のみ)を予約して、関西まで移動することです。
車掌さんからは少し不思議に思われるかも知れませんが、私は神戸に住んでいたときに、実際にこの方法で、岡山県の児島から三ノ宮まで、サンライズ瀬戸を利用したことがあります。
サンライズのノビノビ座席は予約がすぐに埋まってしまうことが多いので、利用の機会は限られるかも知れませんが、新幹線での移動はお金が高いから、という場合にはいいかもしれません。
東京発のサンライズで大阪・三ノ宮にはいける?
東京発のサンライズ出雲・瀬戸は、関西の最初の停車駅が姫路駅となっているため、大阪や三ノ宮で直接降りることはできません。
しかし、姫路到着が5時25分なので、ここから逆方向の列車に乗れば、朝の早い時間帯に三ノ宮や大阪に着くことが可能です。
一番接続がいいのは、姫路を5時46分に出発する新快速で、これに乗ると加古川に5時56分、明石に6時9分、三ノ宮に6時25分、大阪には6時48分に到着します。
この場合、もちろん姫路から大阪方面への乗車券は購入する必要がありますが、朝早くに起きることに抵抗がなければ、姫路までサンライズを使ってから普通列車で大阪方面に移動することも十分に可能です。
また、少し料金は高くなりますが、姫路駅を始発の上り新幹線に乗って、新大阪、京都に一気に移動する方法もあります。姫路駅を6時ちょうどに出発する「のぞみ102号」に乗ると、新大阪には6時31分、京都には6時47分に到着します。
この到着時間は、夜行バスと比較しても遜色ない早さ。午前5時にサンライズで起床をして姫路駅で30分ほど待ち時間がありますが、確実に横になれることも考慮すると、夜行バスより快適なのは間違いありません。
なお、東京→姫路→新大阪・京都と乗り換えて乗車する場合、同時にサンライズの切符と新幹線の切符を購入すると、乗継割引が適用されて、東京~姫路間のサンライズの特急券が半額になります。
詳しくはこちらの動画で。
また、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始の数日間は、大阪と三ノ宮にも下り列車が停車する、臨時の「サンライズ出雲91・92号」が運転されるので、チケットは取りにくいかも知れませんが、この列車を利用するのもいいかもしれません。
まとめ
サンライズ出雲・瀬戸は、上り列車だけが三ノ宮・大阪に停まるので、静岡や熱海、横浜、東京まで利用することができます。
一方、下り列車は大阪と三ノ宮には停車しませんが、姫路まで行ってから逆戻りすることで朝早い時間帯に着くことができるので、機会があればこちらも是非利用してみたいものです。
<合わせて読みたい>
大阪→東京のサンライズ乗車記録の動画はこちら。
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