去年、とあるメルマガ読者からお便りを頂きました。
メールの内容をそのまま転載することはしませんが、簡単に言うと
・40歳を過ぎたが、これまで正社員としての就労経験はない
・「自由」を優先して、派遣や非正規の仕事を転々としてきたが、転職先で心身を壊して退色
・クレジットカードの与信審査にも通らず、親からの仕送りをもらって生活
をしている方で、その方がなんと、僕のような「自由に日本と海外を行き来して、場所に囚われずに生きる」ことに憧れて、メールを試しに送ってみた、というのです。
バカ言わんといて下さい、人生40年、まともな積み重ねすらせずに時間だけ食ってきた人が、特許翻訳で仕事ができるようになる、なんて、僕はお金を積まれても言いませんよ。
だいたい、こういう人に限って、自分の現状を直視することもなく「輝いた人生を送りたい」とか「クレジットカードを持ったらこんな暮らしがしたい」とか、現実離れした「夢」ばっかり語って時間を無駄にしているわけじゃないですか。
僕は、万人に特許翻訳(翻訳)という仕事を進めているわけではなくて、この仕事にも「好き嫌い」以前に「向いている向いていない」の素質があると思います。
そして、この仕事に向いている人の素質をいくつか挙げるとすれば、
・長時間パソコンに向かって仕事(勉強)することが苦にならない
・義務教育と高等教育で、ある程度学問の素養を持っている
・テキストコミュニケーションをある程度しっかり行える
というものが挙げられるでしょうか。
いずれにしても、その「目利き」ができないと、特許翻訳に限りませんが、フリーランスで仕事をしていくのは大変だと思いますし、ましてや、これまでまともに仕事をしてこなかった人にとっては言わずもがな、ではないでしょうか。
世の中には「一発逆転」という言葉を巧みに使って、自分の人生をストーリー化してビジネスをしている方もおられるようですが、特許翻訳という仕事をする上でそんなスキルは不要ですし、そもそも「誰かに憧れてフリーランスになる」というのが、外発的動機になっていてフリーランスになる動機としては不十分です。
僕は、ブログやメルマガを使って特許翻訳をはじめとする様々な情報発信をしていますが、あなたの「救世主」たりえません。
このブログを読んでいれば人生変わるだろう、みたいな甘い考えを持っている人は、どこか別の所に行って下さい。そんな考え方では何も得られませんし、人生一ミリも変わりませんから。
もちろん、本当に「したいこと」が特許翻訳ではなく、「他人に金魚の糞のように付いていって、一生人生が変わらない惨めな人生を送っていく」ことであれば、そこまで僕は止めませんが。
この考え方については、こちらの動画でも説明していますので合わせてご覧下さい。
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