東京から熱海や伊豆半島に旅行に行くときに利用することが多いのが、特急「踊り子号」や「スーパービュー踊り子号」です。
これらの列車は、東京と伊豆急下田や修善寺を結んでいる特急列車で、一日あたりの運転本数も多く(特に、臨時列車の運転も含めると)、これまで利用されたことがある方も多いのではないかと思います。
しかし、踊り子号は古い国鉄列車を使っており、スーパービュー踊り子号は、全席指定席であることに加えて、人気の高さから混雑していることも多いです。
そんな時に、知っておいて損のない選択肢として「マリンエクスプレス踊り子号」があります。
今回は、マリンエクスプレス踊り子号についての説明と、実際に乗車した感想をまとめます。
目次
臨時特急マリンエクスプレス踊り子とは?
マリンエクスプレス踊り子号は、東京と伊豆急下田を結ぶ臨時特急です。
臨時列車なので毎日運転しているわけではなく、また、東京から伊豆急下田に向かう下り列車は、運転日によってもダイヤが異なるため、注意が必要です。
マリンエクスプレス踊り子号の主な駅のダイヤは以下の通りです。
・マリンエクスプレス踊り子77号
東京11:30発→横浜11:54発→熱海12:51着→伊東13:15着→伊豆高原13:40着→伊豆熱川13:51着→伊豆稲取14:00着→河津14:07着→伊豆急下田14:21着
※2018年3月は1日、2日、5日~9日運転
・マリンエクスプレス踊り子79号
東京12:30発→横浜12:54発→熱海13:51着→伊東14:16着→伊豆高原14:46着→伊豆熱川14:59着→伊豆稲取15:08着→河津15:17着→伊豆急下田15:35着
※2018年3月以降は、3月3日、4日、16日、17日、18日、23日~31日
4月28日~30日、5月3日~6日運転
(3月16日は、伊豆稲取15:07着)
・マリンエクスプレス踊り子76号
伊豆急下田16:31発→河津16:43発→伊豆稲取16:52発→伊豆熱川17:00発→伊豆高原17:10発→伊東17:32発→熱海17:57発→横浜18:56着→東京19:20着
マリンエクスプレス踊り子号の特徴
マリンエクスプレス踊り子号の特徴には、以下のようなことが挙げられます。
列車は「成田エクスプレス」用車両の特別版
マリンエクスプレス踊り子号の列車は、普段成田空港と東京周辺の各都市を結んでいる「成田エクスプレス」に使われるE259系という列車です。
ただ、よく見ると前面に碇をあしらったデザインのデカールが貼られていたり、座席のヘッドレスト部分にも同じデザインのカバーがかけられていて、「マリン」感を出しています。
座席は全席指定で、特急料金はやや高い
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マリンエクスプレス踊り子号は、成田エクスプレスと同じように全席指定。東京方面の最後尾6号車がグリーン車で、1~5号車は普通の指定席です。
また、マリンエクスプレス踊り子号の特急料金は「A特急料金」が適用されます。この「A特急料金」というのは、距離に対する特急料金がやや割高になっていて、同じ区間の特急だと「スーパービュー踊り子」も同じ料金設定となっています。
(普通の「踊り子」号は、B特急料金という、割安の料金設定です)
そのため、マリンエクスプレス踊り子号の特急料金を見ると、少し高めに感じてしまうかもしれません。
なお、A特急料金は、東京~伊豆急線各駅は2750円、横浜~伊豆急線各駅が2210円。B特急料金は東京~伊豆急線各駅は2370円、横浜~伊豆急線各駅が1960円です。
熱海までの途中停車駅が非常に少ないのが特徴
マリンエクスプレス踊り子号の東京~熱海での停車駅は横浜のみ。
同じ区間を走る「踊り子号」の場合は、大船や小田原、湯河原など、東京~熱海間での停車駅が倍以上になっているので、マリンエクスプレス踊り子号を利用すると、途中の車内アナウンスが少なく快適に移動ができる、というメリットがあると言えるでしょう。
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実際に乗車してみた感想
先日、このマリンエクスプレス踊り子77号に乗車して、東京~熱海間を移動しました(熱海以西を、新幹線で更に移動)。
乗車当日は、平日にも関わらず思った以上の乗客がいて驚きました(とは言っても、乗車率は3割程度の印象でした)。
東京から熱海だと、途中の停車駅が横浜だけなのでほぼノンストップでの移動となります。他の東海道線の列車のダイヤとの兼ね合いもあって、フルスピードでガンガン飛ばす、という運転ではありませんでしたが、途中原則や停車も横浜以外ではなく、比較的静かな環境で移動することができました。
マリンエクスプレス踊り子号には車内販売もあるので、軽食やドリンクは車内で購入できます。ただ、東京駅の駅弁屋さんで調達しておくのもいいでしょう。
まとめ
今回は、臨時特急マリンエクスプレス踊り子号について詳しくまとめました。
知名度がそこまで高い訳でもないので、座席が満席になる可能性も低いでしょうから、時間帯が合えば、この列車に乗って移動をしてみるのもいいかもしれません。
是非機会を作って乗車してみて下さい。
※マリンエクスプレス踊り子号を詳しく解説している動画はこちら。
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同じ踊り子でも、修善寺行きの列車は、三島~修善寺間は特急料金なしで乗れる、お得な列車です。
同じく東海道線を走る、湘南ライナーについての記事はこちら。
2021年3月のダイヤ改正で登場した「湘南」については、こちらでまとめました。
臨時特急などについて解説している他の記事はこちらです。
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