節分と言えば、豆まきをして食べるのが恒例の行事になっています。幼い頃に家の中で家族と一緒にした、という人も多いのではないでしょうか。
ところで、この豆まきには、覚えておきたいルールや作法があることをご存じですか? もしかすると、「子どもの時にしていた方法と違う!」なんてことがあるかもしれません。
今回は、節分の豆まきについての作法についてまとめました。これらをきちんと理解しておくことで、正しい節分のしきたりをすることができますよ。
なお、節分の豆まきの由来や、他に合わせて知っておきたい豆知識は以下の記事にまとめています。
節分の時に飾っているいわしと柊(ひいらぎ)。これって理由はあるの?
目次
豆まきの時に知っておきたい作法は7つ!
節分の豆まきの時には、以下の作法を知っておくと便利ですよ。
①炒った豆を用意しよう
豆まきにつかう豆は、必ず前日に炒ったものを使いましょう。この理由は、生の豆を使ってしまうと拾い忘れた時に芽が出てきてしまうおそれがあり縁起が悪いこと、また、陰陽五行説になぞらえて、火を通した豆(火)は鬼(金)に打ち勝つ、といういわれがあること、などが挙げられます。
※豆まきと陰陽五行説の関係についての詳しい話は、以下の記事にまとめてあります。
②豆は升か三方に入れよう
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節分の豆まきは「儀式」の1つなので、できれば升や三方に入れて、前日まで神棚に飾っておくのがベターです。このほうがご利益が強くなりそうですよね。
③豆まきは夜にしよう
これは知らない方も多いのではないでしょうか?
鬼は真夜中に忍び込んでくるので、日が沈んだ後に家族全員が揃ってから行うほうが効果があると言えます。
なお、豆をまくときは、玄関や勝手口、窓など、鬼が入ってくるところは全て開けておきましょう。
④豆をまく人は家族の主人、あるいは年男・年女
豆まきは、誰でもできるというわけではありません。本来、豆まきは家長の役割でした。そのため、お子さんが豆まきをするよりは、主人がするのがいいと言えます。
あるいは、年男・年女(その年の干支生まれの人)、または厄年の人が豆まきをしても縁起は良い、とされています。
どうしてもお子さんが豆まきをしたいという場合、年男・年女であれば問題ありませんが、そうでない場合は、最初に子供がまいて、その後に主人が豆まきをする、という順番が良さそうです。
⑤「鬼は外!福は内!」では、どこからどこに豆をまく?
豆をまくときには、まず「鬼は外!」と言って、部屋の中から外に向けて豆をまきます。その後、扉や窓を閉めて、部屋の中に向けて「福は内!」と言って、豆をまきます。
「福は内!」を、同じように外に向けてしてしまうと、せっかくの福も外に追い返してしまうので、これは避けるようにしましょう。
⑥食べる豆の数は「年齢+1個」(ただし諸説あり)
豆まきが終わった後に食べる豆の数は、一般的には自分の年齢+1個となっています。これは、かつて日本では数え年で年齢を数えていたためです。
ただし、食べる豆の数は、地域によって異なるのは勿論、家によっても違っているのが普通です。そのため、満年齢と同じ数の豆を食べる、数え年+1個(=満年齢+2個)の豆を食べる、など、様々なケースがあります。
ですので、地域や家でのしきたりを優先して、食べる豆の数は決めましょう。
⑦食べる豆の数が多い場合は福茶でも大丈夫
食べる豆の数が何十個にもなってしまうと、一晩でとても食べきれない場合がありますね。
そんな時は、茶碗に豆と熱湯を入れ、豆のお茶(福茶)だけを飲むことで代わりにすることもできます。
マンションで豆まきをする場合の注意点は?
これとは別に、マンションにお住まいの場合であれば、上にまとめた作法を使えない場合が出てきます。
マンションの一室で豆まきをする場合は、近所に住んでいる方への配慮を忘れずに
・ベランダから屋外に豆をまかない
・極端に大きな声を出さない
・共有スペースや廊下には豆をまかない
という3点に注意をしましょう。
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まとめ
いかがでしたか。幼い時に豆まきを家族でしていたけど、日中にやっていたり、全て豆を室内でまいていたりしていた方もおられるのではないでしょうか。
お子さんと一緒にされる時は、ぜひここにまとめた作法を押さえて、「正しい豆まき」をして鬼を追い払って下さいね。
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