2020年8月に、関西から東京に移動する必要があったので、ANAを往復で使うことにしました。
日帰りでの移動だったため、新幹線の「ひさびさ旅割引★★日帰り1day東京」という、特別商品を利用してもよかったのですが、去年スターアライアンス加盟のエアラインを何度も利用して、2020年度のブロンズ会員になったこともあり、伊丹~羽田をANAで利用することにしました。
今年の秋~来年の春に有効期限を迎えるマイルが3500マイルほどあるのですが、このうち700マイルほどは、コロナの影響で一律、2021年の3月に有効期限を延ばしてもらえるため、あと半年の間でまた、特典航空券を利用できるだろう、という読みで、往復とも航空券を普通に購入しました。
せっかくなので、往路の羽田行きは普通席(A320)、復路の伊丹行きはプレミアムクラス(B787)を利用することにしました。運賃は、往復で3.5万円ほど。普通席は、週末のためか1万円強で、プレミアムクラスが2.5万円弱の値段でした。新幹線だと、のぞみの指定席を往復利用したら3万円ほどになるので(エクスプレス予約などで割引きを使っても2.6万円ほど)、移動時間の短さと快適さを天秤にかけたら、ANAで片道プレミアムクラス、というのも、なかなか悪くはない買い物ではないかと思います。
目次
伊丹空港では、ANAプラチナカードでラウンジを利用。しかしサービスは最小限に
羽田行きのフライトは11時の出発予定でしたが、時間に余裕を持って9時半頃には伊丹空港に到着。というのも、伊丹空港のANAラウンジを利用してみたかったからです。
ANAラウンジは、基本的に
・プレミアムクラス利用者
・ANAプラチナカード保持者
・ANA上級会員
など、一定の条件を満たさないと利用ができません。かつ、上級会員の場合、私はブロンズ会員なのですが、アップグレードポイントという、前年の搭乗実績に応じてもらえるポイントを、合わせて利用しないといけません(あるいは、マイル)。
これが、プレミアムクラスを利用する人と、ANAのプラチナカード(年会費8万円+消費税)を持っている人であれば、無料で利用できるのです。
私は後者の条件に該当するので、早めに空港に到着して、出発のひとときを静かにラウンジで過ごすことにしました。
ラウンジは、ANA側(南ターミナル)の保安検査を通過した後、搭乗エリアに行く直前にあります。入口はワンフロア上。
受付で搭乗券とプラチナカードを提示して、中に入ってみました。
んー、正直いってこれは寂しいレベル。提供しているサービスは、ソフトドリンク(コーヒー含む)と各種アルコール、それにおつまみ一種類だけで、軽食類の提供は一切無し。コロナの状況なので、食事をシェアする、というのができないからだと思いますが、このサービスだと、上級会員でわざわざマイルやアップグレードポイントを使ってまで利用する旨味は、感じられないように思いました。
搭乗開始までは、白湯だけを頂いて時間を過ごすことにしました。
いよいよ搭乗。ここでも優先搭乗などはなく、LCCのようなサービスに
出発の30分前を目処に搭乗口に行きました。事前に知ってはいたことなのですが、コロナの関係で、上級会員の優先搭乗はなく、子どもさんがいる方など、サポートが必要な方の搭乗を先にしてからは、座席の位置(前方か後方か、窓側か通路側か)ごとにグループを分けて、その順で機内に入っていく方式になっていました。
具体的には、後方座席の窓側→中間座席の窓側→前方座席の窓側…となっており、プレミアムクラスの利用や上級会員だからといって、先に座席でくつろげる、といったこともできませんでした。
搭乗自体は、順序よく終えられたので、定刻より少し早めに出発。
機内が涼しく感じられたので、ブランケットを使いたい旨をCAさんに伝えたのですが、こちらも恐らく、コロナの関係で使えないと(そのまま別の便で他の人が使うのが難しいのと、洗濯のコストなどもかかるかだと思われます)。夏場でも機内は涼しいので、温度調節ができるような恰好をしていくのがいいんでしょうね。
また、羽田までの1時間の間で、提供された飲み物はペットボトルのお水だけ。
コーヒーやソフトドリンクをカートで用意することもなく、機内誌も、CAさんに伝えてから座席まで運んでもらうスタイルでした。
正直、これだとLCCとサービスはほぼ変わらないですね。ANAの上級会員なので、マイル積算率が普通より少し良い、という違いはありますが、普通席でこのサービスなら、新幹線の普通車指定席でもいいように感じました。
飛行機は少し早く羽田に到着。続いて復路の、伊丹行きプレミアムクラスに話を移します。
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羽田空港のANAラウンジも、同じように簡素なサービスに
伊丹行きの出発時間は18時で、空港に到着したのは16時40分頃。普段おびただしい数の人がいる羽田空港ですがガラガラで、保安検査は3分かからずに済みました。
ANAラウンジは、保安検査を超えてすぐ左側にあるラウンジを利用しました。
帰りはキリンビールを1杯頂きました。
ラウンジの利用者もまばら。これだけ人がいないと快適ではありますが、少し寂しくも感じますね。
お酒類も沢山ありましたが、今回は見送りました。
いよいよプレミアムクラスに初搭乗
さて、搭乗時間が近づいてきました。今回は窓側のプレミアムクラスを指定したので、搭乗の順番は4番目でした。
このゆったりとしたシートに、座ってみたかったんですよね。
前方座席との間隔も十分。離陸時に、足下の荷物は膝元に置かないといけませんでした。
シートのリクライニングは、3つのレバーでそれぞれ操作する、ややアナログな方法。フットレスト用のレバーが2つあるんですね。
往路でもありましたが、消毒用のおしぼりが配布されました(希望者のみ)。これにもコストがかかりますし、航空会社の負担の大変さもお察しします。
こちらは持ち帰り自由のスリッパ。
ジャケットを掛けるハンガーもありました。
リクライニングを倒すと、こんな感じです。
羽田から伊丹までは、離陸と着陸を含めて1時間ほどの移動時間。この間に、プレミアムクラスの乗客にはドリンクと食事サービス(夕食の時間帯なので)が出されます。
テーブルが思った以上に大きくて驚き。
ドリンクは白ワインにしました。メニューのラインナップは
・青海苔厚焼き玉子
・鶏蕗味噌、浅漬け南瓜
・鰆味噌柚庵焼き、チーズ寄せ
・セロリアチャラ漬け
・豚角煮、手毬湯葉
・筍煮、ゴーヤ油浸し
・塩レモントマトのレモンジュレ掛け
・桜エビと大根のお浸し
・茄子肉味噌煮
・赤蒟蒻、オクラおかか和え
・とうもろこしと枝豆のご飯
・豆腐の味噌汁
でした。
まだ30代前半ですが、夕食はこれくらいの量で十分ですね。安いものを沢山食べる時期は過ぎて、少しでも良いものを少量でも、味わって食べたいものです(合計1時間のフライトだと、それもままならないですが…)。
食事の拡大写真。
食後にコーヒーや紅茶もいただけたようですが、食事に時間を掛けすぎたので頼みませんでした。
往路の普通席と比べると、1.4万円を多く払って、温かい食事とアルコールを含むドリンク、そして食後の一杯を出してもらえる、という計算になりますね(プレミアムクラスでも、ペットボトルのお水は出されました)。
加えて、余裕のある座席と、着陸してから、優先的に機外に出られるスムーズさ。夕食の時間帯なので、フライトの前後に30分から1時間ほどかけて食事を摂るのがはばかられることもあるでしょうし、機内でゆっくりと時間を過ごせる、という意味では、年に1回ほどであれば、今回のようにプレミアムクラスを利用してもいいのかな、と思いました。
まとめ
コロナの関係で、ラウンジでも機内でも、利用できないサービスが一定数あったものの、プレミアムクラスでの食事と広いシートはさすが、という印象でした。
むしろ、これだけストレスが溜まりやすい毎日だからこそ、気分転換も兼ねて、上級クラスで飛行機を利用してみるのもいいのかな、と思います。
関西が拠点になりがちですが、一度羽田~福岡でも利用してみたいものですね。
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