memoQは、取得したシリアルナンバーの末尾を「001」「002」の2つで使い分けることで、追加のライセンスを購入することもなく2台のパソコンで使える優れもの(memoQを購入した時点で、Trados Freelance Plusのような仕様になっている)なのですが、先日、メインパソコンのOSの調子が悪くなったので、もともと予備機だったパソコンをメインとして使い、その際にmemoQライセンスを「002」として入れてアクティベーションしたところ、ある日突然、memoQを立ち上げたときに「memoQを使用する権限がありません」というような表示がされてしまいました。
この時は、急ぎの仕事を抱えていてそれに取り組むためにmemoQを立ち上げたのでテンパってしまい、ライセンスのアクティベーションの欄を確認してもよく分からなかったので、一旦パソコンからmemoQをアンインストールして、再度インストールした後でもう一度同じライセンスを入力したら、問題なく使えるようになりました。
この問題の原因は、どうやらいくつかの条件が重なって起こってしまったようです。
順に解説していきます。
①memoQを無制限で使うにはSMAの更新が年に一度必要
僕がmemoQを立ち上げた際に「権限がない」と言われてしまったのは、SMA(サポート契約)を去年の12月から更新していないのが、一番の原因だったようです。
このSMAは、更新しなくてもmemoQを問題なく使えるのが魅力だったのと、特に個別のサポートも必要としないので、以前から基本的に、SMAは更新していませんでした。
ただ、どうやらSMAの更新をしていないと、最新バージョンのmemoQをインストールしてアクティベーションをすると、「トライアル期間」での使用しかできないようです。
②SMAを更新しない場合、一定のバージョン以下のみ無制限で使える
このSMAの年間料金はぱっと思い出せないのですが、確か2万円前後だったような気がします。
ただ、このサポートを更新したところで、享受できるメリットは「最新版のmemoQを無制限で使える」ということにほぼ限られるので(memoQは、SMAを更新していなくても、今回の僕のように、memoQのサポートチームまで連絡を入れればヨーロッパ時間ではありますが、きちんと英語で対応してもらえます)、そこまでお金を払う意義が見いだせない、という方もおられると思います。
そういう場合は、古いバージョンのmemoQでしたら、SMAを更新していなくても無制限で問題なく使えるので、そちらのバージョンをインストールして使うのがいいかと思います。
この、「どのバージョンまで使えるのか」は保有しているライセンスによって異なるのかもしれないので、サポートに問い合わせるのが一番かと思いますが、僕の場合は、8.6のバージョンまでは問題なく使える、という回答を頂きました(この記事を書いている時点で、9.1までがリリースされているはずです)。
③SMAを更新せずに最新バージョンを使えないこともない
SMAを更新していない場合、制限付きで使えるバージョンは、「シリアルナンバーを入力してアクティベーションした日から30日(45日)」の間、制限なしで使えるようです。
僕が自分のライセンスの確認をしたところ、「いつまで有効」という表示は45日後だったのですが、memoQの担当者に問い合わせたところ、現在は「30日間」となっているようで、これもライセンスによってまちまちなのかもしれません。
もし、SMAを更新していない場合でも、上で僕がやったように、一度memoQをアンインストールして再度インストールしたら、そのアクティベーションから一定の期間は無制限で最新バージョンも使えるようなので、そういう風に使いたい人は使ってみてもいいんじゃないかと思います。全く推奨はしませんが。
まとめ
というわけで、今回発生したトラブルは、SMAの更新とmemoQのバージョンの兼ね合いが原因だったようです。
SMAが未更新の場合、再度更新する際に、未更新の期間の全てにまたがる料金を払わないといけないので(例えば、3年間更新していない場合は3年分の料金を払う必要がある)、あまりメリットもないのかなあ、と感じます。
memoQには数え切れないほどお世話になっている身ではあるので、どこかでまた更新してお金を落としたいとは思っているのですが、最新バージョンにこだわる必要もないので、今回の使用期間の間に、最新版を使い続けるか8.6以下を使うのかを決めたいと考えています。
(なお、先日購入した3台目の予備パソコンには、8.6をインストールしました)
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