乗り継ぎ割引が使える新幹線と在来線の組み合わせ(山陽新幹線編)
2023/03/15
今回は、山陽新幹線(新大阪~博多)で乗継割引が適用される列車の組み合わせを紹介します。
「乗継割引って何?」「東海道新幹線で使える組み合わせは?」ということについて知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい。
乗り継ぎ割引が使える新幹線と在来線の組み合わせ(東海道新幹線編)
※新大阪駅で使える乗継割引も上の記事にまとめています。こちらの記事では重複になるのでまとめません。
それでは順に見ていきましょう。
※2023年4月1日から、岡山駅以西での、新幹線と在来線特急の乗り継ぎ割引が廃止されます。これに伴い、この記事で説明している、
・岡山駅での、新幹線とサンライズ出雲瀬戸/いなば/やくも/しおかぜ/南風/うずしお
・新山口駅での、新幹線とおき
の乗り継ぎ割引はなくなりますので、2023年4月以降にこれらの列車を利用される方はご注意ください。
目次
①西明石駅
西明石駅は従来、在来線の特急列車は停車しておらず、乗継割引を使うことはできませんでした。
しかし、2019年3月のダイヤ改正で登場した、大阪~姫路間を走るらくラクはりま(現在は新大阪~姫路間で運行)が西明石に停車することになり、規則上では、西明石駅で新幹線とらくラクはりまを乗り換えるときに、乗継割引が適用されることになりました。
とはいうものの、大阪~姫路間で走行するらくラクはりまと新幹線を乗り継ぐメリットはほぼないので、使うとすればごく一部の鉄道ファンだけではないでしょうか。
らくラクはりまについては、こちらの記事で紹介しています。
②姫路駅
姫路駅で乗継割引が使える列車は以下の通りです。
・はまかぜ(和田山・城崎温泉方面と、三ノ宮・大阪方面)
はまかぜの場合、神戸、大阪方面に乗継割引が使えるのは、新幹線で広島・岡山方面と姫路の間を利用する場合のみです(姫路以西区間を新幹線で利用する場合)。
普通は山陰方面に向かう(山陰方面から来る)場合にはまかぜを使うと思いますが、姫路~大阪間ではまかぜを使うのもいいのではないかと思います。
・スーパーはくと(佐用・鳥取方面と神戸・大阪方面)
スーパーはくとは京都・新大阪でも新幹線と接続していますが、もし姫路駅まで先に新幹線で来られるなら、京都や新大阪で乗継をしないほうが時間短縮になる場合があります。
また、スーパーはくとも「はかまぜ」同様、新幹線で姫路以西を利用して、姫路以東をスーパーはくとで乗車する、という方法も可能です。
・らくラクはりま
通勤特急として1日1往復運転されているらくラクはりまは、姫路駅が起点・終点であるため、岡山方面の新幹線と乗り継ぐ場合に乗継割引を利用することができます。
とはいうものの、姫路を朝に出発する上り列車に接続する上りの新幹線は存在せず、下り列車の場合も、相生、岡山方面に向かうこだま号との接続に20分ほど時間がかかり、それならば最初から、そのこだま号に乗って移動するほうが楽なので、こちらも実質的に利用する人は、一部の鉄道ファンだけと言えるでしょう。
・サンライズ出雲・瀬戸
サンライズ出雲・瀬戸は、東京発の下り列車は姫路駅に5時台に、逆の東京方面行きは姫路駅に23時台に停車します。
サンライズとの乗り継ぎは岡山駅が普通ですが、上りの新幹線の一部列車は、岡山駅をサンライズより遅く出発して姫路駅にサンライズより早く到着する、というダイヤになっているので、岡山ではなく姫路で乗り継ぎをする、という方法も考えてみてもいいかもしれません。
(下りのサンライズだと、姫路駅で1時間以上待たないといけないのでオススメではありません)
なお、サンライズ出雲・瀬戸と新幹線の乗継割引は以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧下さい。
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③岡山駅
岡山駅は山陽新幹線沿線随一の、在来線特急列車が出入りしている駅ですので、沢山の組み合わせが可能です。
・スーパーいなば(岡山~上郡・鳥取方面)
・やくも(新見・米子・出雲市方面)
・サンライズ出雲・瀬戸
・しおかぜ(今治・松山方面)
・南風(高知方面)
・うずしお(高松・徳島方面)
※岡山駅と四国方面を特急で移動する場合の乗継割引の特例
岡山駅と四国方面を在来線特急で利用する場合、岡山駅で山陽新幹線と乗り継ぐ場合に限り、坂出駅と高松駅でも乗継割引が適用されます。
これはどういうことかというと、岡山駅から(まで)特急「しおかぜ」「南風」を利用しない場合でも乗継割引が適用されるときがある、ということです。
具体的な例を挙げると、
・岡山~坂出を快速「マリンライナー」で移動し、坂出から(まで)特急「いしづち」「しまんと」を利用する場合
(「いしづち」は高松~松山、「しまんと」は高松~高知で運転)
・岡山~高松を快速「マリンライナー」で移動し、高松から(まで)特急「うずしお」を利用する場合
の2パターンがありますが、これらの場合、岡山~坂出・高松間を特急に乗らない場合でも、乗継割引が適用される、ということになります。
※なお、特急「うずしお」は1日2往復だけ、岡山~高松~徳島間を結んでいます。何回も乗り換えるのが嫌な方は、岡山から(まで)特急を利用するのがオススメです。
岡山発着のうずしお号は、2回方向転換をする日本でも珍しい列車です。詳しくは以下の動画で。
④新山口駅
岡山の次に乗継割引が使える山陽新幹線の駅は新山口駅。広島駅には在来線の特急列車が運行していないので、一気に県をまたいでしまうわけですね。
新山口駅に乗り入れている特急は「スーパーおき」(津和野・益田・出雲市方面)のみです。
まとめ
今回は山陽新幹線の乗継割引のパターンを一通り紹介しました。
注意して頂きたいのは、九州管内(小倉駅、博多駅)では乗継割引は適用されない、ということです。九州新幹線が全通してから仕組みが変わり現在このようになりました。
山陽新幹線管内は在来線の特急列車もそこまで多く走っていないので、岡山駅を除くとそこまで組み合わせも多くないかと思います。今後の利用時の参考に是非して下さい。
合わせて読みたい記事
なお、乗継割引とは直接関係ありませんが、山陽新幹線でこだま・ひかりを利用するのであれば、普通に切符を買うよりもお得な「バリ得こだま・ひかり」がオススメです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
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