冬至と言えば、ゆず湯に入るのが習慣になっている方も多いのではないでしょうか。
私も幼い頃から、「冬至の夜はお風呂にゆずを入れるよ~」と、母や祖母が言っていたので特に理由も分からないまま「ゆず湯」に入っていました。
今回は、冬至にゆず湯をする理由やそのやり方での注意点についてまとめました。
目次
冬至ではなぜゆず湯をするの?
冬至は、太陽が出ている時間が一番短い日。つまり、この日を境に、それまでだんだん短くなっていた日照時間が長くなっていきます。そして、日照時間が長くなるということは、「運気が上がっていく」ということも意味しています。
冬至は別名「一陽来復(いちようらいふく)」と言いますが、これは「悪いことが起こった後に幸運に向かう」という意味もあります(古代中国の「易経」に出てくる言葉)。つまり、冬至は「運気の境目」と考えられているのですね。
そして、この「運を呼び寄せるため」のしきたりが、実はまさにゆず湯の役割そのものなんです。どういうことかというと、運を呼び込む(=日照時間が長くなる)前に、身体を清めて厄払いするための禊(みそぎ)のためにゆず湯をするんです。
古来より、香りの強い植物を使って邪気を追い払うしきたりはあります(例えば、端午の節句の菖蒲湯)。
そして、ゆずは冬場が旬ですから、この時期は香りも強く、邪気払いにとても適しています。
ゆずはどうやって湯船に入れればいい?
ゆず湯のやりかたは、主に3つあります。
①ゆずを丸ごとそのまま湯船に入れる
これが最も簡単な方法です。私も子供の頃は、この方法でゆず湯をしていました。ただ、そのままゆずを使うため、1、2個では香りが殆どでないことが多いです。
この方法の場合、ゆずの個数を増やすか、あるいは皮に切り込みを入れると、ゆずの香りが強くなりますよ。
②ゆずを輪切りや半切りにして入れる
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ゆずの成分や香りを強く引き出すのに最適なのは、この方法。個数が少なくても香りは強くなるので、コストパフォーマンスはいいですね。
ただ、一方で果肉が出てしまうので翌朝の風呂掃除は大変です。
③輪切り・半切りしたゆずをネットや袋に入れる
②の方法だと後始末が大変になるので、オススメなのはこの③の方法です。切ったゆずを洗濯ネットや三角コーナーに使う袋に入れて湯船に付けると、果肉が出てくることなくゆず湯を楽しめます。
また、①~③の方法を問わず、ゆず湯に入っている際に「一陽来復」と唱えると更にハッピーになれるとの言い伝えもありようです。
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要注意!お肌が弱い方がゆず湯に入る際の注意点は!?
ここで注意すべきなのは、ゆずの成分には酸性で刺激性があるものが含まれているので、人によっては、ゆず湯のやり方によっては肌がピリピリしてしまう恐れがある、ということです。
このような可能性が高い方としては
・肌が弱い方
・小さい子供
・お年寄り
・乾燥肌の方
が挙げられます。これらに当てはまる方がゆず湯に入る際は、使うゆずの数を減らしたり、③の場合は、袋にゆずを入れる前に20~30分ほど、ゆずを蒸らすと刺激が軽減されます。
ゆずの成分がシミの原因に!?
他に注意すべき点としては、ゆずの成分の中には、太陽(紫外線)に当たるとシミになってしまうものがある、ということです。
これを抑えるためには、夜の入浴でも、風呂から上がる際に必ずシャワーを浴びて、ゆずの成分をお肌から洗い流すようにすれば大丈夫です。
ゆず湯の残り湯は洗濯物に使える?
これも、多くの方が気になっていることではないでしょうか。
結論を先に述べると、ゆず湯の残り湯は洗濯物に使えます。
ただ、ゆずの香りが洗濯物にほんのり移ってしまう恐れがあります。もし香りが気になるのであれば、残り湯は洗いだけに使い、すすぎには水道水を使うのが安全ですよ。
注意点を守ってゆず湯で健康祈願!
一口に「ゆず湯」と言っても、とても奥が深いですね。私の家では「ゆずは丸ごと湯船に浮かべる」だったので、そもそもネットを使ったりする方法については今まで知りませんでした。
また、太陽に当たるとシミの原因になるというのも怖いですね……。今まで何も意識せずにやっていましたが、こういうところで美容対策もできそうです。
今年の冬至は是非、普段以上に意識してゆず湯に入ってみたいものですね。
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