名古屋をはじめとする中部圏にお住まいの方にとって、一番利用機会の多い国際空港は中部国際空港(セントレア)であることは間違いありません。
しかし、セントレアは就航している航空会社や路線が限られているため、多くの方は羽田空港や成田空港、あるいは関西空港まで行くことも多いでしょう。
今回は、名古屋から距離も比較的近く、利用機会の多い関空までの行き方をいろいろとまとめました。案外知られていない方法も載せているので、是非中部圏にお住まいの方は参考にしてみて下さい。
目次
鉄道を利用する場合
鉄道を利用する場合は、①大阪まで新幹線を使う方法と、②大阪まで近鉄を使う方法、の2つがあります。順に料金や所要時間をまとめていきます。
①大阪まで新幹線を使う場合
名古屋から新大阪まで新幹線を使って、大阪~関空はリムジンバスを使う、というのが、一番時間がかからない方法です。ただ、新幹線が到着する新大阪~関空のリムジンバスは1日1本しか動いていないため、大阪駅や天王寺駅まで出る必要があります。
名古屋~新大阪の新幹線は、のぞみの指定席は6560円、ひかり・こだまの指定席は6350円、自由席は全列車5830円です。所要時間はのぞみが約50分、ひかり・こだまが約60分です。
新大阪から関空までのリムジンバスは、新大阪発が朝6時台、関空発が20時50分と、名古屋から(まで)1日で到着できる時間設定ではありません。
新大阪からバスを使うのであれば、一旦大阪まで電車で移動する必要があります。大阪からだと、新阪急ホテルなど、駅前のいくつかのバス停から頻繁にリムジンバスが出ているので便利です。
ただ、大きな荷物を抱えている場合は、新大阪~大阪の移動が大変なので、新大阪で関空特急はるかに乗り換えるのが一番オススメの方法です。
はるかを使えば、新大阪~関空は約1時間で行けますし、新幹線との乗り継ぎ割引が適用されるので、はるかの特急料金が半額になります。
新幹線+はるかを使えば、名古屋~関空は最速で約2時間で移動することができますよ。
ただ、はるかは関空第1ターミナルまでしか行きませんので、PeachなどのLCCが離着陸する第2ターミナルまで行く場合は、乗り換えが不要なリムジンバスを利用するのがいいでしょう。
②大阪まで近鉄を使う場合
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新幹線は、所要時間は短いものの、お金がかかってしまうのがネックです。そんな方にオススメの鉄道が、名古屋~大阪を結ぶ近鉄。
近鉄の特急「アーバンライナー」を使えば、名古屋~大阪上本町を鉄道で移動して(約2時間)、その後上本町からリムジンバス(約50分)を使えば、約3時間で名古屋~関空を移動することができます。
このルートを利用するのであれば、普通にチケットを買うよりも、近鉄が発売している関西空港レール&バス片道特割きっぷを購入するのが便利です。
このチケットは、
・名古屋~大阪上本町の近鉄片道乗車券
・大阪上本町~関西空港までのリムジンバス片道乗車券
・関空内のKIXエアポートラウンジの2割引利用券
の3点がセットになったチケットで、大人3210円で利用することが可能です(アーバンライナーなどを利用する場合、別に特急券が必要です)。
名古屋~関空を、普通に切符を買って近鉄で移動すると、名古屋~大阪上本町が2360円、大阪上本町~関空が1550円で3910円なので、片道で700円お得になります。
詳しくはこちら。
名古屋から高速バスを使う場合
名古屋から関空まで高速バスを使う場合、以前は直通のリムジンバスが動いていたのですが、2015年3月末で運転を終了しています。
そのため、名古屋~大阪と、大阪~関空を別々で予約して移動する必要があります。
名古屋~大阪~関空のルート
名古屋~大阪~関空のルートを全てバスで移動する場合、名古屋~大阪は約3時間、大阪~関空が約1時間で、合計4時間かかります。
名古屋~大阪間は様々なバス会社が走っているので選択が難しいですが、一番のオススメは、最安1000円からのチケットがゲットできるウィラートラベルです。
大阪のバス停は梅田(大阪駅)周辺になることが多いので、リムジンバスは梅田~関空のルートで予約するのがいいでしょう(予約をしなくても、当日空席があれば乗ることができます)。
運賃は1550円なので、最安で2550円で名古屋~関空を移動することができる、というわけですね。
裏ルートの名古屋~奈良(天理)~関空
そして実は、名古屋~大阪~関空とは別ルートで、奈良を経由するルートもあることをご存じでしょうか。
これは、名古屋~奈良を奈良交通と名鉄バスが、奈良~関空を奈良交通と大阪空港交通が運行しているのですが、途中の天理・櫟本(いちのもと)というバス停で、これら両方のバスが停車するので、これらを乗り継げば、比較的空いた車内で快適に、名古屋~関空を移動することができるんです。
名古屋~奈良の高速バスの運転本数が少ないので、1日のうちで利用できるバスは、名古屋発の場合
名古屋バスターミナル | 7:40 | 10:40 | 15:10 | 17:20 |
天理(櫟本)着 | 9:52 | 13:02 | 17:22 | 19:47 |
天理(櫟本)発 | 10:22 | 13:22 | 18:22 | 20:22 |
関空(第1ターミナル) | 11:25 | 14:25 | 19:25 | 21:25 |
関空(第2ターミナル) | 11:36 | 14:36 | 19:36 | 21:36 |
(名古屋を15:10分に出るバスに乗ると、櫟本で17:22分発の関空行きリムジンバスに乗り換えることもできなくはないですが、時間がギリギリなのでオススメはしません)
関空発の場合
関空第2ターミナル | 8:25 | 10:25 | 13:25 | 17:25 |
関空第1ターミナル | 8:40 | 10:40 | 13:40 | 17:40 |
天理(櫟本)着 | 9:44 | 11:44 | 14:44 | 18:44 |
天理(櫟本)発 | 10:13 | 12:13 | 15:33 | 19:43 |
名古屋バスターミナル | 12:25 | 14:25 | 17:45 | 21:55 |
このルートだと、大阪経由と時間はほぼ変わらず、名古屋~天理(櫟本)の運賃は2550円、天理(櫟本)~関空の運賃は2050円です。大阪経由より高い場合が多いですが、裏ルートとして知っておいて損はないですよ。
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まとめ
名古屋と関空を移動する場合、一番ポピュラーなのは新幹線+はるかか、新幹線+リムジンバスでしょう。しかし、近鉄特急をお得な切符を使って利用することもできますし、高速バス+リムジンバスという方法も使うこと可能です。
時間を取るかお金を取るか、利便性を取るか。必要に応じてあなたに最適なルートで、名古屋と関空を移動してみて下さいね。
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