青春18きっぷでは、新幹線は一切乗車することができませんが、長時間椅子の固い車両にすし詰めになって移動をするのが大変な場合、あるいは在来線が事故などのトラブルで動かなくなった場合に、新幹線が並行して走っている場合は「ワープ」を使うことが可能です。
「ワープ」とは、新幹線の正規料金(運賃と特急券)を払って新幹線を利用し、青春18きっぷだと移動時間が恐ろしくかかる区間でも、時間短縮を行える「裏ワザ」的方法です。
今回は、東海道新幹線でこの「ワープ」を使う場合に知っておきたいことをまとめました。
目次
新幹線「ワープ」にかかるお金は莫大?
新幹線は、東京~新大阪を「のぞみ」で移動する場合だと片道15000円ほどかかってしまうように、はっきり言って「割高」です。青春18きっぷの「ワープ」でも、数駅間を移動するとすぐに3~4000円ほどはお金がかかってしまいます。
しかし、新幹線には「特定特急料金」という制度があり、これを上手く活用すると、割安で新幹線「ワープ」を利用することができます。
新幹線の特定特急料金とは?
新幹線の特定特急料金は、「隣接する2駅間」を自由席で移動する場合に限って、特急料金が割安になる、という制度です。
例えば、小田原~熱海や、駅間距離の長い京都~米原といった、新幹線の全ての隣接駅間では、自由席の特急券を800円~1000程度で購入することができます。
もちろん、これに運賃(乗車券)も別に購入することができますが、この制度を使えば、例えば青春18きっぷだと移動時間が非常に長い静岡県などを、新幹線で少し早く移動することができます。
知っておきたい「特定特急料金」の特別区間
更に、この特定特急料金が隣接駅間以外にも適用される区間が、実はあるのです。
それは、「新幹線開通後に新しく作られた駅」が間にある場合は、その駅も含めて最大3駅間で、特定特急料金で新幹線の自由席を利用することが可能です。
東海道新幹線の場合、この特定特急料金の特別区間は以下の通りとなっています。
・三島~新富士~静岡(この3駅間の自由席特急料金は980円)
・静岡~掛川~浜松(同980円)
・豊橋~三河安城~名古屋(同980円)
これらのうち、静岡県内の三島~静岡、及び静岡~浜松間は、在来線は快速列車もなく、青春18きっぷでの移動の場合は、数時間かかってしまいます。
(更に、車両にトイレがなかったり、乗り継ぎ時間が短かったりと、不便なことも多いです)
これらの区間を移動する場合、お金に余裕がある、あるいは時間に余裕がない、トラブルが起こってしまった場合は、1000円以下の特急料金に乗車券を組み合わせることで、2000円ほどで数十キロを一気に移動できてしまいます。
更に覚えておきたいのは、三島~静岡と、静岡~浜松の特定特急料金を組み合わせることもできる、ということです。
これはどういうことかと言うと、乗車券は三島~浜松間で通しで購入(3000円)した上で、自由席特急券を三島~静岡と静岡~浜松で別々に購入する(それぞれ980円)すると、合計4960円で三島~浜松を、新幹線の自由席を使って移動できてしまうんです(同じ新幹線を通して乗ることももちろん可能です)。
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まとめ
青春18きっぷの旅で、ここまでの区間をワープすることはなかなかないかと思いますが、費用対効果の面で考えると、「3駅間ワープの組み合わせ」の威力は相当です。
この機会に、新幹線ワープを安く済ませる方法について知って頂ければと思います。
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