冬至に食卓で食べる野菜といえば「かぼちゃ」ですよね。
私も、今は一人暮らしをしているので冬至にかぼちゃを調理することはなくなりましたが、子供の頃は母や祖母がかぼちゃを料理して、冬至の食卓に出してくれました。
今回は、なんで冬至にかぼちゃを食べるの?という素朴な疑問への回答を用意しました。
これであなたも、お子さんや友人から同じ質問をされた時に堂々と胸を張って答えることができますよ!
目次
冬至って何なの?
まずは、「冬至」について簡単に説明を。冬至は、一年の中で一番太陽が出ている時間が短い日のこと。2016年は12月21日(水)が冬至です。
冬至は毎年日にちが変わりますが、12月20日~23日の間のどれかの日ですね。
そして、冬至は日照時間が一番短い(=翌日から日照時間が長くなる)ことから、冬至を「太陽が生まれ変わる日」と捉えて、この日を特別な日として祭るしきたりが、古来から世界各地で行われてきました。
なお、冬至のことを一陽来復(いちようらいふく)と言うこともあります。これは古代中国の「易経」に出てくる言葉で「悪いことが起こった後に幸運に向かう」という意味あいもあります。
つまり、太陽がだんだん短くなって冬至を迎えた後で、太陽が長くなっていくことが「一陽来復」そのものである、という喩えなんですね。
冬至とかぼちゃの関係
かぼちゃの旬はいつかご存じですか?冬至に食べるから「冬」と思ったかも知れませんが、かぼちゃの旬は夏です。夏野菜カレーにかぼちゃを入れることからも、かぼちゃの旬は夏であることが想像できると思います。
ただ、かぼちゃは保存が利く野菜なんです。つまり、夏に取れたかぼちゃを寝かせて、冬まで保管しておくことができるんですね。そして、かぼちゃは寝かせることで栄養分が増えます。そのため、冬にかぼちゃを食べることで
・免疫力を付けることができ、風邪の予防をすることができる
・そのため、長生き、厄除けにもなる
という効果があると、昔から考えられていました。
実際、かぼちゃにはビタミンAやカロテン(カロチン)が豊富に含まれているので、専門的に見ても風邪予防や免疫付与に効果があります。
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風邪予防だけじゃない!?冬至とかぼちゃの意外な関係
実は、冬至とかぼちゃの関係は「風邪予防」だけではありません。
これまた言い伝えなのですが、
冬至には「ん」のつく食べ物を口にすると運を呼び込める
といういわれがあります。
この「ん」が付く食べ物には
・蓮根(れんこん)
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うんどん)=うどん
などがあります。
そして、この「ん」が付く食べ物を食べることを運盛りと言うのですが、これにかぼちゃが関係あるのです。
なぜ「かぼちゃ」なのに「ん」が付くの?と思われたかも知れません。
しかし、「かぼちゃ」を漢字で書くと「南瓜」。「南瓜」は「なんきん」とも読みますから、立派に「ん」が付いていますね。
ちなみにこの由来は、「ん」を盛る、ということから「運盛り」と呼ばれるようになった、ということだそう。何を隠そう、言葉遊びの一種なんですね。
今年の冬至はしっかりかぼちゃを食べてみませんか?
いかがでしたでしょうか?今まで、なんとなく親や祖父母が「冬至にはかぼちゃを食べるんだよ」と言って料理はしてくれたけど、本当はこんなに深いメッセージがあったんですね。
最近は、一人暮らしや夫婦2人だけの生活をする方も増えてきているので、両親・祖父母と一緒に食事をする機会は減ってきているかもしれません。或いは、子供がいるけど部活動や塾通いで、晩ご飯を一緒に食べることがあまりない、というご家庭もあるでしょう。
ですが、年に一度の冬至です。この時は家庭で一緒に食卓を囲んで、手作りのかぼちゃ料理を口にしながら健康を願ってみませんか?一人暮らし、二人暮らしの場合はスーパーでかぼちゃのお総菜を買うのもアリですよね。
クリスマス前に迎える冬至。大掃除、お正月と年末年始に向けて慌ただしくなる前に、今年の冬至はかぼちゃ料理と共に自分の家族の身体をいたわってみませんか?
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