節分の時期になると、玄関前に飾るいわしの頭と柊の葉っぱ。
私は子供の頃、節分の頃に親の実家に行ったときには玄関に必ず、柊の葉に鰯の頭を挿した飾り物がありました。
幼い頃は「鬼を追い払うため…」と、親からはそれとなく言われていただけなのですが、今になって思うと、なんで鰯の頭なの?別の魚だったらだめなの?ということや、柊なんて、手に入れにくい木の葉っぱを使わなくてもいいんじゃないの?と疑問に思ってしまいます。
あなたにお子さんがおられるのであれば、物心がついた頃には同じような質問をされるかもしれません。そこで今回は、節分の時に鰯の頭と柊の葉を使う理由についてまとめてみました。
今回の内容をお子さんに説明できれば、納得して理解してもらえるはずですよ。
目次
鰯の頭を使うのは、焼いたときにとても臭くなるから
まずは「鰯の頭」の理由から。
あなたは鰯を家で料理したことがありますか?鰯はスーパーでも手に入りやすい魚ですし、鯖や鮭と並んで、日常の食卓に出てくることが多い魚ですよね。
ですが、鰯をグリルで焼いていると、臭いが酷くなってしまうことが多くあります。これは、鰯には他の魚よりも脂分が多く含まれていて、融点(脂が固体から液体になる温度)も低いので、すぐに液体になってしまいやすいんです。
このため、鰯を焼くと脂分がドロドロと液体になって出てくるのですが、この脂に含まれる成分が強烈な臭いを出してしまうんですね。
そして、節分ではその臭いを逆手にとって、鬼を追い払ってしまおう、と昔の人達は考えました。私たちだって、悪臭のするところには近づきたくありませんよね。
柊の葉を使うのは「棘」で鬼を追い払うため
では、柊の葉を使う理由はなんなのでしょうか?
その答えは、葉っぱに付いている棘(とげ)にありました。
これが柊の葉っぱなんですが、表面の横側には大きめの棘がいくつも付いています。節分の頃に実際に触ったことがあれば分かると思いますが、この棘ってとても痛いんですよね。
そこで、鬼が棘に触れば逃げていくだろうという考えで、柊の葉を鬼よけ(魔除け)として節分で使われるようになりました。現在ではバラの茎や葉にも棘はありますが、昔はなかったというのも関係していますね。
つまり、鰯を焼いた臭さと、柊の棘を組み合わせて、魔除けとして使って鬼退治をしよう、という理由があるんですね。
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柊と鰯はいつからいつまで飾るのがいい?
では、この「魔除け」は、節分前のいつから、そして節分が終わった後のいつまで、飾るのがいいのでしょうか?
これにはいろいろな説があり、地域によって異なることもあります。
一般的には
・小正月の翌日(1月16日)から節分の日まで
・節分の日だけ
・節分の日から2月末まで
・節分の日から一年間
のどれかであることが多いのですが、実家でのしきたりや、お住まいの地域の慣習にならうのがいいと言えるでしょう。
飾りが終わった後はどうやって処分するの?
では、飾りをしまった後は、鰯と柊はどうやって処分するのがいいでしょうか。
さすがに、魔除けとして臭いのある鰯をそのまま捨てるのは抵抗がありますね。
一般的には
・神社に持っていって焚き上げてもらう
・玄関先に埋める
・灰になるまで焼いて、玄関先に盛る
・塩で清めてから半紙に包んで捨てる
のどれかをとるのがいいのですが、神社によっては処分に対応していないところもあります。
また、アパート・マンションにお住まいであれば、(焼いた後で)玄関先に埋めることも普通はできるものではありませんね。
ですので、スーパーなどで半紙を買ってきて、塩で清めてから包んで捨てるのが一番やりやすい処分方法と言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。幼い頃に疑問に思っていたことも、案外しっかりとした理由があるものなんですね。これで節分の鬼退治は問題なし、素敵な節分を過ごしましょう!
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