【誤解が多すぎ】ライアンエアーの「ビザチェック」を正しく理解しよう
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ライアンエアーと言えば、アイルランドのLCCで、LCCの先駆的存在となっているエアラインであることは恐らく皆さんもご存じでしょう。

 

ヨーロッパ生活中に何度もお世話になっているライアンエアーですが、先日初めて「ビザチェック」なるものを利用しました。

 

 

この「ビザチェックイン」については、ライアンエアーを初めて利用する際に僕もとても混乱して、恐らく似たような経験をしたことがある方、あるいはこれからする方も多くいらっしゃると思います。

 

ネットの情報を見ていると、日本人の旅人ブログでも多くの方がこのことについてまとめていますが、どうも理解が不十分に思えますので、この記事で、正しい知識を身につけて頂けるように「ビザチェック」についてまとめておきたいと思います。

 

目次

ライアンエアーの「ビザチェック」とは

 

ビザチェックは、いくつかの条件を全て満たす場合に必要な手続きで、「紙に印刷した搭乗券をチェックインカウンターで見せて、スタンプを押してもらう」というものです。

 

普通、LCCとか大手の航空会社だと、預け荷物がない場合、今はスマホなどでチェックインをして、送られてくるバーコードやQRコードを見せれば、空港に着いたらそのまま搭乗ゲートまでいけるようになっています。

 

 

しかし、ライアンエアーの場合、「いくつかの条件を全て満たす場合」に限ってですが、預け荷物がなくてもカウンターに行って、紙に印刷した搭乗券にスタンプを押してもらわないといけないのです。

 

 

では、以下でその条件を1つずつ見ていきましょう。

 

 

ビザチェックが必要な条件

 

ネットの情報を読んでいると、これらの「全ての条件を満たす」場合がうまくまとめられていないように見受けられます。

 

 

ということで、以下順に述べていきます。大切なことなので繰り返しますが、以下の条件を全て満たす場合に、このビザチェックは必要です。

 

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①利用者がEU市民じゃない(日本人である)場合

はい、まずこのブログを読んで下さっている方は99%が日本人だと思いますが、その場合はフライトによってはビザチェックが必要となります。

 

②シェンゲン圏とシェンゲン圏外、あるいは圏外同士を結ぶフライトを利用する場合

次に、これが重要で、かつネットの情報がきちんとまとまっていないのですが、ライアンエアーの「シェンゲン圏内と圏外を結ぶフライト」か、「シェンゲン圏外同士を結ぶフライト」を利用するときに、このビザチェックは必要になります。

 

シェンゲン協定については、ここで詳しく説明すると文字数がとんでもないことになるのでしませんが、簡単に言うと、ヨーロッパの26ヶ国が結んでいる「加盟国同士を移動する際に入出国審査をしない」という措置です。

 

要は、これらの国同士を結ぶフライト以外の、ライアンエアーのフライトを利用する場合は、日本人はビザチェックが必要になる、ということです。

 

シェンゲン協定国については、以下の記事で一覧でまとめています。

ポーランド好きの日本人なら知ってて損のない「日本ポーランド二国間協定」

 

なので、例えばイギリス(圏外)~フランス(圏内)、アイルランド(圏外)~ドイツ(圏内)、イギリス(圏外)~ブルガリア(圏外)などのライアンエアーのフライトを利用する場合、必ずビザチェックが必要というわけです。

 

 

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ビザチェックが必要かどうかを簡単に見分けるには

 

ただ、そうは言っても、26ヶ国もあるシェンゲン協定国を覚えて、かつ協定に加盟していない国も覚えて、ライアンエアーを利用するごとにこれらを瞬時に判断して…ということをしていたらきりがありませんし、そもそも不可能ですよね。

 

そこで、実はビザチェックが必要かそうでないかが、簡単に分かる方法があります。

 

 

それは、オンラインチェックインをしたときにQRコード(あるいはバーコード)が表示されるかどうか、です。

 

 

例えば、以前僕がライアンエアーで、イタリアのミラノ(ベルガモ空港)からハンガリーのブダペストに移動した際は、スマホアプリでチェックインをしたら、以下のような「オンライン搭乗券」が送られてきました。

 

 

シェンゲン圏内フライト、つまりビザチェックが不要なフライトを利用する場合は、オンラインチェックインをすればこのように、電子搭乗券が送られてきます。

 

逆に、ビザチェックインが必要なフライトの場合は、オンラインチェックインをしても搭乗券は発行されず、「印刷をして空港でスタンプをもらって下さい」という注意表示がなされます。

 

この表示が出た場合は、自宅や滞在先の宿で必ずチケットを印刷して、(たとえ預け荷物がなくても)フライトの2時間前には空港に着いて、カウンターでスタンプを押してもらう必要があります。

 

 

ビザチェックは実際こんな感じ

 

 

「VISA CHECK」と書かれてある搭乗券を印刷して、出発の2時間前には空港の、ライアンエアーのカウンターに到着するようにします(ライアンエアーのカウンターは出発2時間前に開きます)。

 

ここで、荷物を預ける人たちと並んで、カウンターで「ビザチェックをして下さい」と伝えると、

 

こういうスタンプが押されます。

 

どうも、予約時に「ビザチェックが必要な搭乗者一覧」を会社が把握しているようで、チェックが終わった人には線が引かれていました。

 

 

このスタンプがなければ、たとえ保安検査も出国審査も通過して搭乗ゲートまで行ったとしても、フライトを利用することはできません。あなおそろしや、ライアンエアー……。

 

 

でも、「ビザチェック」という名前にもかかわらず、やることは本当にこれだけ。手続き自体30秒で終わるので、本当に拍子抜けです。「ビザチェック」とは言うものの、渡航先の国のビザを持っているのかとかは確認しないわけなので……。一体、なんのための制度なんだか。

 

 

まとめ

 

ライアンエアーのビザチェックは、

・日本人(非EU人)が

・シェンゲン協定内外を結ぶ、あるいは圏外どうしを結ぶフライト

を利用するときに、

・搭乗券を印刷して

・出発2時間前には空港のカウンターに着いて

・搭乗券にスタンプを押してもらう

 

という、ちょっとややこしいルールです。正直不要だとも思いますが、これがルールだから仕方がない。

 

ライアンエアーを使う時には必ず理解しておかないといけないルールで、うまくまとまっている記事がないので、今回僕がまとめることにしました。

 

 

ビザチェックが早く終わったらせっかくなので、プライオリティパスを使って空港ラウンジでまったり過ごしてみましょう。

 

 

なお、ヨーロッパのLCCでライアンエアーの競合となっているWizzAirでは、このようなビザチェックなしで全てのフライトを利用することができます。WizzAirのあれこれについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

 

 

<合わせて読みたい記事>

 

 

※2019年6月頃、突如ライアンエアーのアプリが、日本製のスマホで起動しないというトラブルが発生するようになりました。その解決方法についてはこちらの記事で解説しています。

 

 

 

 

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