【欧州一美味い!?】ブラチスラバの「ラーメン和(Kazu)」が胃袋をつかんで離さない
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ヨーロッパに数多くのラーメン屋さんはあれど、その多くが現地の人向けに「ローカライズ」されたラーメンであることは、このブログを読んで下さっている多くの方もご承知ではないでしょうか。

 

しかし、スロバキアの首都・ブラチスラバにある「ラーメン和(かず)」は全く違いました。

 

今回はそんな、ヨーロッパでもずば抜けて美味しいラーメン屋さん「和」の紹介です。

 

 

目次

札幌育ちの日本人が営む、「そのままの」ラーメン屋さん

 

このラーメン和、他のラーメン屋さんと何が違うかと言うと「日本人が経営されている」という点。

 

ここのシェフは、札幌で12年間ラーメンを作り続けてきた、言わばその道のエキスパート。そして更に驚くべきは、麺を日本(札幌)から送って来ている「本物」である点。まさに正真正銘、「日本のラーメン」を海外で作っているのです。

 

つまり、作るラーメンは日本と同じにして場所だけ移した、というのが、この「ラーメン和」の正体なのです。

 

 

 

日本と同じラーメン屋の造り。カウンターとテーブル席が

 

 

ラーメン和があるのは、ブラチスラバ旧市街にある目抜き通り「パンスカー通り」の一角。


通り沿いにはいくつかのテーブル席がありますが、入口は通り沿いの建物の中。

 

 

外のテラス席だけを見ていると、「ラーメンをテラスのテーブルで食べるなんてシュールすぎないか」とか思ってしまいますが、ラーメン和の真の姿は、中のカウンター席に入ってから。

 

店内に入る前に強烈な豚骨の臭いがして、思わず「本当のラーメン屋さんだ!」と思ってしまいました。

 

 

日本のラーメン屋さんにあるのと同じ設備が一通り揃っていて、スープを作るコンロ、麺を湯がくスペース、そしてサイドメニューを作るコンロ………。

 

上の厨房の写真だけを見ると、まるで日本のラーメン屋にいるように感じませんか?

 

 

なお、ラーメン和の入口は奥のほうにあって、厨房に面してカウンター席(5席くらい)が、そこから少しずれた所(パンスカー通り側)にテーブル席があります。

 

 

豚骨ベースのラーメン。充実のサイドメニュー。

 

ラーメン和のラーメンは、豚骨ベースで塩、味噌、醤油の3種類を選べるようになっています。

 

 

 

ラーメンは3種類のスープに、オプションで角煮を付けられる(角煮ラーメン)仕組みになっていて、品揃えは豊富ですが、中身は極力シンプルになっていて、必要以上に悩むことなくメニューを選べるのが嬉しいつくり。

 

お値段は、ベースとなる醤油ラーメンで11.9ユーロと、中欧・東欧の水準で考えるとやや高く感じられますが、日本と同じクオリティのラーメンをヨーロッパで食べられることを考えると、むしろ安く感じてしまいませんか?

 

また、ラーメン和のウリはラーメンに加えて、豊富なサイドメニュー。

 

追加料金でトッピングをしたり麺を大盛りにすることができて、これに加えて唐揚げや餃子などのメニューも充実。こちらも、唐揚げ5個で6.8ユーロ、餃子5個で4.8ユーロと、やや高く感じられるかもしれませんが、背景まで考えると十分許容範囲でしょう。

 

 

醤油ラーメン大盛りに唐揚げを注文

今回注文したのは、醤油ラーメン大盛りに唐揚げ5個。

 

ラーメンは、チャーシューに煮卵が加えられた「特製醤油ラーメン」(13.9ユーロ)にするか、普通の醤油ラーメンを大盛りでするか(11.9ユーロ+3ユーロ)迷いましたが、この日はこのラーメンのために朝食を食べなかったので、大盛りを注文することにしました。

 

見て下さい、この背脂。

 

ヨーロッパの色んなラーメン屋さんでラーメンを口にしてきましたが、ここまでしっかりと背脂が浮いているラーメンはこのラーメン和が初めて。

 

実際に食べてみると、日本のラーメンよりやや麺が短め。恐らく、現地の人が麺をすすれない、あるいはすするのがマナー違反の場合があるので、簡単に噛めるようにしているのだと思います。

 

麺は縮れの太麺。

大盛りはやや多かったか………なんて思いつつ、本場の味を口にするとスイスイと胃袋に入っていきます。

 

麺の太さも柔らかさも、スープの濃さも文句なし。スープも美味く麺に絡まって、まさに「全て合わさってラーメン」の哲学を表していました(ヨーロッパのラーメンのほとんどは、麺とスープが合わなかったり、創造的過ぎて日本人には付いていけないものもあったりするんです)。

 

サイドメニューの唐揚げも、ややボリュームがありましたが食べ応え十分。

 

 

衣はサクッとしていて、中身はジューシー。もはや「奇跡のラーメン店」と言っても異論はないでしょう。

 

そんなわけで、10分ほどでラーメンも唐揚げも完食しました。ここまで「美味しい」と思ってラーメンを食べ終えたのはいつぶりか………と思うほどの美味しさでした。

 

お値段は、ラーメンが14.9ユーロ+唐揚げが6.8ユーロ=21.7ユーロ(約2500円)と、なかなか強気な値段になりましたが、ひと月に一度の贅沢と考えるなら安すぎる値段。ロンドンなど、西側諸国で食べるラーメンよりお手頃でクオリティも超一流、というのが、「ラーメン和」の良さですね。

 

 

ブラチスラバはもちろん、近隣諸国からも訪れる価値ありのお店

 

このラーメン和の、もう一点素晴らしいところは「ブラチスラバにある」という、その立地(地の利)。

 

ご存じの方も多いと思いますが、ブラチスラバは隣国・オーストリアのウィーンからバスで1時間10分ほどの距離。「世界一距離が近い首都」のおかげで、ウィーンから日帰りで十分立ち寄れる場所にあるラーメン和は、ブラチスラバ在住の方はもちろん、ウィーン在住の方、あるいはウィーンに旅行で来たついでに立ち寄れるお店なんですよね。

(ちなみに、ウィーン首都国際空港はウィーンとブラチスラバの間にあるので、美味くスケジューリングをすれば、両都市を回ることだって十分できます)

 

 

また、スロバキアの南部にあるハンガリーのブダペストからもバスで2時間30分ほどで行けるのが、ブラチスラバの魅力。この「ラーメン和」は、ブラチスラバとウィーン、ブダペストに住んでいる日本人にとっては「バスに揺られてでも通うべき」ラーメン店と言えます。

 

僕も、ここは定期的に訪れたいお店の1つです。

 

 

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